ヒトリシズカのつぶやき特論

起業家などの変革を目指す方々がどう汗をかいているかを時々リポートし、季節の移ろいも時々リポートします

長野県東御市の北東部にある池の平湿原で、ノビタキのメスに出会いました

2016年08月21日 | 旅行
 長野県東御市の北東部の山中にある池の平湿原を早朝に散策した話の続きです、湿原部分では白い花のウメバチソウなども咲いています。

 池の平湿原は、数万年前に三方ヶ峰(現在の標高は2040メートル)が噴火してできた火口原にできた高層湿原です。

 午前7時から標高約2000メートルの池の平湿原の入り口に入り、池の平湿原を一周する木道を進み、約3分の2ほど進んで北西の端にある鏡池辺りにたどり着きました。

 鏡池近くの木道から北側を見た風景です。



 少し前までは霧がかかっていましたが、だいぶ晴れてきました。



 鏡池近くは、山野草のお花畑です。高原で咲くオヤマリンドウが咲いています。



 リンドウ科のハナイカリもいくらか咲いています。



 ウメバチソウがあちこちで咲いています。





 ウメバチソウの手前にある山野草は、花を咲き終えたウツボグサです。

 クガイソウもポツポツといくらか咲いています。



 鏡池近くでは、トンボがいくらか飛んでいます。

 鏡池近くの南側は三方ケ峰(標高2040メートル)に続く山麓です。その山麓斜面にはレンゲツツジや低木などが生えています。

 レンゲツツジの茂みの辺りから鳴き声がしました。ノビタキのメスです。







 今回、出会いを期待した、今ごろは亜高山帯に飛来しているはずのビンズイは姿を見せませんでした。前回の7月初めには、ビンズイが多数いて、鳴いていたのですが・・。これも季節の変化のようです。

 今年7月初めに、この池の平湿原を訪れた時にビンズイを観察した話は、弊ブログの2016年7月2日編をご参照ください。

長野県東御市の北東部にある池の平湿原で、ベニヒカゲ本州亜種に出会いました

2016年08月21日 | 旅行
 長野県東御市の北東部の山中にある池の平湿原を早朝に散策した話の続きです、湿原部分では、マツムシソウなどがあちこちで咲いています。

 池の平湿原は、数万年前に三方ヶ峰(現在の標高は2040メートル)が噴火してできた火口原にできた高層湿原です。

 午前7時から標高約2000メートルの池の平湿原の入り口に入り、池の平湿原を一周する木道を、まず東に向かって進み、さらに南に進んで南東の端の三方口から今度は西に向かって進みました。

 南東の端の三方口では、崖の下から上ってきた霧が流れ込みます。



 少し前の霧が濃かった時の風景です。





 南東側の端になっている三方口周辺は、岩場です。その岩場の中にできた小さな草原では、ミネウスユキソウがあちこちで咲いています。





 ミネウスユキソウは、日本版の“エーデルワイス”の一種です。

 さらに木道を西に進むと、様々な山野草が咲いている草原部分にでます。

 少し前まではたくさん咲いていたマルバダケブキ(丸葉岳蕗)の濃い黄色の花がまだ、いくらか咲いていました。



 秋の訪れを告げるマツムシソウの花があちこちで咲いています。



 霧が晴れた結果、マツムシソウの花には多くのアブが蜜を吸いに来ています。

 今回は、池の平湿原のあちこちで、少し小型のジャノメチョウ系のチョウが飛んでいました。

 濃い褐色の羽根に、オレンジ色の紋が入ったチョウが数100匹、飛んだり、留まっていたりします。





 後日、このチョウの種類をWebサイトで調べてみたところ、ジャノメチョウ科のベニヒカゲ本州亜種でした。

 標高約1500メートル以上の亜高山帯で発生します。この日は交尾・受精のために、集まっていたようです。短い夏の日の繁殖機会を逃さないためです。

 ベニヒカゲ本州亜種は、長野県の特別天然記念物に指定されており、環境省レッドデータブックの準絶滅危惧種に指定されています。

 池の平湿原の湿原部分の約3分の2を歩いて、鏡池近くまできました。



 先ほどまでの霧がほとんど晴れて、美しい風景です。

 この標高が約2000メートルある池の平湿原では、珍しいチョウが飛んでいるようです。このため、7月に入ると、その珍しいチョウを撮影しに来場する方が何人かいます。

 あまり珍しくはありませんが、ここでアサギマダラやルリタテハを見ると、“チョウ素人”は夏を感じます。