ヒトリシズカのつぶやき特論

起業家などの変革を目指す方々がどう汗をかいているかを時々リポートし、季節の移ろいも時々リポートします

長野県北安曇郡小谷の栂池自然園の西側の奧にある展望湿原に到着しました

2016年08月16日 | 旅行
 長野県北安曇郡小谷村千国乙にある標高約1900メートルの栂池自然園を散策した話のまだ続きです。

 栂池自然園(つがいけしぜんえん)の入り口から西に進んでワタスゲ湿原(標高は1870メートル)を抜け、浮島湿原(標高は平均で1920メートル)に入りました。

 浮島湿原から目的地の展望湿原の展望台(標高は2010メートル)までの経路には、上りの傾斜が厳しい“ヤセ尾根”を選びました。

 やや下側から一気に尾根を上る経路です。ここは森の中の尾根沿いの山道で、木陰が続く涼しい経路でした。

 この森の中の山道では、花が咲き終わったショウジョウバカマがたくさん育っています。



 この辺りでは、花が終わったイワカガミもたくさん並んでいます。

 “ヤセ尾根”の傾斜が厳しいところでは、西側は崖です。その崖には、薄青紫色のソバナがたくさん花を咲かせています。





 実は、ソバナと赤い花のシモツケソウが競演しているお花畑があったのですが、1眼レフカメラの選定を間違えて、いい画像が撮影できませんでした。

 赤い花のシモツケソウだけ撮影した画像です。この傍には、ソバナの花がたくさん咲いています。



 この“ヤセ尾根”の傾斜が厳しいところからは、眼下に小さな池が見えました。



 栂池のようです(もう一つ、別の池もあります)。深い森の中に潜む美しい池という雰囲気です。

 展望湿原の展望台にやっとたどり着きました。ところが運が悪いことに、濃霧が下から上がって来て、目の前のオオシラビソなどの原生林を覆いました。



 当然、白馬岳(標高は2932メートル)山麓の大雪渓は見えません(実際には、今年の夏は暑く、この大雪渓はかなり溶けているとのことでした)。

 展望湿原の中にある地塘です。



 この展望湿原では、イワイチョウかウメバチソウではないかと推測できる白い花が咲いています。

 コバイケイソウは咲き終わっています。

 展望湿原の少し上側に上がった山道の木々の間から、白馬岳などが見えました。





 展望湿原の少し上側から浮島湿原の上側の山道を東に進むと、白馬岳などの白馬三山の山麓が望めます。



 ゼンテイカ(通称はニッコウキスゲ)やヒオウギアヤメなどが群生していた草原に出ました。

 ゼンテイカが一面に咲いていたころは、見事な景色だったことと思います。その中に、ミツガシワ科のイワイチョウの花が少し咲いています。



 こうしたゼンテイカなどの山野草が咲き乱れていた季節にまた、訪れてみたいものです。

長野県北安曇郡小谷村の栂池自然園の中程にある浮島湿原まで進みました

2016年08月16日 | 旅行
 長野県北安曇郡小谷村千国乙にある標高約1900メートルの栂池自然園を散策した話のまだ続きです。

 栂池自然園(つがいけしぜんえん)の入り口となるミズバショウ湿原(標高は1860メートル)から西にあるワタスゲ湿原(標高は1870メートル)を抜けると、その先はいくらか山道になります。

 この山道は木陰もあり、いくらか涼しいようで、ゴゼンタチバナやマイズルソウなどの山野草が咲いていた痕跡の山野草が両脇に続きます。

 咲き終わった葉だけのゴゼンタチバナの群生です。



 白い小さな花が咲き終わり、実を付け始めたマイズルソウの実です。透明感があります。



 この実はさらに熟すると、赤くなります。

 その山道を抜けて浮島湿原(標高は平均で1920メートル)に入った辺りから、これまで歩いてきたミズバショウ湿原を振り返って見下ろした風景です。

 ミズバショウ湿原の奧に、栂池自然園の入り口に立つビジターセンターや栂池山荘などが霞んでいますが、見えています。



 栂池自然園の入り口から約60メートル上った地点からの景色です。

 浮島湿原に入った辺りから臨んだ、これから進む西側の先にそびえている白馬岳(しろうまだけ、標高は2932メートル)です。3000メートルに近い名峰です。





 これまでは晴天でしたが、白馬岳山麓には下側から上がって来た霧が時々、覆うようになりました。

 浮島湿原では、オヤマリンドウがあちこちで咲いています。まだほとんどが蕾で、実際に花が開いているものはごく少数です。





 この青紫色のオヤマリンドウの花は、浮島湿原や“ヤセ尾根”の山道ぞいにたくさん咲いていました。

 浮島湿原の中びは、湿原の基盤になっている泥炭層にできる池(水たまり)である「池塘」(ちとう)がところどころにあります。



 浮島湿原を巡る木道や山道沿いには、サンカヨウの白い花が終わり、その実がなっています。



 この実は食べられるそうですが、自然保護のために手を触れる方はいませんでした。

 浮島湿原から、目的地の展望湿原の展望台までの経路には、二つある内の上りの傾斜が厳しい“ヤセ尾根”を選びました。

 “ヤセ尾根”は傾斜が厳しく、「木製の階段は下りの方が厳しく感じるので、上りに通る方がお薦め」との、栂池自然園の入り口にいた自然観察ガイドの助言に従ったものです。

 実際に、展望湿原の展望台で出会った観光ツアーの方々の半数は、登山靴(トレッキング用など)も履かず、手袋も付けず、補助用のポールも持っていない気楽な服装の方々でした。例の観光ツアーの小さなプレートを胸に付けています。

 この気楽な服装の方々は、“ヤセ尾根”の少し湿った木製の階段を下りる際には、かなり苦労されたのではないかと思います。