最初の一冊~松村比呂美

自著の宣伝のために始めたブログですが、今では、風景や食べ物の写真が主になっています。

リンダ―ホーフ城とヴィ―ス教会

2017-06-27 | 旅(海外)
ロマンチック街道ツアーの続きです。


ルートヴィヒ2世が手掛けた3つのお城のうち、唯一、存命中に完成したリンダ―ホーフ城。
完成してからは、ここで長い時間を過ごしたそうです。


力強い彫刻をズームで撮ってみました。


整備された庭園内には金色の女神像の噴水があります。


30分おきに噴水が上がるということで、城内に入る前に見ることにしました。


30メートルの高さまで上がって、かなりの迫力でした。暑かったので水しぶきを浴びたかったほどです。


撮影禁止だったため写真はありませんが、城内は絢爛豪華で、特に、鏡の部屋はくらっときたほど。
ダイニングルームには「魔法のテーブル」と呼ばれる食卓がありました。
食事中の人の出入りを嫌ったルートヴィヒ2世が、厨房から料理の載ったテーブルがせり上がるように作らせたもので、敬愛するルイ14世やマリーアントワネットの料理も準備させたとか。
まるで、彼らが生きているかのように会話しながら食事を楽しんでいたのだと、ガイドさんが話してくれました。


裏庭の一部です。


大きな陶器が目をひきました。

狂王と呼ばれたルートヴィヒ2世。謎めいた死についての話や、さまざまな逸話を聞かせてもらえ、その世界を垣間見ることができました。

ブログでは前後していますが、ロマンチック街道ツアーでまず訪れたのは、公共交通機関では行きにくい、世界遺産 ヴィース教会です。


天井のフレスコ画が見事でした。


中央に安置されているのが、この教会を有名にした「鞭打たれるキリスト像」です。
1730年に作られたものの、あまりに悲惨なキリストの姿に信者たちが動揺して、修道院の屋根裏に隠してしまったそうです。


放置され、忘れられた像を見つけたのが農婦のマリア・ロリーでした。
忘れ去られたキリスト像を哀れに思ったマリアは、像を譲り受け、数か月間、熱心に祈りをささげると、キリスト像に涙を流したようなしずくが残っていたそうで、この話が広がって、多くの巡礼者が訪れるようになったとか。

最初は、写真の右側にある小さな礼拝堂しかありませんでしたが、大勢の人が訪れるようになったので、ヴィース教会が建てられたそうです。


シンプルな外観とは対照的に、内部は華やかで緻密な装飾が施され、ロココ様式の最高傑作と言われているとか。


ツアーでは、フレスコ壁画で有名なオーバーアマガウにも立ち寄りました。人口5300人の小さな村です。
窓枠だけを描いた家や、壁全面にフレスコ画を描いた家などさまざまでした。


オーバーアマガウは、10年に1度行われる世界最大のキリスト受難劇でも知られています。
劇は村人総出で行われ、役者はもちろん、オーケストラや聖歌隊、大道具など、劇に関わるすべてが村人によってとり行われているとか。
2010年の様子が、「オーバーアマガウの受難劇~アルプス 10年に一度だけの大舞台」としてNHKで放送されたそうです。


普段は静かな村ですが、2020年の舞台のために、着々と準備されているのでしょうね。


写真は、ヘンゼルとグレーテルの壁画のある家です。
フレスコ画は、漆喰が生乾きのうちに絵の具で直に描く手法で、乾燥したときに丈夫な皮膜ができるので、絵がきれいなまま保護されるそうです。
これだけの絵を乾燥する前に描くのは大変だと思います。


ロマンチック街道のツアーは、ヴィース教会、ノイシュヴァンシュタイン城、オーバーアマガウ、リンダ―ホーフ城の順で回りました。
ミュンヘン中央駅を朝の7時半に出発して、中央駅に戻ってきたのは午後7時過ぎでした。
ホテルが中央駅の近くだったので、参加しやすく、充実したツアーでした。

  
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