まりっぺのお気楽読書

読書感想文と家系図のブログ。
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ロシア皇帝アレクサンドル2世妃 マリーヤ

2009-07-18 09:30:26 | ロシア皇妃
からだ弱すぎ…でも子だくさん
アレクサンドル2世妃 マリーヤ・アレクサンドロヴナ


1824~1880/在位 1855~1880

マリーヤの母親はアレクサンドル1世妃エリザヴェータの妹ヴェルヘルミーナです。
ヘッセン=ダルムシュタット公女ということになっているのですが
本当はグランシー男爵の娘だと言われています。
       
1838年に花嫁探しの旅に出た皇太子アレクサンドル(後の2世)は
14歳のマリーヤに恋をしまして、出生の秘密も承知した上で求婚しました。
母后アレクサンドラは反対しましたが聞き入れず、マリーヤが17歳になるのを待って
結婚しました…熱烈な感じがしますね

ところが! アレクサンドルは晩年まで奥様ひとすじの父ニコライ1世に似ず
ものすごくたくさんの愛妾をつくったのよねぇ… なぜならば…

マリーヤははにかみやで堅苦しい印象がありました。
ドレスの着こなしにセンスが無く地味で、会話も愉快じゃなかったそうです。

その上じめじめしたサンクト・ペテルブルクの気候がからだに合わなかったらしく
嫁いでくるなり病気になり、その後も病がちになってしまいました。
しかも8人もお子を生んでまして、病気と妊娠の繰り返しで寝つくことが多く
なかなか宮中のイベントに出席することができなかったそうです。
ひとりで行事に参加するアレクサンドルには誘惑が多かったらしいんだけど…
だからって浮気の言い訳にはならないと思うがね

1855年、ニコライ1世が崩御しアレクサンドル2世が即位すると
マリーヤは体調など関係なく式典や宮中行事に出席しなければなりませんでした。
果たしてこのことがマリーヤの寿命を縮めたのかどうかは神のみぞ知る…ですが
ドレスは重そうだし、エアコンもないし、ダンスもしなきゃいけなかろうし…
つらかったろう…きっと休みたい日もあったでしょうね?

マリーヤへの優しい態度や気遣いは変わらないものの
アレクサンドル2世は相変わらず浮気を繰り返していました。
特に寵姫エカチェリーナとは別宅まで設け子供も生まれて二重生活を送っていました。

こんなこともからだに響いたのかもしれませんね?
マリーヤは56歳で亡くなりました。

熱烈に愛されて結婚したはずなのに…
男性がプロポーズの時に言う言葉なんて信じちゃいかんね!
あ… 私見が混ざりすぎていますか?

(参考文献 デヴィッド・ウォーンズ『ロシア皇帝歴代誌』 Wikipedia英語版)

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3 コメント

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Unknown (メリエンダ)
2019-11-10 22:43:33
日影のロシア皇妃・マリーヤ

農奴解放で名高いアレクサンドル2世の正妻。
ですが、他のロシア皇妃に比べ、影が薄い感じがします。 娘時代は、母親が愛人との間に設けた子供で、認知されていたものの、形式上の父は、外聞、世間体を気にした為そうしただけで、当然、肉親の情はなく、“不義の子供”として肩身が狭い思いをしていたのでしょうね。 そんな環境で育った為か、マリーヤには、どこか暗い影があり、口下手だったとも…
そんな彼女を妻に!と望んだのが、アレクサンドル2世、マリーヤの出自を知りつつ、周囲の反対を押し切ってまで、熱烈に求婚され、マリーヤは、当然、嬉しかったでしょうね。ですが、嫁ぎ先は、厳しい寒さのロシア。マリーヤは、風土に合わず、また、お世辞にも、才気煥発とは言えない性格だったみたいで、ロシアでも孤立する立場になったみたいですね。 可愛がっていた長男を亡くしてからは、さらに暗い性格になり、寝たきりになり、夫は、愛人に夢中……ある時、宮中で、皇帝一家を狙った爆発があり、マリーヤは、病で朦朧としていて、危険な状況に…肝心の夫は、真っ先に愛人を探し、マリーヤは…酷い夫ですね。 マリーヤ亡き後は、皇帝は、愛人と結婚…酷過ぎ(怒)
マリーヤは、哀れにも、結局、その誕生から亡くなるまで、日影のような人物だったのでしょうか…
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こんばんは (まりっぺ)
2019-12-04 18:21:31
メリエンダさま
こんばんは

いつもたくさんのコメントをありがとうございます。
なんだか申し訳ないです。

メリエンダさんは訳しているだけのわたしよりすごくひとりひとりのエピソードに詳しいし、文章もお上手なので、ご自身でもブログとかされていらっしゃるのですか?
もしやっていないのなら、是非ブログを開設してください。
きっとわたしのより詳しい女性史ブログになって、皆様のためになると思うのですが・・・
返信する
続きです (まりっぺ)
2019-12-04 18:26:56
メリエンダさま

メロヴィング朝とカロリング朝は大本の家系図はできているのですが、パソコンソフトが上手く使いこなせず、編集できずにいます。
いつかやりたいとは思っているのですが・・・
返信する

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