まりっぺのお気楽読書

読書感想文と家系図のブログ。
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ノルウェー王エイリーク2世妃 イサベラ

2016-09-16 21:48:59 | ノルウェー王妃
           そしてこれはイザベラではなく、14世紀の貴婦人像です

王の未亡人というポジションを選んだ王妃
エイリーク2世妃 イサベラ・ブルース


1272~1358/在位 1293~1299

エイリーク2世は2回結婚しています。
一人目の妃は、スコットランド王アレグザンダー3世王女マーガレットです。

二人目もやはりスコットランドから、後の王ロバート(1世)の姉イザベラを選びました。
目的はスコットランドとの関係改善です。
          
1293年に父親とともにノルウェーに渡り結婚しました。
この時イザベラはものすごくゴージャスなドレスや宝石、金銀の装飾品を持ってったらしく
ノルウェー貴族がびっくりして記録に残しちゃってるぐらいですが
スコットランドってそんなにお金持ち? しかもブルース家はまだ王家じゃないし…

しかし、結婚から6年後、エイリークは亡くなりイザベラは未亡人になります。
イザベラは24歳で、まだまだ再婚ができる年です。
でもイザベラは再婚しませんでした。
しかもスコットランドには帰らず、ベルゲンで余生を送っています。

イザベラは、王妃でいた間はたいして記録が無いらしいのね。
ところが! 未亡人になってからは、けっこうアクティブに暮らしていた様子が
記録されているそうです。
たとえば、王の未亡人として儀式やイベントに参加したりしたそうで
1305年の、ベルゲンの新司教叙任式には王夫妻とともに登場したりしてます。
ホーコン5世とは特に繋がりが見出せないのだけど、仲良かったんですかね?
         
ベルゲンで暮らしていたイザベラは、日頃から寄附を怠らず、お告げをもらったりして
聖職者たちとも良好な関係を築いていたそうです。

旦那さんが亡くなってからやけに元気になっちゃう未亡人王妃がここにもいましたね。
エイリーク2世って亭主関白だったのかしら?

それより、エイリーク2世とイザベラの王女に注目!
       
この家系図、もうスウェーデンとノルウェーが共治に片足つっこんでますね。

娘のインゲボルグは、ホーコン5世の王女インゲボルグとともに
マグヌス7世の摂政を務めています。
だからなのか、1339年にマグヌスはイザベラの要請を聞いて服役者たちに恩赦を与えてます。
実の祖母でもないのにこの影響力!

エイリーク2世も、ホーコン5世も王女しか生まれてないのね。
ノルウェーは女性の王位継承を認めていなかったので、王座はとうとうスウェーデンへ…
この、スウェーデンの用意周到な感じがたまりませんね。

(参考文献 武田龍夫氏『物語北欧の歴史』 Wikipedia英語版)

ひとことテレビコーナー
キーワード検索で出てきた『イラっとくる韓国語講座』を録画したので見てみました! 河本シ、韓国語忘れてない〜! 
スゴーイ! 4回だか5回放送されるそうで楽しみ〜。とりあえず早く夏服を買ってあげて!!

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