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まりっぺのお気楽読書

読書感想文と家系図のブログ。
ゆる~い気持ちでお読み下さい。

イングランド王エドワード4世王女 アン

2011-03-01 02:13:06 | イングランド王妃・王女
                 母エリザベスと姉妹たち
                    どれがアンだか私にはわかりません…


ハワード家、台頭の狼煙を上げる
エドワード4世王女 アン・オブ・ヨーク
サリー伯トマス夫人


1475~1511

エドワード4世とエリザベス・ウッドヴィルの四女マーガレットは
生後8ヶ月で亡くなりました。 アンは五女です。

        

エドワード4世は、アンが4才の時に
オーストリア大公マクシミリアン(後の神聖ローマ皇帝)と契約書を交わしましたが
その中には公子フィリップとアンの結婚も含まれていました。
マクシミリアンは神聖ローマ皇帝になれる好機を掴んでいて
妃のマリーを通じてエドワード4世との同盟にこぎつけました。
(マリーの継母がエドワード4世の妹マーガレットで、義理とはいえ仲の良い母娘でした
 相思相愛のマクシミリアンとマリーの成婚の危機を救ったのもマーガレットです)
しかしこの婚約もエドワード4世が亡くなったことで白紙になります。

お家の状況で容赦なく変わる結婚相手…少女にとっては辛い経験ですよね。
フィリップは “ 美公 ” とまで言われたハンサムさんでした。
アンだって心ときめかせていたかもしれないのに… 幼かったから大丈夫だったかしら?
その後フィリップが結婚したのが有名なファナ・ラ・ローカです。

1494年頃、アンはサリー伯(後のノーフォーク公)トマス・ハワードと結婚しました。
トマス・ハワードは後にヘンリー8世の王妃になるアン・ブリーン
キャサリン・ハワードの伯父にあたります。
(アンの母エリザベスと、キャサリンの父エドマンドの兄)

息子トマスは十代で亡くなっています。
他にヘンリーとウィリアムと子供もいましたがすぐ亡くなったようです。

36歳で亡くなりテットフォード修道院に葬られました。
宗教改革後にハワード家の人々ともに聖ミカエル大天使教会に移されました。

サリー伯は1年後、バッキンガム公エドワード・スタッフォードの公女エリザベスと
(しぶしぶ)結婚しました。
ふたりの娘のメアリーが、ヘンリー8世が唯一認知した庶子
リッチモンド公ヘンリー・フィッツロイに嫁ぎます。

ハワード家は、エドワード4世亡き後リチャード3世に忠勤を尽くし
ノーフォーク公を叙爵されて、ヨーク家と争ったボズワースの戦いでは
テューダー家の敵側にいました。
戦後捕われていたサリー伯の父トマスがヘンリー7世に認められて
2代目ノーフォーク公になりました。
アンの夫トマスは2代目ノーフォーク公の息子で、3代目ノーフォーク公です。

ハワード家はここからがんがんテューダー家に入り込んでいったわけですね。

(参考文献 森護氏『英国の貴族』『英国王室史話』
      江村洋氏『ハプスブルク家の女たち』 Wikipedia英語版)

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2 コメント

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あら? (エリア55)
2011-03-01 17:42:46
ノーフォーク公ってハワード家でしたっけ?^^;
ノーフォーク公ってエリザベス1世のときに謀反に加担しますよね?
↑メアリ・スチュワートがエリザベスを暗殺しようとするヤツ
なんだか頭の中がゴチャゴチャになってきてます^^;
キャサリン・ハワードは若い奥さんの方ですよね
パーが年増のほうですよね?
言い方がひどくてすみません><(汗
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こんばんわ (まりっぺ)
2011-03-03 22:37:16
こんばんわ

森護先生の『英国の貴族』によるとハワード家の前にはモウブレイ家が何代かノーフォーク公になっていて、その後エドワード4世の次男リチャードに与えられ、リチャード殺害後、リチャード3世によってハワード家に与えられています。
一度は剥奪されたんですがヘンリ-7世によって復活しました。
ヘンリー8世時代には3代目が反逆罪で処刑寸前までいってますし、エリザベス1世時代には4代目が処刑までされていますが、復活を果たしてきています。
14代目からフィッツアラン=ハワード家になって今に至っています。

キャサリン・ハワードは若くして処刑された5人目の妻です。
キャサリン・パーが6人目で、ヘンリー8世を看取った妻です。

テューダー王朝はなんだかドロドロしてて、掘り下げていくと楽しそうですよね 
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