まりっぺのお気楽読書

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ロシア皇帝イヴァン4世妃 マルファ

2009-06-21 00:48:52 | ロシア皇妃
                肖像画がないのでこちらを…
                  “次から次へ”という意味を込めてみました


母親のおせっかいが命取り
イヴァン4世妃 マルファ・ソバキナ


?~1571/在位 1571

例によって多数集められたお妃候補のファイナリストの中から選ばれたらしいのですけど…
ファイナリストって…アメリカンアイドルですか?

ふたりの皇妃が毒殺と疑われている皇帝に嫁がせることを上流社会の親が躊躇したのか
たまたまだかは分かりませんが、マルファはノヴゴロドの商人の娘でした。

自分の娘が皇妃になるってんで親も舞い上がったにちがいない…マルファは式の数日前
母親に与えられた毒薬によって命を落とすことになりました。
もちろん母親は娘を殺す気はなく、多産の薬(媚薬? 精力剤?)のつもりで渡したのね。
そうしたらそれが毒だったってことなんだが、普通の家に毒が常備されてたってこと?

マルファはみるみる衰えて立っているのがやっとという状態になったのですが
根性で結婚式に出席して半月後に亡くなりました。
イヴァン4世は気の毒にも精神状態がボロボロになってしまったそうです。
そりゃあ3人立て続けに毒で死なれてしまったらねぇ…

子を思うお母様のお気持ちも分かりますが、あまり子供の世話をやきすぎると
取り返しがつかないことが起こりうる…という教訓にいたしましょう。

       



掟を破った結婚
イヴァン4世妃 アンナ・コルトフスカヤ


?~1626/在位 1572~1574

アンナは高級娼婦の娘だそうで、家柄はどうでもよかったみたいですね。

ロシア正教では “ 1度めは合法、2度目は特例、3度目は姦通、4度目からは畜生の所業 ”
ということで、結婚を認めませんでした。
イヴァン4世はマルファ・ソバキナとの結婚は不成立だとして(気持ちは分かる)
アンナとの結婚を強行します。

イヴァン4世は教会で感動的なスピーチをして条件付きながら承認をもらったのですが
2年もすると退屈なアンナに飽きたらしく、離婚して修道院に入れてしまいましたとさ。



とりあえず書いとく…
イヴァン4世妃 アンナ・ヴァシリチコバ


?~1577/在位 1575~1577

…なんにも詳細が分からないのです。
畏れ多くも一国の皇帝に嫁いだ人の素性が分からないってすごいですよね?
しかも16世紀だというのに。

こっそり結婚して2年ほどで亡くなっています。
原因は不明ですが暴力によるものだと言われています。

皇帝が飽きたら修道院か死か…って、選択肢がなさすぎます。
別れた後なんか好きにさせればいいじゃないか!

(参考文献 デヴィッド・ウォーンズ『ロシア皇帝歴代誌』 Wikipedia英語版)

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