スピリチャルTIMES 「とにかく生きてみる!」

スピリチャルTIMESの編集長北村洋一が、この不確定な社会に生きている人々の喜怒哀楽をレポートする。

夏の日のえげつない日々「闇金業者」 PART5

2011年08月27日 | 自小説 ノンンフィクション小説

2時30分。あと30分で私の手形が不当たりになる。もうその運命にさからうことはない。
姉さんは、「キタムラちゃん、最後の所は、今日は無理みたいやね・・・40万ほど取りそこなった。」と言う。もういいのではないか?と思っていたので、返事は「そうですか・・・」と全く元気のなものになってしまった。
もともも、この物語(事件は)は私の懐には、何のお金も入っきていない。全て私の会社の口座を素通りしただけで、そのお金は、まず私の手形をつかって、お金の融通をしようとした人間がいた。多分その中に、姉さんの所にも行ったのだろう。そしてその手形を償還、決済する段になって、お金を着けることが出来なくなり、どうにか、借りきりで、取り込んで逃げる方法を考えたのである。その条件として、私の命や、私に直接的な返済の義務が生じることを、しなくて済む方法を考えたのである。あとどうせ潰す会社なら、取り込める範囲で、取り込む方法を考えて、この一ヶ月間で、役150万円を、闇金業者から引っ張た。
相手の闇金業者も、ある意味、玄人さんなら、こちらもその内容から言うと玄人なのであろう。

3時前になった。
「キタムラちゃん・・・そろそろ行こか?・・・」と言って帰る準備をする。
「先に帰っていいよ・・・まだ騒ぎは起こらんから・・」と言う。
騒ぎがこの先起こるというのか・・・「そんなん聞いてへんやん・・」と一人誰にぶつけることも出来ずに、ややふてくされ気味で正に帰ろうとしていた時、姉さんは、財布から30000円を出して、私に握らせてくれた。「子供さんと何か美味しいものでも食べや・・」と言う。
何かしらないけど「ありがとう・・」と言った。
それから・・「キタムラちゃん・・手形は、代表の裏書、保証をしていないから、会社がつぶれた後は、正式な手続き以外(債権者会議等)は文句いわれへんから、キタムラちゃんには危害は及ぶことは、無いと思うよ・・」と言う。
「そんなもんかいな・・」と思いながら事務所をでた。
純粋に仕事に燃えたあの事務所を興した時のことを思い出しながら、ここまでの凋落ぶりというっか、こうなることが当たり前だったのか、全て自分の甘さから起きたことであった。

玄関先で、姉さんの子分の幹部の若い衆がいた。そこに電話がかっかた。
「そんなん知りまへんがな・・・・」「ワシの紹介言うても、保証も何もしてまへんやろ・・」
「そこまで言うねんやったら・・出るとこ出はったらどうでんのん!!」と撒くしたてている。
私と目があった。「闇金から・・・や」と言って、さらにすごんだ文句で、撒くしたてている。
「携帯つながれん・・・・?」と言ったところで、ウインクをする。
「社長・・・携帯もう出たらあきまへんで・・」と言う。
「前の携帯は、電池を抜いておきました・・」と返事をして・・その場を後にした。

問題は、自宅への嫌がらせや、強引な取立てである。それは当所心配したより、何もなく過ぎって言った。3名くらいは、自宅のチャイムもならした闇金もいたみたいだが、あらかじめ家族には、大まかなことは話しておいたので、家族もそれほどあたふたとすることはなかった。
実は、「弁護士に頼んであるから・・もし脅しのひとつでもあれば、その会社名と連絡先を、辛いけど、教えてもらうように・・」と話しておいた。

二三日たった。姉さんから電話があり・・・
「大丈夫やろ・・・」といかにも、そうなることのように言う。
「実は、会社の手形が不当たりになったと言っても、会社がつぶれたわけでないから・・話しあんねん・・」と電話で話す。
さらに、死に態の私の会社を使ってもう一事件を起こそうとしているようだ。
「懲りない連中・・」。 
家族や、ファミリーを生かす為に、他人と食うか、食われるか・・を法律ぎりぎり、モラル常識を逸脱したところで戦いながら、生きているこの人達の根性に改めて感心した。
私の会社、私をはめたことになっているのに、何故か怒りを覚えないのは何故か?
そんな疑問が私に起こる。銀行、信販など公の金融関係には、もう私の信用はなくなった。
しかし、正直な話し。その前からクレジットの滞納や、ローンの返済が滞っていたのだ。
そのことを、姉さん達は知っていたから、彼らのなかでは、不幸中のよくあることであったのだろう。それともうひとつ、姉さんは、私に一銭のお金も出さすことはなかったし、「あそこだけは、キタムラちゃんが返済して・・」と言うようなこともなかった。
私の手形は不当たりになった。
しかし何の圧力も受けることなく時間が過ぎようとしている。会社を運営イしていた時からの、各種のリースや、ローンなどは、大手金融関係には、泣かすことになり、泣いてもらうことで、生き残り、生きていく方法を、なんとか駆使してくれたような気がする。
このようなことが事件が起こらなくても、いずれ近いうちに私の会社はバンザイしていたのだ。
だから、怖い日々もあるかもしれないが、ある意味で開き直りもできていた。
それから数日、前の携帯電話の留守電を聞いた。

何社かの若い男から・・連絡を欲しいというメッセージと共に、
「●●●金融です。御社での融資債権を放棄します・・・」とのメッセージが入っていた。

 



次回最終章・・・

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1 コメント

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面白いですわw (n(n))
2011-08-27 17:35:55
早く続きをwww
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