スピリチャルTIMES 「とにかく生きてみる!」

スピリチャルTIMESの編集長北村洋一が、この不確定な社会に生きている人々の喜怒哀楽をレポートする。

とにかく生きてみるvsとん汁vsねこまんま

2016年03月28日 | 自分的エッセー
俺の朝飯ーー「とん汁定 380円」
ねこまんまに揺れる‼️

天神橋6丁目にある十八番という店
通常「おはこ」という呼び名で呼ばれている。
朝は5時から開いている。
安いと言う事も僕が好きな理由であるが、やっぱり「とん汁」の何にも気張ってないところがいい!肉も多くは入っていないし、野菜たっぷりと言う事でもないが、ちょーど白ごはんとのバランスがいいのだ。要するにごはんととん汁が同じ量で減っていく!
朝の7時前に入るとすでに店は、これから働く人間と散々働いた人や一晩遊んだ人間の攻守交代の起点となる朝飯を食べる男でいっぱいだ。
腹をいっぱいにして眠りにつく奴と、腹に力を入れて働きに出る奴の食べ方に若干の違いがある。
これから眠る人間は、全部を食べない、ところが、これから働く人間はきちんと綺麗に食べるのだ。僕は仕事前、出張前、ゴルフ前にこの店に寄る!もっと細かく言えば~~腹に力を入れなければいけないその時その日の朝に、「とん汁」定を食べたものだ。白いごはんとおかずとしてのとん汁と汁としてのとん汁を交互に食べ分けながらごはんを食べ進めていく!
そこで僕が決めたことがある~~絶対にねこまんまにしないということだ。A型魚座としてはここは混ぜるわけにはいかないのだ。とん汁の具のおかずをごはんにのせて、飯を掻きこむ、そして汁を少し啜るのが正統であると考えている石頭である。これは草津ドライブインの豚汁定食でも、駒ヶ根ドライブインでも、一ノ瀬ファミリーでも同じである。ふざけた生き方をしている僕が、男の心得として持ってる譲れないところであるし、ずーっと昔しからあったのだが~~~

今日の早朝~~とん汁をごはんにぶっ掛けようとしたのだ。寸前で気がついたのか、意識が戻ってきたのかわからないがハッと気がついて、ねこまんま状態にならなくてすんだのだ。
僕は何故~~とん汁をごはんに掻けようとしたのだろう!と考える。
それは席を二つ離した隣のおっさんのとん汁を食べるスタイルのような気がした。
白飯の真ん中に箸で穴をつくりそこにとん汁を流す、ぶっかける!そしてゆっくり早く掻けこんでいく姿が本当に調和した大人に見えたのだ。
すべてのものに愛情を注いでる、御飯、豚や野菜の具材、そして汁~周りの赤い煤けたテーブルにも神経を使い、間わいを考えているように見える。それはその人ととん汁定の為にそこに集まった全てのものに「親しみ」があった。僕の為にこんないい気分で食べさせてくれてありがとう~という感謝と敬意があった。ようは一体化した一連動作は、とん汁にめり込んでいたからだ。
とん汁とご飯の距離とその量! 丼を持つ腕の角度と箸の運び方が調和を達成した、たまらん大人の姿なのであった。そしてデートでは絶対に嫌われる「ズズッズズッ」という音が十八番ではメロディ~として、とん汁飯が口の中に入って行くのを聞いたのだから、自分も無意識にねこまんまを作ることになりかけたのだ。
でもならなかった。自分のスタイルを守ったのだと言いたいところだが、ぶっちゃけ言う!
「ねこまんま」という言葉がそれを止めた。
とん汁ぶっ掛けが、ネイビーボウルとか、スープブロンクスとかのかこいい言葉だったらやっていたかもしれない。
僕はこの「ねこまんま」に変わる名前だけは考えないでおこうと思うけど次から次にネーミングが湧いてくるのだ。
心静かに「とん汁」定を食べなければと思って箸を置いてみた。
もうその綺麗な「ねこまんま」を食べる大人は席を立った。
「決めつける事が~~子供なんだよ」て言った気がした。「掻けてみるか」と心は揺らいでる!


コメント
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