スピリチャルTIMES 「とにかく生きてみる!」

スピリチャルTIMESの編集長北村洋一が、この不確定な社会に生きている人々の喜怒哀楽をレポートする。

とにかく生きてみるvs訳あって熟女フリークをやめることにする。

2012年08月02日 | 自分的エッセー

とにかく生きてみる。深夜バイトは、夏休みに入り忙しいの極みである。若い頃から生業でやってきた広告関係なんか、関西では瀕死の状態であり、その他にも飲食関係や、アミューズ関係のイベントや企画も断然少なくなっている状態の中で、アルバイトだけが断然忙しいということに、多少めまいを感じながら、仕事もそうだけど、確実に続いていくものなんかないのでは?という思いを持ち、それでも残っている連中も必ずいるという事実を、自分の努力不足に省みて、今をとにかく生きている。

今からかれこれ10年くらい前になるころに、風俗の世界では熟女ブームなるものがおきた。
それは画期的な出来事であった。まず風俗の世界では、その看板キャッチコピーが、「若い娘いるよ・・」であったのだ。それに騙されて?か釣られて往くと、出てきたのは・・・「おばはんやん・・」と言いながらも、「でもやってんやろ・・?」と聞かれたら、「まぁな・・」と答える景色があった。
それでもだ、まだ良心的と言うか、その女性はなんぼなんでも50歳前のとんでもないお年でなく、30歳前半くらいであったし、ましてや、子供がいてると言うことは風俗遊びの中ではトンでもないババを引いたことになり、その晩の笑い草になってものであった。
ところが、今やお姉さんを通りこして・・熟女に行ってしまっているのである。孫もいるという熟女さんもいいるから驚きも、あきれになる。

「癒し系のエロ熟女です。当店指名NO1です・・・」と売り込まれるよりも、お客さんのほうから、
「岩下志麻ぽい・・・綺麗系の熟がいい・・」とか、「キュートで小悪魔的な浅野温子ぽい熟がいい・・」とか、好みをぶっつけてくる男性も多いと聞く。またそれを聞ける?くらいキャストは多いのだ。
そして・・私もその流行とかに敏感のほうであり、また自分を知る為にも(自分は熟女が本当に好きなのか、本当に興奮するのか?の見極め)何回か通っっている。
・・・そのHしたい願望より>実際のH行為が少ない悶々の中で、お金が稼げるとなると、まさしくWインカムであり、熟女達のバラエティーの豊富さも手伝い、その中でもタイプが癒し、エロ、不倫、ごっこ系などに別れた。その多様性に、お客も楽しみかつ嵌って往ったっのだ。
そして熟女がブームとなった。


私は豪語した。
「いろんな熟女さんをいかしてもらったから・・今往きたいという熟女さんもいてへんな・・」と。
それを聞いた店のスタッフも、「何にぃ・生意気なことを抜かしてやがる・・」見たいな感じで、
「お客さんそれでは・・この方というか・顔写真はないんですけど・・・」と言ってファイルを見せた。
やや小柄であり、年は49歳となっていた。(間違いなく50歳は超えている)
まだこの世界での経験はない、未婚の(昔で言えばイカズ)方です。
「新人さんですから・・割引クーポンもお付けしておきます」と言う。
寛容な男に見せたがった私は、「どんな熟女さんもどっかに女の厭らしい部分を持っていて、それが微妙に醗酵され、酸いや甘いや、辛いや苦いを・・体系に刻んで、快楽を求め合うことが・・なんと人間の営みの饒舌なことなのか・・」などと講釈をたれた。
「それなら・・この熟女さん行ってくださいよ・・」といわれ、後には引けず「かまへんよ・・」と言ってクーポン券をもらい、集めると割引されるカードに判子を押してもらった。
そして・・店長は声を低くして・・「熟女さんは・・差別したらいけませんよ・・」と言ったような気がした。

「はい・・・行ってらっしゃいませ・・」とドアーを開けてもらい踊り場で、その熟女さんと対面した。
「ぶぅぶうぶぅ・・・さいくや・・・・・・・・・・」と。一瞬目の前が真っ暗になり、ふらつきかけた。
私は自慢やないが、ストライクゾーンは広いほうである。顎が猪木系であり、両手で顎を隠しながら、フェラする熟女さんにもエロを感じたし、汗かきオデブの熟さんにもサカリノのついた一瞬に勃起したこともあるのだが、今回登場したその出でたちに、何の厭らしさも感じとれないのだった。
どっかにエロポイントがあるのではと、しばらくは目や口元、胸、背中、はたまた匂いなども観察したが、まったくこみ上げてこない。
顔は、幼稚園児が粘土で目鼻口を上から足していくようなはれぼったさで、均整がとれていないのである。
「あの・・五木ひろし的な熟女さんにでも・・はみ出したお尻の肉に、へばりつくTバックが、なんと人間らしいエロと感じ、フェラを受ける状態までなった、私なのに・・」と思い、いったい「どうしたんだ・・」と逆に心配する自分自身がいた。
それに、「私がブスであると感ずいたことを・・」その熟女さんに感ずかれたことに、私は強烈な脅しを入れたれた気持ちになった。すべての熟女を受け入れることが出来た私に・・・変化が起こってきた。
それでも・・・話しかたが可愛かったら、面倒みのいい尽くすタイプであったら・・などの期待を込めて
「暑いね・・今日は?」と聞くとなしに話すと、「夏ですからね・・」とあっけない返事が返る。
横から覗く、ぞの熟女さんのお顔には、艶らしいものはまったく見つからなかった。それを「ブッサイク」と言う。
またフェロモン系ではどうだと思い、その体の匂いをレーダーした。匂いも無臭に近かった。
あかん・・・やれるとか勃つとかの問題ではない。そこに行けば自分が滅んでいくように感じだし、体が、ガタガタと振るえだした。
「無理や・・・・・・・・・・なんぼなんでも!!」

私は童貞を捨てて以来初めて、その場から逃亡したのだ。 受付の事務所に忘れ物の理由でかえるといい・・
その場を離れ、事務所に電話を入れた。次回の割引券で話はつき、私は一人喫茶店に飛び込んだ。

「一ちょ前に、俺は熟女のナニヲ知ったというのか・・」
「どれほど・・・熟女に経験があるというのか・・」
と自分で自分を伺う。「何が熟女フリークや・・」
本当の熟女すきは・・・「どの熟女にも差別しないことと・・」と言った店長の言葉を思いだし納得した。

かって飲み屋で、どちらかと言うとS?M?を聞かれたら、「絶対Sやは・・」と豪語し、SMクラブで、Sのプレイでビンタされて腹をたて、小水を飲めといわれ、寸前のことろでギブアップした時、私はSでないし、それを豪語した自分を恥ずかしくなり責めたし、もう二度と自分は「S」などとは言わなくなった。

しかし・・今回はそんな簡単な生易しい答えでは終わらない。
「わかった・・・私は根っからの熟女フリークではない」と言うことは腑に落ちた。
だが、これはひょとして私の人生の御伽噺なのではと言う気がした。
さっきその熟女を、もし私がいけたなら・・・・・いった瞬間から最高の女性として、私に最高の愛と性をくれたかもしれないのだ・・・・と
「芥川龍之介なんかに・・よくあるやつみたいな・・」と一人妄想にはいった。
でも・・それは出来なかった。それでよかったのだ。・・ 
「今まで私の心に住み着いた、変人気質が脱皮できるのでは・・・いやそうするべきであり、そのための
一連の宇宙からの仕込みだった・・」のかもしれないと思いだした。しかもかなり確信めいてきた。
私の潜在意識は、ここを(熟女)を求めていたのではなかったのかもしれない。
本当のあるがままの、私のH意識が、これから素直に出せる気がしてくる。
「若い女性の体からでる、きつく強烈なフェロモンをかいでみたい・・」と痛烈に思い始めた。
体が、脳が求めているのが判る。

過っての「若い娘いるよ・・・」のトラウマに嵌っていたのか?それはわからないが、たった今変わった気がする。
スピリチャルや神性ではこれを必然と呼ぶのかどうか判らないが、今猛烈に若い女性に炊きつかれていく。
「35才までの若い女性がいいいのや・・」と声だかに呟く。

そして熟女クラブの会員カードを手で破り・・・・・ 喫茶店のスポーツ新聞を探した。





コメント (1)
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