さっぱり

実家に行った。

家と近いのと、ご飯の準備をしなくていいので、ちょくちょく行っている。
息子（４歳）が行きたがるのと、孫に会いたがるのもあってね。

行った時はだいたいご飯を食べ、その後、息子と愚妻が風呂に入ってから帰る事になる。
ボクは面倒だから風呂には入らず、家に帰ってから１人で入っている。

今日もそんな感じで、ご飯を食べていると…
ご近所さんのとこに行ってた母・美智子が帰ってきた。

「そこのＴさんの奥さんと会って話してたわぁ。今から銭湯に行くってさ」

と言い終わったかと思えば…

「あ！今から銭湯行こっか！」

と言い出すではないか。

急だなぁ！

自分勝手だなぁ！

そしてこんなにすぐ他人に影響うける人ってのも珍しいぞ。

まあいいけどさ。
たまには大きいお風呂に行くのも悪くないよ。

すぐに準備をし、車に乗って近所のスーパー銭湯へ向かう。

するとその車中。
「着替え持ってきた？」
と、母・美智子が愚妻に聞いている。

愚妻が「持ってきた」と答えると、次はボクにも聞いてくる。

いや。
持ってきてないよ。

と答えると、母・美智子

「あんた！何で着替えんのか！せめてパンツくらい変えなさいよ！せっかくお風呂入るのに、それじゃあサッパリせんで！」

と言うではないか。

いやいや。

そりゃボクだって前持って風呂に行くのを分かっていたら持ってきてたさ！
でもこんな展開になるとは微塵も思ってなかったんだから仕方ないだろうがよ！

ったく…。

しばらくしてお風呂に到着。
こういうのはスーパー銭湯って言うのかな。
健康ランドって言うのかな。

ま、ようするに今どきの銭湯。

普段、滅多に来る事がない。
ここのスーパー銭湯も家から近いけど、来るのは初めてだ。

入口を入ると、やけに人が多い。
スーパー銭湯ってこんなに人気なのか！
と思ったら、「本日ふろの日」という貼り紙を発見。

ははぁん。
２６日だから風呂の日か。
たまたまだけど、どうやら半額の日だったようで、ラッキーだよ。

息子は女湯のほうへ行ったので、ボクは１人で男湯へ。
タオルを借りて大浴場へと入る。

中には普通の風呂もいっぱいあるし、泡風呂とか電機風呂とか打たせ湯とかサウナとか…
色んなのがある。
ちょっとした温泉とかにはたまに行くけど、ここまで広い大浴場に入るのは久しぶりだ。
こういうのもいいもんだね。

せっかくなので、色んな風呂に入ってやりましたわ。

ま、着替えがないので、風呂上がりのサッパリ感が全くなかったけどさ。

帰り際、下駄箱のロッカーにカギを入れて靴を取る。
おっと。
１００円が戻ってくるタイプのやつだったな。
そのまま置いて帰っちゃうとこだったよ。

危ない危ない。
こりゃそのまま忘れて行く人もいるんだろうなぁ。
と言うと…

「どっか無いか！忘れてるの無いか！」

母・美智子が必死で下駄箱を見渡してましたよ。
恥ずかしいやつだ。

毒

息子（４歳）を保育園に迎えに行った時。

玄関で息子と合流し、園庭を抜けて駐車場へと歩いて行くと…。

園庭と園舎の間で、親子が座って何か見ていた。
あら？
さっきボクと入れ違いで帰って行った親子だな。
息子と同じクラスだから、何度か話した事もある。

そんなとこで何やってんだろ？
と、何となくそっちを見ながら通り過ぎようとした

ら！

ヘビ！

漢字で書くと蛇！

英語で書くとＨＥＢＩ！

いや、ＳＮＡＫＥか。
フランス語で書くと……分からん。
ボンジュールニョロニョロか？
まあ、いいや。

園庭の壁を蛇がよじ登っていたんだよね。

しかもでっけぇ！
２メートルくらいあるぞ！

ボクが野生で見た中で最長だ。

通り過ぎようとしてたのを慌てて引き返しましたわ。

我が家の近くにはちょっとした山があるから、蛇も何度か見ている。
でもそんなに何度も見た事はないので珍しいんだよね。
ジックリと観察。
息子はたぶん野生蛇は初めてなので、なるべく近くで観察させる。

そんな時。
親子連れのほうの娘さんが近づこうとすると、そのお母さんが

「危ないからやめときなさい」

と止めていた。

そしてボクに
「これって毒があるのじゃないよねぇ？」
と聞いてきた。

ん？
毒？

そっか。
全然考えてなかったけど、毒蛇の可能性もあるのか。

この蛇が、いいものなのかワルものなのか…。

う～ん。
全然分からん。
あまり見た事ないもんだから、どんな種類の蛇でもひとまとめで蛇としか認識してないんだよね。

キングコブラくらいなら、顔に特徴あるから判断出来るんだけどさ。
それ以外はよく分からない。
これがマムシだったらどうしよう。
蛇の顔なんてみんな似たような感じだから、どうやって区別すりゃいいんだろう。
模様とかで判断するんかな？

映画「アナコンダ」に出てくるような蛇だったら、明らかにヤバイってのは分かるんだけどねぇ。
何しろでかいもん。
というか、出会った瞬間にもう飲み込まれているんだもん。
そりゃ危険だよ。

出来れば息子には、蛇くらい恐れない強い父親だってのを見せつけたい。
カエルやタニシにも触れないくらい臆病な息子に、男というのを見せつけたい。
そのためにもこんな時は、「ガハハッ」と豪快に笑って、蛇を首に巻き付けてやるべきなのだろう。
息子もボクの事を尊敬し、父親の威厳も保てるに違いない。

でも恐い。

どうにか蛇がこっちを見てない隙に、見つからないようにして後ろからシッポ辺りを触ってやりましたよ。

ふぅ。
息子にも触るように言ったけど、棒で突つくのが精一杯だったね。
臆病なやつめ。
ボクの勝ちだな。

それから帰り道ずっと、蛇を触ったボクの強さを息子にアピールしてやりましたわ。
これで息子もボクの事を尊敬するに違いないよ。
良かった良かった。

ふつか

いつか旗揚げ公演をする予定の劇団の稽古に行った。
みんなで読み合わせをしているのを見学。

そんな中、Ｆ氏がグッタリしている。
どうしたんだ？
体調悪いのか？

終わった後に聞いてみると…

「二日酔い」

との事。

おお！
二日酔いだったか。
今日新たに持っていった脚本の役柄が気に食わなくて怒ってたわけじゃないんだね。
安心したよ。

しかし二日酔い。

憧れるなぁ。

なった事ないんだよね。

お酒を全く飲まない事はないんだけど、でもあまり飲まないし飲めない。
すぐに顔が赤くなるってのもあってね。
飲み会に行っても、例え飲み放題だったとしても数杯飲むだけで終わっちゃう。
少しでも高いのを飲まなきゃ勿体ないぞ！
と思いつつも、すぐにウーロン茶あたりを頼んでしまうんだよな。

だから、酔っ払った経験もあまりないし、ましてや二日酔いは未経験なのだ。

一度でいいから言ってみたいなぁ。
「二日酔いで頭が痛い」
って。

なんか、大人っぽい感じがするじゃん。
男らしい感じがするじゃん。
「二日酔い」と「昨日の記憶がない」ってのは、あまり飲めない人間にとっては憧れの言葉なのだ。

飲み会の次の日の朝、「あたたたたっ」って頭痛くなって起き上がれないんでしょ？
で、水をガブガブ飲んだりするんだよね？

なった事ないけど、それは知ってんだよ。

飲み会の翌日ってのは、やはりこうあるべきだよ。
それが飲み会の醍醐味であろう。
ボクの場合は全くいつもと同じように、普通の時間に普通に起きてるもんね。
つまんないヤツだよ。

どうすりゃボクも二日酔いってのを経験出来るんだろう。

ま、次の日に残るほどお酒を飲めばいいだけなんだろうけどさ。

でもそこまで飲めないんだから無理だ。

どうにかしてウーロン茶でそんな状態になれないものかなぁ。
ウーロンハイとかじゃなくって、今のまんまでね。
アルコールが欲しいわけじゃなく単に酔えればいいので、何か別の成分で代用してさ。
サントリーあたりが、二日酔い出来るウーロン茶を開発して欲しいものだ。


しかしまあイチローよ。
朝一番にネットの速報で知ったんだけど、もう驚いちゃったなぁ。
ここ数年のスポーツニュースの中で一番驚いたかもしれない。

急いで息子（４歳）を保育園に放り投げるように送り出してから、もうテレビに釘付けになってたね。
色々やらなくちゃいけない事もあったけど、全て無視。

３１番でイチローが現れた時は涙が出てきちゃったよ。

しかし発表のその日に即試合ってのは、さすが大リーグ。
いいよね。
これだけでワクワク度がアップするもん。

新天地でも更に頑張って欲しいものだ。
そして数年後には、阪神に電撃トレードされるのを期待しておこう。

まつり

地元のお祭りに行った。

ちっちゃい頃から行っているお祭りだ。
ショッピングセンターがメイン会場となっていて、駐車場にステージが立ちショーなどが行われたりする。

中学までは毎年欠かさず行ってたんだけどね。
高校生くらいになってからはあまり行かなくなってしまった。

中学３年の時に
「あの祭りに行ったら高校受験に落ちる」
という噂があったけど、そんなわけあるかい！と、友達数人で出かけた事がある。
しかも、３日間開催されている祭りに３日とも。

するとそのメンバー全員が滑り止めだったほうの高校に入学していて、あの噂は本物だと思ったものだ。

そんな思い出のあるお祭り。
何年も前に、地元ケーブルテレビのレポーターとして参加した事もあるほど縁のある祭り。

今年は息子（４歳）と愚妻、そして両家の母親という珍しい組み合わせで行く事になった。

祭りの雰囲気は大好きだ。
普段は何の魅力もない駐車場や道路に提灯がぶら下がり、露店が立ち並ぶ。
そしていつもなら人の少ない時間や場所に、夜遅くまで多くの人がいるってのがいい。
ワクワクしてくる。

でもなぁ。
その客層が嫌いなんだよね。

どうしてお祭りの時って、ワルそうなのばかり集るんだろう。

いきがった中学生の集団がいたかと思えば、横のほうから、さらにいきがった中学生の集団が現れる。
いきがってんなぁ。
と思って通り過ぎると、前方からはもっといきがった中学生の集団が現れる。
ただでさえ、いきがっててるのが、夏休み突入＋祭りという状況で更にテンションあがりまくってて邪魔くさい。

焼酎の一升瓶片手に、ワルアピールをしている青年もいるし、
モヒカン頭でタトゥーをしていて、その子供（推定４歳）にもモヒカン頭をさせているという親子もいた。

別に危害をくわえられる事はないし、さすがにボクも恐いと思う事はない。
でも何となく邪魔っけなんだよな。

たくさん人がいるのはいいんだけど、せめて身なりはキチンとして欲しい。
祭りにはスーツで行くってのが正式なルールになってくれたらいいのに。
髪も男は七三、女はおかっぱというルールになればいいのに。
そうなるだけで、グッと行きやすい場所になるんだからさ。

ま、開放感なさ過ぎて、落ち着かないかもしれないけどね。

そんなお祭り。
息子が金魚すくいをしたいとしつこく言っていたり、
みんなで行っているってのに、母・美智子が好き勝手に自分の服を探しにチョロチョロ動き回ったりして、ボク自身は何も出来ず。

イカ焼きを買う気まんまんで行ったのに…。
あの２人と一緒に行く限りは、ボクの自由時間はないな。

明日も祭りをやっているので、せめてイカ焼きだけでも買いに行くかどうか…迷うとこだな。

会場

付き合いのある劇団の公演を撮影に行った。
シャインクラブの「ゴー！ゴー！ラブストーリー」にも出演してもらったＫ氏が率いる、「劇団水中花」さんの公演だ。

この劇団は今まで色んな場所で公演してきて、ボクもその都度撮影してきている。

でも。
病院ってのは初めてだよ！

とある病院からの依頼で、そこの病院関係者に見せるのが目的の公演だったんだよね。
しかも、そこに合わせたオリジナルの芝居だってんだから凄い。
なかなか面白い試みだ。

その病院が扱っている病気をテーマにしているストーリー。
見る側は専門家が多いからプレッシャーもあっただろうけど、いいお話でした。

今後もこんな感じで依頼があり、色んな場所で公演があるのかもな。
病院に限らず、そこでの問題点やアピールしたい事を芝居にして上演したら、幅広い人に分かりやすく伝わるからね。
やって欲しいと思っているとこもたくさんあるハズだもん。

例えば。

中学校からの依頼で、イジメ問題をテーマにした公演をやる可能性もある。
駄菓子屋さんからの依頼で、万引きをテーマにした公演をやる可能性もある。
タタミ屋さんからの依頼で、最近のタタミの流行をテーマにした公演をする可能性もあるし、
機長からの依頼で、格安航空会社をテーマにした公演を機内でやる可能性だってある。

色んな可能性があるよ。
今後の展開が楽しみだ。

個人的には、お寿司屋さんとか焼肉屋さんから依頼が来て欲しいな。
素敵な差し入れがありそうっぽいからさ。
終わった後とかに「じゃあ好きなだけ食べていって下さい」なんて言われたらどうしよう。
想像するだけでワクワクしてくるね。

さて、そんな今日の公演。

病院と言っても、さすがに注射針や診察ベッドがある横で芝居をするわけじゃない。
そんな場所だったら、演技をするたびに何かにぶつかったり落としたりして、なかなか芝居に集中出来ないだろう。
この病院には広いホールがあって、そこでやったんだよね。

お客さんもいっぱい入っていて、終わった頃にはみんな泣いていたな。
いい公演でございました。

次はちゃんとしたホールでやる予定らしいけど、それもまた楽しみにしておこう。