朝6時に集合し、T氏とA氏と釣りに行った。
先週も釣りに行ったばかりなんだけど、また誘ってくれたのでまた行った。
2週連続釣りをするとは、ボクももう釣りバカと呼ばれてもおかしくないだろう。
そろそろどこかの大起業の社長と友達になれるかもしれないな。
最初にちょっと綺麗な川に1時間ほどいたけど、あまり釣れなかった。
息子(8歳)とA氏が一匹ずつ釣っただけ。
じゃあ場所変えようか。
と、先週も行った近所の川に移動した。
「勝負勝負!誰がたくさん釣れるか勝負しようぜ」
なんて言いながら釣り始める。
ここでも息子とA氏だけが釣れたけど、ボクもT氏もなかなか釣れない。
負けてられないぞ。
焦りつつも黙って竿を構える。
ここは車で来やすいから、水を汲みにくる人が多い。
でっかいポリタンクを持って来るから畑とかで使うんだろう。
今日もボクらが釣ってる横で、おじいさんが水を汲んでいた。
軽トラにたくさんあるポリタンクに汲むから大変だろうな。
なんて思いつつ、T氏と息子の糸が絡まったのでそれをほどくのに必死になっていると…
「あ〜、おじいさんが〜」
という息子の声。
ん?
大きな声出して、おじいさんの邪魔するんじゃないよ?
と振り向くと…
嘘だろ!?
おじいさんが川に落ちてるではないか!
バッシャバッシャと慌てふためいているぞ!
こりゃやべぇ!
シャレにならん!
足がつくかどうか微妙な深さだけど、川の流れもあるし高齢だからかなり危険だ。
ポケットに入れていたスマホと鍵を放り投げ、救出へ!
川沿いは斜めにコンクリートで固められているから、そこを降りて手を伸ばす。
おじいさんはバケツを持ったまま落ちていたのが幸いして、それに掴まったままこっちまで泳いできた。
が、バケツは手を離れてしまい、あっぷあっぷなったところでどうにか手が届く。
グッと引っ張り上げて、なんとか救出成功。
ふぅ。
ずぶ濡れだけど無事で良かった〜。
その後、バケツのほうもA氏が竿で取った。
バケツでの水汲み中だったので、そのバケツを浮き輪代わりに出来たのがラッキーだったね。
しかしそのおじいさん。
「ありがとう。こんな事初めてやわ」
とずぶ濡れのまま言った後、しばらくしてまた水汲みを再開するではないか。
え?
まだやるの!?
また落ちないでよ?
とヒヤヒヤしながら見守っていたから、もう釣りをするどころじゃなかったな。
結局ボクは釣果ゼロ。
T氏もゼロ。
数でいえばA氏がトップかな。
ま、ボクはそんなものよりも圧倒的な大物を救出したから良しとしよう。