対物対人

保険屋であるＭ氏に来てもらい、自動車保険の更新。

いろいろと説明を受けるが、さっぱり意味が分からない。
『対物』だの『対人』だの、普段絶対に口にすることのないような言葉が飛び交う。

Ｍ氏が
「え～っと…こいつに分かるような簡単な言い回しは…」
と、必死に考えながらレベルを下げて非常に分かりやすく説明してくれているのがよくわかる。

それは分かるが、話の内容はサッパリ。

あまりに何度も細かく質問するのも悪いので、とりあえず分かったフリをしておく。
一応分かったフリをして、ハンコを押しておいた。

前回、保険の説明を受けた時も分かったフリをしてハンコを押した。

たぶん来年の更新の時も分かったフリをするのだろう。

いいのかねぇ。

ま、Ｍ氏が「いい選択している」と言っていたので、適当に選んだものも間違ってないのだろう。
自分の感に万歳だ。

とりあえず『何かあったらＭ氏に連絡すれば何とかなる」ということだけは理解出来た。
事故はもちろん、バッテリーがあがったり、鍵を閉じ込めたりしてしまっても対応してくれるらしい。
「車で困ったら何でも言って」
と力強い事を言っていたので、車内でジュースをこぼしたとしてもＭ氏に電話すれば解決するハズだ。
すぐに駆けつけ、ゴシゴシと拭き取ってくれるに違いない。

「明日、遠出するから車洗っといて。ワックスも」
と言っても、すぐに駆けつけてくるだろう。

いやまて。
車を絡めさえすればもっとデカイことが可能だな。

「車で電気屋に行ってハイビジョンテレビ買うから、お金出して」
とＭ氏に言えば、どう考えても払ってくれるだろう。

こりゃ、いい保険に入ったものだ。

この勢いで、家や土地をバンバン手に入れることにしよう。