玄関にいつも3匹でいるのに、昨日の朝はビクとモーだけ、あちこち見ましたが子猫の姿はありませんでした。
胸騒ぎを感じながら、サツキの剪定を始めました。
カラスの声がします。
連れて行かれたのかな。
悲しいかな、これも野良猫の運命、自然は厳しい・・・
すると、屋根の上に子猫がいるのです!
生きていたんだ、ひとりでここまで来た?
まだ産まれて1ヶ月少々のヨタヨタ歩きで?
日々行動範囲が広がっているのを見ていたので、このたくましさが不思議ではありませんでした。
しばらくするとビクがやって来て、屋根の上でしばしのおっぱいタイム。
終わると、あちこち歩きまわりるのです。
見ている方はヒヤヒヤしたり、ビクのしっぽでじゃれる姿にほっこりしたり、なかなか仕事が進まない7時半でした。 そのうちに、ビクは玄関に戻ったのですが、子猫は後を追いません。
もう一度ビクがやって来て、体をなめていましたが、子猫はまた屋根に戻りました。
高い所が好きなんだなと見ていたら、熱くなって来たのか、屋根の出っ張りの下のすき間に入っていました。
私は剪定の後、草刈りもして家に戻りました。
11時半、子猫が軽トラの横で寝ているなと思ったら、ビクが近づき子猫をくわえて玄関に運んでいました。
あれ?どうしたんだろうと廊下から見ると、子猫はぐったり動きません。
午後になり、様子を見に行くと、子猫は横の花壇のドクダミの中でぐったりしたまま、少し手を動かしますが、目が開いていません。
数時間でこの変化、こんなこと、あるんだ・・・
猫達の様子を見るのが、ばあちゃんの一番の楽しみになっているし、私も辛い。
たった1ヶ月少々のお付き合いでこんなに悲しいんだから、何年間も飼っている人の辛さは、想像出来ないものだろうと思いました。
4時過ぎに、時々ここへやって来るmmちゃんが来た時は、子猫はまたコンクリートの上にいましたが、ぐったりしたままでした。
mmちゃんは先月、17年も飼っていた猫を見送ったばかり、今も3匹の捨て猫を飼っている優しい人です。
二人で話しながら、1ヶ月少々の命でも、生ききったんだねと。
mmちゃんが帰る時、さっきといた場所が違う!と声を上げました。
確かに少し動いてはいる、でも目は開かず反応しません。
小さなアリが子猫のまわりにいて、やっぱり死期が近いのかと考えてしまいました。
今朝、玄関にいくと、子猫が木の根の置物の上にいたのです!
死んでしまっただろうと思っていたので、嬉しいびっくりです。
もしかしたら、食べるかもしれないと思って、ビクとモーにエサを準備し、子猫だけ玄関の中に入れました。
先週来た友人がお土産に持って来てくれたチュールを、子猫の口に持っていくと、食べる!
この嬉しさは何だろう、子猫の生命力に感動と尊敬の念を覚えました。
しかし、まだまだどうなるかは分かりません。
一喜一憂せずに見守ろうと思っていたら、昨日のmmちゃんがやって来ました。
持って来てくれた品々、彼女もダメかもしれないと思いつつ、それでも命の可能性を感じてくれたのでしょう。
簡単に諦めちゃいけないって教えられたねと、二人で話しました。
昨日今日のこの暑さ、子猫も熱中症ではないかと思います。
玄関より裏の方が涼しいはずなのに、なぜここに?
玄関なら私の目が届く、カラスも近づきにくいだろうと考えてのことなのか。
ビクは、実に良く子どもをなめています。
自然の厳しさ、猫の頑張り、そして私の友人達の優しさを忘れまいと思った二日間でした。