ITSを疑う

ITS(高度道路交通システム)やカーマルチメディア、スマホ、中国関連を中心に書き綴っています。

桜塚やっくんの事故で思うこと

2013年10月07日 | 高速道路
桜塚やっくんの事故について、現場は事故多発地点だったとの報道があった。年間4-5回は発生していただろうという。
また、スポーツ放置によれば現場は逆カント(逆バンク)なのではないか、という。これについて真相はわからないが、仮に本当だったとしたらそれは大きな問題だ。

ITSスポット導入の実験が行われた「事故多発地点」首都高速4号線参宮橋カーブにしても、路面の継ぎ目段差が大きく、明らかに車両の挙動が変化すると自動車評論家の両角氏が指摘していた。このカーブはITSスポットの設置と同時に路面の補修が行われており、対策後事故は激減した。
国交省及び関係者はITSはスポットの効果だと宣伝しているが、その後ITSスポットを一時停止していた数ヶ月間も事故は植えず、問題は路面にあったことは間違いない事実だ。

実際、魔のカーブと呼ばれるような場所には物理的な理由があることが多い。年間4-5回の中央分離帯接触事故があったということであれば、道路の問題は検討されていなければならないはずだが、スポーツ報知によれは県警は道路が逆バンクかどうかに関して「把握していない」とコメントしており、それが事実ならそうした検討はなされていなかったということになる。

今すぐ効果がでる根本対策をしないで、ITSで「危険を通信で車載器に通知する」なんて、実効に疑問があり且つ普及するかも全く不透明なことにお金をかけてどうするのか。
優先順位が間違っている。

国慶節に九寨溝にいってきた件

2013年10月07日 | 上海生活
日本でも中国の大型連休「国慶節」の観光地における混乱がニュースになったようですが、まさにその最大の混乱があった世界遺産「九寨溝」に行ってきました。
一番混乱したのは10月2日の火曜日、国慶節の始まりの日だったようですが、私達夫婦はその2日に上海から九寨空港に飛びました。
空港からホテルが有る九寨溝入り口までは80キロ程度。それに7時間かかりました。

3日に九寨溝に入りましたが、確かに大混雑。入場券は旅行社が手配していたので並ばずに入れましたが、エリア内の専用バスにのるのにはどこでも行列。
しかし、バスはかなりの台数が頻繁に運行されていたのでそれほど長時間待つ必要はありませんでした。

帰りの出口行きバス乗り場はものすごい列で、扇状に人がたかってしまう状態でしたが、「押すな」「割り込むな」というかけ声が並んでいる中国人たちからかかり、意外なほど秩序が保たれていました。中国人も随分変わってきていると思います。この辺は日本の報道では分からないでしょう。

ただし、交通の状況は最悪。渋滞すると反対車線を走る車が出てくる。どういう勝算があってやっているのかわからないけど、先の方で適当に割り込むんでしょうね。
これで更に渋滞が悪化する。先を争って頭を突っ込むからどちらも動けなくなる、というパターンも中国では日常的にありますが、こうした運転マナーの悪さはまだまだです。
あと、ゴミね。ゴミを捨てないという認識はまだまだ。おそらく都市生活者と地方の人で違うのでしょうが、世界自然遺産の遊歩道で食べ物の包装紙をポイポイ捨てる人が結構います。
だから、ゴミ拾い職員の数も相当なもの。これは中国どこに行っても同じですが、中国人がゴミを捨てなくなったら雇用が悪化し失業率が上がってしまうのでは、とすら思います。

翌4日に、棚田のような青い池で有名な黄龍へ行きましたが、ここのロープウェイが一時間待ち。しかしここでも列が乱れたり割り込み等はなく、時に日本と変わりませんでした。

中国を感じされられたのは九寨空港からの帰り。
セキュリティの前に何百人もが塊になって順番待ちをしている中、空いているレーンがあるのに開けようとしない。
そのうち、出発時間が迫った人たちが前に出ようとする。これは、普通は空港職員が先導して割りこませるものですが、職員は沢山いるのにぼんやり見てるだけ。
で、前から並んでいる人が「割り込むな」ということで怒鳴り合いが始まる。するとやっと職員がやってくるけど、何の役にも立たない。

結局、セキュリティを通るのに小一時間かかりました。その間、ぎゅうぎゅうに押されて大変でした。

国慶節や春節といった中国の連休に中国国内旅行をするのはやめといたほうが無難、ということですね。