ITSを疑う

ITS(高度道路交通システム)やカーマルチメディア、スマホ、中国関連を中心に書き綴っています。

NOTTVの売上利益が公表された

2013年06月22日 | モバイル・ウエアラブル
NOOTVの売上が官報に公開された。
これに言及されているサイプロ様のページ

私の昨年4月のエントリーを見ていただくと、ドコモがNOTTVを始めた経緯がわかる。

これに関連する池田信夫氏のアゴラの記事はこちら

今年3月期の売上はわずか11億円。一方で売上原価が146億円、販売費、一般管理費が82億円。合計216億円の赤字
まあ、普通の会社なら事業をやめるべき数字だが、コンテンツビジネスなので初年度赤字は折込み済みだろう。

池田氏はアゴラで「月額料金は420円だから、100万人が払っていたら売り上げは50億円を超えているはず」と述べているが、12年11月時点での契約者は30万人。
3月末でも70万人しかいなかったので、12年度決算の売り上げ11億円はまっとうな数字だ。
とはいっても、今のペース(概ね10万件/月の増加)で契約数が伸びていったとしても13年度3月期の売り上げは65億円程度にしかならならない。

損益分岐の契約者数は1000万件らしいが、この一年間の伸び率や現在放映されているコンテンツからみて1000万という数字が現実的なものとは到底思えない。
現在の100万人だって、「新規契約時にキャンペーンで契約して、そのまま忘れて解約しない人」が多くを占めているのではないか?
NOTTVではないが、私の母親がSBの使わないサービスを解約せずにお金を払い続けていた事がわかり私が解約したことがある。

私の以前のブログでも書いたが、ドコモはこの商売が成功するとは思っていない。池田氏が指摘する通り、総務省との駆け引きの中で引き受けた話しなのだ。
携帯で儲かっているドコモにしてみれば、この程度の赤字は大したことはない。
とはいってもいつまでも出血を続けるわけにはいかないので、そのうちひっそりと撤退するのだろう。

総務省はなぜそこまでVHF空き地の再利用にこだわるのか?地デジ化の大義名分に入っていたことは間違いないが、それを取り繕うために更に無駄なことをする必要はないだろう。
マルチメディア放送だけでなく、全く実現性のないITSへの利用もきっぱりやめたほうがいい。

上海で新幹線の切符を買う方法

2013年06月22日 | 上海生活
このエントリーは多分に旅行ガイドのようなものになります。

2017年8月追記
現在は中国の最大手旅行社C-TRIPの日本語サイトから予約が可能です。支払いも日本のクレカ等使えます。
メールで予約確認書がくるので、それを駅の発券窓口で切符と交換します。
ついに海外から簡単に高速列車の予約ができないのは日本だけになった。しっかりしろJR!

中国の新幹線は極めて外国人には使い辛いものになっています。
その最も大きな理由は、切符の購入に際して身分証が必要であるのに、外国人のパスポートは自動販売機に対応していないことによります。

1.中国在住で、中国携帯とオンライン決済可能な銀聯カードを持っている場合
  この場合は12306.cn 鉄路客戸服務中心を使うのが一番便利です。立ち上がりではシステムトラブル頻発だったようですが今は問題有りません。
  予約、支払い、変更、キャンセル、返金が簡単にできます。表示は中文ですが、大体わかります。
  ただし、12306.cnは「悪意あるサイト」とみなされて切符購入画面が開きません。ieの場合は上の方の表示をクリックし、
  「このサイトのコンテンツを表示する」をクリックすることで開けます。Fierfoxは下のボックスをクリック。

  なお、銀聯カードをオンライン決済に使うためには手続きが必要です。

  ネット予約の欠点は、駅で切符と交換しなければならないこと。パスポートからの引き換え専用窓口がありますが、親切な案内は一切ありません。
  ちなみに上海虹橋火車駅は92番窓口です。パスポートと予約のプリントアウトを渡せば会話する必要はありません。
  ただしこの窓口が並んでいると引き換えに最長30分はかかるので、早めに駅に行かなければなりません。新幹線の駅は巨大なので、窓口に
  到着するまでに10分以上かかることもあります。

2.旅行者の場合
  日本で予約することは代理店を使う以外方法はありません。
  日本で発行されている銀聯クレジットカードは12306.cnの決済には使えません。

  中国に到着してからの購入は、上海駅、上海南駅、虹橋駅の窓口か市内の販売代理店を使うことになります。
  代理店は火車票代售というような青い看板が出ています。ここでは5元の手数料がかかります。
  日系旅行代理店に頼むと切符を配達してくれますが、かなりの手数料がかかると思います。

  虹橋空港に到着される場合は、そのまま連絡バスで第2ターミナルまで行って隣の虹橋駅(ビル内でつながっていて歩ける)で購入するのがいいでしょう。
地下鉄なら虹橋火車駅まで行けます。
  浦東に到着の場合は、第一第二ターミナルの間に旅行代理店があり、そこで購入可能です。5元の手数料がかかります。

  買い方は、GかDから始まる列車番号と日にち、枚数(枚の数詞は「張」)等級(1等、2等)を紙に書いて渡せば何とかなります。
  ここで往復買ってしまったほうが楽です。
  乗る人全員のパスポートを見せる(コピー可だと思いました)必要があります。
  列車番号Gは高鉄(ガオティエ)でのぞみ号、Dは動車(ドンチャー)でひかり号です。それ以外の頭文字は新幹線ではありません。

  一般に新幹線は動車か和諧号と呼ばれ、販売窓口にはどちらかの表示があります。

  もし希望の列車が満席の場合、中国語での交渉は困難なので、前もって第一希望、第二希望を書くといいかもしれません。
  第一希望、第二希望という字はそのままで理解してもらえます。
  
  参考 次のでもいいよ 「下次可以的」シャーツクーイーダ これは偶々ですがカタカナ発音でも多分通じます。
 (余談ですが、ガイドブックに載っている「旅行でつかえる中国語」のカタカナ表記はほとんどそのままで発音してもまるで通じません)

時刻表、列車番号は、12306.cnではログインしないと見ることができません。ログインできれば空き情報もわかるのですが....
火車網 http://www.huoche.com.cn/ はログインしなくても使えますが、駅名を簡体漢字(蘇州は苏州等)で入力しないといけませんが
  でもこれが一番信頼性が高いです。 簡体漢字へ http://www.huoche.com.cn/ などで変換し、コピー・ペーストすればOKです。
中国 新幹線 時刻表で検索すると日本語サイトもありますが最新かどうかの保証はありません。

駅または代理店で購入するとそのまま切符が手に入るので、当日並ぶ必要はありません。でもパスポートは持参してくださいね。ホテルに泊まれません。

  なお、主要路線は結構便数が多いので、休暇節でなければ当日でも数本待てば乗れます。これは日本の新幹線と大体同じような状況です。