お盆の帰省に航空機を利用した。往復行程と帰省先の滞在中に読もうと文庫本を一冊持っていった。
機中で読み始めて、本の選択を誤ったことに気が付いた。
書名は横山秀夫の「クライマーズ・ハイ」、1985年の夏、お盆の帰省客を載せた羽田18:00発の日航ジャンボ機が群馬県の御巣鷹山に墜落した事件が核になった小説だ。
自分の行動と極めて近い条件設定で航空機事故が描かれた小説を、その同じ会社の飛行機の中で読もうというのだ。どう考えても趣味が悪い。
だけど作品はとても良い。脚色され映画化されたが、これは原作にはかなわない。この文学的な香気がもう少し映画にも漂っていたらな・・・と思う。
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