日本の現在=花の季節にふさわしいラストシーンが用意された、「風ぬるむ春」にぴったりの作品。
晩秋から冬、そして春という季節の変化の中で物語が綴られる。色調もストーリーもそれにシンクロしている。
その季節感からして約半年間くらいの話らしいのだが、らしいというのは・・・・話を切り上げるタイミングを逃していつまでも続いていくという印象で、時間の流れがとても緩慢に感じられ、主人公が指導する中学校の吹奏楽部が大会に出場するという主筋がメリハリをもって語られていないのだ。
主人公が眠りに落ちている間に、雨が雪に変わって季節の流れを表現するシーンの、この長い不思議な間の感覚など、うまいのか下手なのかよく分からないが、結局は下手なのだと思う。
それと、結局コンクールの結果はどうだったのかとか、結局あの二人はどういう関係なのかとか、話のディテールはあえて語るのを避けているかのようだ。
その結果、物語全体がふわっとした、春の暖かさに包まれたようなおぼろげな心地よい輪郭を持つことにはなっている。
また、子供達はとても素直だし、小さな町の人情は温かいものがあるし、その中で主人公が挫折感から再び立ち上がるまでの「癒し」はジワッと心に染みるものがある。
チェ・ミンシクはさすがにうまい。
が、最も良かったのは予告の、吉岡秀隆の語りかもしれない。
晩秋から冬、そして春という季節の変化の中で物語が綴られる。色調もストーリーもそれにシンクロしている。
その季節感からして約半年間くらいの話らしいのだが、らしいというのは・・・・話を切り上げるタイミングを逃していつまでも続いていくという印象で、時間の流れがとても緩慢に感じられ、主人公が指導する中学校の吹奏楽部が大会に出場するという主筋がメリハリをもって語られていないのだ。
主人公が眠りに落ちている間に、雨が雪に変わって季節の流れを表現するシーンの、この長い不思議な間の感覚など、うまいのか下手なのかよく分からないが、結局は下手なのだと思う。
それと、結局コンクールの結果はどうだったのかとか、結局あの二人はどういう関係なのかとか、話のディテールはあえて語るのを避けているかのようだ。
その結果、物語全体がふわっとした、春の暖かさに包まれたようなおぼろげな心地よい輪郭を持つことにはなっている。
また、子供達はとても素直だし、小さな町の人情は温かいものがあるし、その中で主人公が挫折感から再び立ち上がるまでの「癒し」はジワッと心に染みるものがある。
チェ・ミンシクはさすがにうまい。
が、最も良かったのは予告の、吉岡秀隆の語りかもしれない。
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