SEA side

静けさの中で波の音だけが永遠に響きつづける。
美しいものとの出会いの記憶・・・・。

映画「大いなる休暇」

2005年12月29日 | 映画(ア行)
 コメディタッチで大人の童話のような味わいのあるカナダ映画。起承転結の定石どおりにストーリーが展開するので大変分かりやすいし面白い。

 現代の物語なのだが、携帯は通じないし、インターネットや衛星放送受信などがまったく普及していない浮世離れした島の物語。工場誘致の条件である「島内に医者がいること」を実現させるための悪戦苦闘が本筋となっている。

 カナダは英語とフランス語が公用語だが、本作は全編フランス語で語られている。だからかどうか分からないが、フランス映画のような味わいがある。「言葉は文化である」ということかも知れない。

 こんなのどかな島に工場を誘致して環境問題は大丈夫なのか気にかかるが、それはまた別のジャンルの映画で考えてもらおう。