SEA side

静けさの中で波の音だけが永遠に響きつづける。
美しいものとの出会いの記憶・・・・。

ハリー・ポッターと炎のゴブレット ~ 娯楽大作?

2005年12月07日 | 映画(ハ行)
 年齢制限がある対抗戦の選手として、出場できないはずのハリーがなぜか指名されてしまう。

 それはどういう目的で誰が仕組んだものなのか?というのが本筋だが、映画はもっぱらその脇筋である対抗戦の模様をじっくり見せてくれる。3種目の戦いが見事な撮影で2時間半の長尺があっという間に終わってしまう。

 ただよく考えると、その「目的」のためにこれだけ大掛かりな仕掛けが必要なのだろうかという気にはなってくるが、ここは素直に楽しんだほうが良いだろう。

 多くの新しいキャラクターが登場するにもかかわらず、いずれも描写が淡白で人間的な魅力が感じられないのが惜しい。スペクタクル度に比べてドラマの弱さは否めない。

 また全編を通しての暗い色調も何とかならないのだろうかと思ってしまう。少なくともクリスマスシーズン、子供も見に来る娯楽大作でアート系作家のフィルムではないのだから。
 もっとも監督のマイク・ニューウェルはイギリス人でフィルモグラフィーを見る限りハリウッド型娯楽大作の監督ではないのだが。