おすすめ度 ☆☆☆☆
元「トーキング・ヘッズ」のフロントマンでグラミー賞受賞アーティストのデビッド・バーンが2018年に発表したアルバム「アメリカン・ユートピア」を原案に作られたブロードウェイのショーを、「ブラック・クランズマン」のスパイク・リー監督が映画として再構築。
シンプルな舞台、統一されたグレーのスーツ 派手さはなく、無駄を排除したステージで繰り広げられ歌、ダンス、ステップ、演奏のみでここまでエモーショナルでスペクタクルになるとは驚き エンターテイメントの最上級の空間を体感出来る・
デイヴィッド・バーンの持つオーラに圧倒される。 ステージ全体を支配する立ち姿、年齢を重ねた外見と曲間に挟むメッセージ性の高いトーク コンサートのMCが実に自然体であり、笑いを取りながらも説得力がある 何も言うことが無い歌唱力。
トーキング・ヘッズ時代の楽曲も織り交ぜつつ、マーチング・バンドの要素を取り入れたバンド編成で、あの手この手で聴かせ、そして視覚的にも魅せる。70代も間近なデヴィッド・バーンの、なんと自由なことか。そしてなんと旺盛なサービス精神か。