おすすめ度 ☆☆☆★
デンマーク映画
第32回東京国際映画祭コンペティション部門で最高賞にあたる東京グランプリを受賞。
デンマークの農村を舞台に、体の不自由な叔父と一緒に家畜の世話をして生きてきた女性に訪れる人生の転機を、時にユーモアを交えながら美しい映像で描いたヒューマンドラマ。
両親を亡くしたクリスは、静かな農村で叔父と暮らしてきた。早朝に起床し、足の不自由な叔父の世話と家業の酪農の仕事をし、週に一度買い物に出かける日々。
そんな毎日を送る中、クリスは、感染症の牛の対応を知り合いの獣医に褒められた事をきっかけに、かつて抱いていた獣医になる夢を思い出す。さらに教会で出会った青年マイクからデートに誘われて……
最初10分は、たんたんと日常の描写。ほとんど、セリフも音楽もない。
ただ、映像はきれい。
一度、都会へ出る。回転寿司屋があるのびっくり。
教会で知り合った男。叔父と一緒に食事をして映画を見る。
ただ、一時、彼を挑発するように、裸の尻を突き出すシーンには唖然。
獣医志望とかあるが、そんなの簡単にいくものか?
どう決着をつけるのか、映画は最後までは見せない。見る側にゆだねられている。
考えると難しい問題だ。
小津を尊敬する監督の作品。