ひろの映画見たまま

映画にワクワク

「騙し絵の牙」、出版界の裏事情!

2021-10-04 17:40:00 | 日本映画

おすすめ度 ☆☆☆★

「罪の声」などで知られる作家の塩田武士が大泉洋をイメージして主人公を「あてがき」した小説を、大泉の主演で映画化。

実家が小さな書店である高野は、大手出版社・薫風社の文芸雑誌“小説薫風”の新人編集者。小説好きの高野だったが同社のカルチャー誌“トリニティ”の編集部に転属となり、その編集長・速水が上司になる。直前、同社は先代の社長が急逝し、新社長の座を狙う専務の東松は速水に“トリニティ”を売れる雑誌に生まれ変わらせるよう指示。速水は人気ファッションモデルの城島咲に連載を依頼するなど、大胆不敵な誌面改革に挑むが……。

高野に松岡茉優、速水に大泉洋。

出版界が直面する苦境をうまくストーリーに織り込んでの業界を舞台にした群像劇といった趣きだ。旧来の出版の有り様にこだわらない異色の編集者、速水を軸にして社の重役たちや部下たちの思惑、彼らと作家たちの濃い関係などをあまり深刻ぶらない軽いタッチで描いている。

吉田大八監督の手腕が光る。

多彩な俳優たちのアンサンブル。

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