おすすめ度 ☆☆☆
図書館に興味のある方 ☆☆☆★
世界中の図書館員の憧れの的である世界屈指の知の殿堂、ニューヨーク公共図書館の舞台裏を、フレデリック・ワイズマン監督が捉えたドキュメンタリー。
205分の長尺。まじめに淡々と、図書館のありさまとあり方を描いているので、興味のない方には、3時間余の苦痛。
だが、知的興味のある方には、知の宝庫。
地元の図書館と比べて、その存在の高みが憧れと変わる。
本館が知の殿堂とするなら、92の分館は、市民密着型。
特に黒人のいる地区の図書館は、黒人の歴史そのものである。
一方で、市民のいろいろな知への提供であり、パソコン普及の原動力になっている。
一方、本館は、建物そのものが美であるが、資料が豊富で、市民の手助けをしている。
そして図書館運営のかなめである、ディスカッションが興味深い。
そんな、ニューヨークの美術館の裏をのぞける本作は貴重な一作だ。