ひろの映画見たまま

映画にワクワク

「麦の穂を揺らす風」

2006-12-16 16:02:53 | Weblog
アイルランドが、イギリスに支配されていた当時、イギリス軍の無謀さに

抵抗した人々の物語だ。

医者を志し、ロンドンへ出発するその日、球技に興じていた友人が

反抗的な態度をしたということで、射殺される。

さらに、汽車に乗り込もうとしたとき、イギリス軍の暴力的な態度と

それに反抗した機関士の態度に考えさせられ、彼は義勇軍に参加する。

義勇軍には、兄が先にいたが、仲間の密告で捕まり、拷問を受ける。

仲間の手引きで脱出するが、裏切り者を処刑する羽目に。

イギリス軍を待ち伏せし勝利を挙げたその日、彼の恋人の家に侵入した

イギリス兵により、家は焼かれ、恋人は暴行を受ける。弾薬のなくなった

彼らは助けることが出来ない。その歯がゆさと彼女の叱責。

やっとイギリス軍との和解が成立したが、その条件をめぐって今度は

義勇軍が分裂、兄と弟は対決することに。

弟は捕らえられ、情報を提供しなかったため、銃殺に

その指揮を執るのが兄。

なんともいえぬ皮肉な運命。

今でも、戦のやまぬ地方が世界の各地にあるが、同じような悲劇が繰り返されている。

兄弟、仲間、恋人、様々な人間関係の中で、運命に翻弄される人々の苦悩を

見事に描いている。涙せずにはおれない。

銃殺と暴行がリアルに描かれえぐい。


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする