NHK杯の女子フリーをやっと観ました。
結果にはいろいろと反響があったようですが、自分なりにしっかり観ないと。
後半グループに入って印象に残った選手について感想を書きたいです。
まずは鈴木明子選手。
今季のフリーのプログラムは評判良いですね~
シルク・ド・ソレイユから「O」・・・「オー」です。
いつもフリーではミスをする印象が強かったのですが(失礼)
今回のフリーは完璧、そして一つの作品として情景が浮かぶような素敵な滑りでした。
カワセミなんですね~
細かく見るとプロトコル上では2つのルッツはロングエッジになっているし、3Loも回転不足に
なっていました。
終盤のコレオグラフィックシークエンスはスピードに乗って良かった。
気持ち良さそうに滑っていました。
ラストのスピンが終わらないうちに会場は大歓声、スタオベでしたね。
鈴木選手のファン、多いな~!
フリーの結果は126.62点でこの時点でぶっちぎり1位になりました。
続いてはマカロワ選手。
フリーは「メガポリス」です。
フリーの呪縛から解き放たれるか・・・
あちゃ~、また失速してしまった~
スケカナと同じようにSPは良くてフリーで順位を落とすという厳しい現実。
公式練習の時は調子が良かったそうですが、残念でした。
でも、このプログラムは悪くないと思いました。
今回は二つのトゥループがシングルになってしまいましたが。
あとは気になったのが臀部のパットですね。
小林千鶴さんだったら「ヒップの故障で・・・」と言うかな。
マカロワ選手のパットは大き過ぎて、さらにパットの角でタイツがちょっと破れているようにも見えて
気になっちゃいました。
村主さんが使っていたのはもっと小さなパットだったから、あまり目立たなかったです。
マカロワ選手の場合、パットの大きさとか使い方を誰か気にかけてあげて欲しいな・・・
ケガも部位も滑り難そうで気の毒でした。
キス・クラでちょっと涙目の彼女でしたが、素敵なプロをこれからも応援しています。
続いて、多分ファンが増えているはずのジジュン・リーちゃん。
今日も自分の滑りができましたね。
フリーは「眠れる森の美女」です。
喜び方も可愛い~
最初の3F-3Tはばっちり決めました。
次の2Aは手を付いちゃった。
ジャンプはところどころロングエッジや回転不足があったけど、トータルでまとめ上げてきました。
すべてのスピンがレベル4って凄いですね。
確かに身体もジュニア体型だし、滑りもジュニアっぽさもあるけど、中国の新星現る!って感じ。
NHK杯ではSPもフリーもトータルでもパーソナルベスト。
あと一歩で表彰台でしたね。
素直な可憐さがプログラムにも生かされているようでとても良かったです。
続いては未来ちゃん。
フリーは「交響曲第3番ハ短調」・・・聴けばお馴染みの曲です。
未来ちゃんよりも目立っていたのが振付のリャンさん。
6分間練習でも演技中でもガムを噛みながら長い髪を振っている姿がインパクト大~!
その存在感、選手時代よりも強いぞ~
さて、未来ちゃんですが。
大きなミスなく滑りきりました。
曲調に合った強さを表現し、表情豊かに演じきる彼女、大きく成長しましたね~
細かい所では回転不足を3つもとられちゃったけど、演技は良かったです。
キス・クラで得点と順位を見て「やった~、表彰台だ~」 ←そんな事を言ってたはず。
大喜びする様子はまだまだ可愛い~
いろいろケガで苦しんできた彼女の笑顔が見られて良かったです。
さて、最終滑走は浅田真央さん。
もちろん「白鳥の湖」です。
まぁ、いろいろな感想はあるでしょうね。
確かにジャンプ7つのうち予定通りに決まったのは3つだけ。
その他はダブルになったり、サルコウはシングルになってしまった。
ただ、今までの試合だったらジャンプのミス(あくまでも予定通りにならなかったという意味)が
あったら他の演技にも影響が及んでいましたが、今回はそれは感じませんでした。
圧巻なのは最後のステップですね。
動き一つ一つに魅入ってしまいます。
ステップシークエンスもコレオグラフィックシークエンスも加点がいっぱい。
これでジャンプが予定通りのものだったら、と思うと確かに残念ですけど。
フリーは技術点は52.78点、演技構成点64.54点、合計117.32点。
素晴らしかったSPと合わせて逃げ切る形での優勝となりました。
得点と結果を複雑そうな表情で見つめる真央さん。
それを見て、真央さんの肩をポンポンと叩きながら何かを言っている佐藤コーチのリアクションがとても印象的でした。
普段はほとんどそんな事をしませんからね。
確かに観た印象だと、一つのプログラムとして魅力的に滑りきった鈴木選手の出来は凄かった。
でもジャッジ目線では、鈴木選手にはロングエッジや回転不足、レベル3だったステップなどがありました。
一方、真央さんの場合はジャンプの転倒や失速もなくダブルのジャンプには加点がもらえています。
「Sports navi」の野口さんのコラムがありましたが、その中で杉田氏のコメントがわかり易かったです。
「ジャッジはあくまでも実行されたジャンプそのものを評価する。
2回転でもぶれずにコントロールされていればプラス評価はあり得る。」
今回の真央さんのフリーはミスしても演技が途切れなかった事がしっかり評価されているそうです。
そう考えるとキス・クラでの佐藤コーチの笑顔も納得します。
佐藤コーチが今回、教え子の滑りをどう評価しているのか詳しくは知りませんが。
いつも話されていた「スケーティング技術の大切さ」云々の考えを思い出しました。
最後は滑りの巧い者が勝つ、という信条もありました。
優勝が決まった直後の真央さんの言葉は正直な気持ちだったでしょう。
「悔いが残ります・・・」
「ジャンプは・・・ダメでした。」
「フリーはやってきた事が出せなかったです。」と反省ばかり。
今回のNHK杯の結果は思い出せば昨年の大会とまったく反対の結果になりましたね。
お互いに切磋琢磨し合って頑張る真央さんと鈴木選手。 (他の日本選手もそうですね)
とにかくNHK杯のレベルの高さ、そして緊張感たっぷりの試合は楽しめたし、今回は滑りそのものに関していろんな事を考えました。
フリーの出来に対しては真央さん自身が一番悔いているはず。
それでもSPは特に素晴らしかったし、フリーも3年越しの努力が垣間見える素晴らしいステップが忘れられません。
優勝、おめでとうございます。
結果にはいろいろと反響があったようですが、自分なりにしっかり観ないと。
後半グループに入って印象に残った選手について感想を書きたいです。
まずは鈴木明子選手。
今季のフリーのプログラムは評判良いですね~
シルク・ド・ソレイユから「O」・・・「オー」です。
いつもフリーではミスをする印象が強かったのですが(失礼)
今回のフリーは完璧、そして一つの作品として情景が浮かぶような素敵な滑りでした。
カワセミなんですね~
細かく見るとプロトコル上では2つのルッツはロングエッジになっているし、3Loも回転不足に
なっていました。
終盤のコレオグラフィックシークエンスはスピードに乗って良かった。
気持ち良さそうに滑っていました。
ラストのスピンが終わらないうちに会場は大歓声、スタオベでしたね。
鈴木選手のファン、多いな~!
フリーの結果は126.62点でこの時点でぶっちぎり1位になりました。
続いてはマカロワ選手。
フリーは「メガポリス」です。
フリーの呪縛から解き放たれるか・・・
あちゃ~、また失速してしまった~
スケカナと同じようにSPは良くてフリーで順位を落とすという厳しい現実。
公式練習の時は調子が良かったそうですが、残念でした。
でも、このプログラムは悪くないと思いました。
今回は二つのトゥループがシングルになってしまいましたが。
あとは気になったのが臀部のパットですね。
小林千鶴さんだったら「ヒップの故障で・・・」と言うかな。
マカロワ選手のパットは大き過ぎて、さらにパットの角でタイツがちょっと破れているようにも見えて
気になっちゃいました。
村主さんが使っていたのはもっと小さなパットだったから、あまり目立たなかったです。
マカロワ選手の場合、パットの大きさとか使い方を誰か気にかけてあげて欲しいな・・・
ケガも部位も滑り難そうで気の毒でした。
キス・クラでちょっと涙目の彼女でしたが、素敵なプロをこれからも応援しています。
続いて、多分ファンが増えているはずのジジュン・リーちゃん。
今日も自分の滑りができましたね。
フリーは「眠れる森の美女」です。
喜び方も可愛い~
最初の3F-3Tはばっちり決めました。
次の2Aは手を付いちゃった。
ジャンプはところどころロングエッジや回転不足があったけど、トータルでまとめ上げてきました。
すべてのスピンがレベル4って凄いですね。
確かに身体もジュニア体型だし、滑りもジュニアっぽさもあるけど、中国の新星現る!って感じ。
NHK杯ではSPもフリーもトータルでもパーソナルベスト。
あと一歩で表彰台でしたね。
素直な可憐さがプログラムにも生かされているようでとても良かったです。
続いては未来ちゃん。
フリーは「交響曲第3番ハ短調」・・・聴けばお馴染みの曲です。
未来ちゃんよりも目立っていたのが振付のリャンさん。
6分間練習でも演技中でもガムを噛みながら長い髪を振っている姿がインパクト大~!
その存在感、選手時代よりも強いぞ~
さて、未来ちゃんですが。
大きなミスなく滑りきりました。
曲調に合った強さを表現し、表情豊かに演じきる彼女、大きく成長しましたね~
細かい所では回転不足を3つもとられちゃったけど、演技は良かったです。
キス・クラで得点と順位を見て「やった~、表彰台だ~」 ←そんな事を言ってたはず。
大喜びする様子はまだまだ可愛い~
いろいろケガで苦しんできた彼女の笑顔が見られて良かったです。
さて、最終滑走は浅田真央さん。
もちろん「白鳥の湖」です。
まぁ、いろいろな感想はあるでしょうね。
確かにジャンプ7つのうち予定通りに決まったのは3つだけ。
その他はダブルになったり、サルコウはシングルになってしまった。
ただ、今までの試合だったらジャンプのミス(あくまでも予定通りにならなかったという意味)が
あったら他の演技にも影響が及んでいましたが、今回はそれは感じませんでした。
圧巻なのは最後のステップですね。
動き一つ一つに魅入ってしまいます。
ステップシークエンスもコレオグラフィックシークエンスも加点がいっぱい。
これでジャンプが予定通りのものだったら、と思うと確かに残念ですけど。
フリーは技術点は52.78点、演技構成点64.54点、合計117.32点。
素晴らしかったSPと合わせて逃げ切る形での優勝となりました。
得点と結果を複雑そうな表情で見つめる真央さん。
それを見て、真央さんの肩をポンポンと叩きながら何かを言っている佐藤コーチのリアクションがとても印象的でした。
普段はほとんどそんな事をしませんからね。
確かに観た印象だと、一つのプログラムとして魅力的に滑りきった鈴木選手の出来は凄かった。
でもジャッジ目線では、鈴木選手にはロングエッジや回転不足、レベル3だったステップなどがありました。
一方、真央さんの場合はジャンプの転倒や失速もなくダブルのジャンプには加点がもらえています。
「Sports navi」の野口さんのコラムがありましたが、その中で杉田氏のコメントがわかり易かったです。
「ジャッジはあくまでも実行されたジャンプそのものを評価する。
2回転でもぶれずにコントロールされていればプラス評価はあり得る。」
今回の真央さんのフリーはミスしても演技が途切れなかった事がしっかり評価されているそうです。
そう考えるとキス・クラでの佐藤コーチの笑顔も納得します。
佐藤コーチが今回、教え子の滑りをどう評価しているのか詳しくは知りませんが。
いつも話されていた「スケーティング技術の大切さ」云々の考えを思い出しました。
最後は滑りの巧い者が勝つ、という信条もありました。
優勝が決まった直後の真央さんの言葉は正直な気持ちだったでしょう。
「悔いが残ります・・・」
「ジャンプは・・・ダメでした。」
「フリーはやってきた事が出せなかったです。」と反省ばかり。
今回のNHK杯の結果は思い出せば昨年の大会とまったく反対の結果になりましたね。
お互いに切磋琢磨し合って頑張る真央さんと鈴木選手。 (他の日本選手もそうですね)
とにかくNHK杯のレベルの高さ、そして緊張感たっぷりの試合は楽しめたし、今回は滑りそのものに関していろんな事を考えました。
フリーの出来に対しては真央さん自身が一番悔いているはず。
それでもSPは特に素晴らしかったし、フリーも3年越しの努力が垣間見える素晴らしいステップが忘れられません。
優勝、おめでとうございます。