日々、心のつぶやき☆

映画やフィギュアや好きな事を勝手につづっています。最近、弱気なのでダニエウ・アウヴェスのようなタフさが欲しいです。

「縞模様のパジャマの少年」

2010-01-31 15:44:12 | 映画・DVD・音楽・TV・本など



DVDレンタルで観たのは一週間くらい前です。
なぜか心がドーンと沈んで、レビューを書きませんでした。


2008年のイギリス映画。
子どもを主人公としたホロコースト映画と聞いていたし、ラストも凄い!というのは耳にしていました。

まず、ドイツ軍のナチス収容施設の映画なのに「英語」か・・・
監督は多くの人に観てもらいたいと思い、あえて英語にしたそうですが。
すごく違和感がありました。
まぁ、このあたりは英語吹き替え版を字幕日本語で観ているんだ!と言い聞かせながら。


第二次大戦下のナチス収容所の施設長として赴任してきたドイツ軍人一家。
8歳のブルーノ少年は友達とも別れ、新しい家で退屈し、さみしい思いをしています。
窓から見える「農場」が気になり、隙をみて家を抜け出し近くまで行くとそこには縞模様のパジャマのような服を着た人達が大勢いるのを発見。
そこで同じ8歳の男の子「シュムール」と知り合いました。

ブルーノは友達ができたと喜び・・・(でも家の人には何だか言えない)
食べ物を持っていったり、ボールやラケットなど遊び道具を持って行くのですが二人の間にあるのは有刺鉄線!

ブルーノ自身が戦争やドイツの政策に対しては知識がなく、家族もあえて詳しく話さないので「農場」の本当の意味を知りませんでした。

お母さんは新しい赴任地の本当の目的をやがて知って愕然とします。
そして、しばらくは生きる力を失うのですが、「せめて子ども達をこの場所から移そう」を決め、いよいよ去る日に事件は起きました。

あの流れではブルーノが縞模様のパジャマを着て、収容されている子どもに間違えられるのかな?とか、嫌な予感は充分していました。
ただ、ラストに二人とも!!と言うのは、何だかショックもあるのですが腑に落ちない気がして悶々としていました。

監督はこのラストのシーンを撮りたいためにこの作品を作ったのではないか?
なぜかそんな気が強くして、この作り方ってちょっと卑怯じゃない?と思ったのも事実です。



ホロコーストの映画は何本も観ています。
その中で、かなり評価しているのが「シンドラーのリスト」でした。
あの作品はシンドラー自身がドイツ人で決して100パーセント誠実な人間ではなかった訳で。
それでも目の前に起こっているユダヤ人の収容、処刑に対して、だんだんと疑問を持ち自分が出来る範囲で必死にホーロー工場に匿うようにして大勢のユダヤ人を救ったという事実です。

その中で描かれるナチスのやり方、そして運命とともにどんどん処刑されていくユダヤ人の姿には息つく事もできずに驚きながら観た記憶があります。


今回の「縞模様の・・・」は「シンドラー・・・」に比べて???のシーンがたくさんありました。
小屋を建てる仕事をするはずのシュムールがいつも瓦礫の影で座り込んでいる・・・
ブルーノは友達だと思っているがシュムールには友情の感情はあったのだろうか?
(待っていれば食べ物を運んでくれる・・・と思っていただけかも)

そして一番の疑問点は8歳のブルーノは本当にそこまで無知だったのだろうか?
「何かがおかしい」とは思っていた様子ですが、あまりに知らな過ぎです。
プロパガンダの映画を観たとは言え、あの農場がそんな夢の国であるはずがないし。
とにかく私は素直に観られない点がいくつもあったのは事実です。


お母さん役(ヴェラ・ファーミガ)は見たことあるな~と思っていたら「ディパーテッド」の人ね。
このお母さんはとても人間的で良かったです。


ブルーノの命の重さとシュムールやその他ユダヤ人の一人一人の命の重さの違いにインパクトを与えたかったテーマなのでしょう。
本当は誰にとっても大切な命なんですが・・・



中身の濃さよりもラストのインパクトで勝負という映画はあまり好きではないです。

今回の評価は・・・  う~ん、難しいな・・・ 星2つ半  ☆☆★

本当はもっと高い評価をつけたいんだけど、この作り方がどうしてもイヤなのです。
ブルーノ少年は可愛かったし、途中までは良かったのですが。






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大掃除・・・

2010-01-30 23:34:59 | 日々のこと
ナショナル(現在はパナソニックだっけ?)のホット・カーペットのリコールが新聞に出ていたので確認したのが数日前。
みごとにビンゴだった商品番号。
HPから問い合わせをしたら本日、取替え品が届きました。
早い仕事ですね~
送り返す問題の商品もクロネコヤマトさんが回収に来てくれて、みごと半日で終わりましたよ。

この対象商品は該当する件数がかなり多いそうなのでパナソニックも必死なのでしょう。
まぁ、TOYOTAの莫大なリコール問題よりは影響も小さいでしょうが。


そんな訳で、リビングのカーペットを取り替えるだけなのに、なぜか大掃除のようにいろいろ手を広げて一日中片づけをしていたような・・・
家にいれば毎日洗濯やアイロンかけ、食事の支度や後片付けなどetc
やることはいっぱいあるのであっという間に一日が終わります。

もうすぐ一月も終わり。
来月はオリンピックもあるし、ソワソワする日が多いかな~
とりあえず主婦らしい仕事もしながら気持ちはそっちに飛びそうですよ



さて、最近の献立は・・・




鶏の照り焼きパスタ添え、レンコンの煮物、餃子など



から揚げ(チリソースで)お刺身など



牛ステーキ、小松菜のおひたしなど



肉団子の甘酢あん、シラス干し、山芋など



エビフライ、から揚げ、たけのこの煮物など



胡麻の坦々鍋、生ハムサラダ、煮物など



ヒレカツ、たけのこの煮物など



麻婆豆腐、サラダ、焼きたらこなど



すき焼き!



スープカレー、スナップえんどう、かぼちゃサラダ、厚焼き玉子など



豚のしゃぶしゃぶ、カキフライなど



(今日のひとり言)・・・

2月1日のグラミー賞の番組を楽しみにしています。
マイケルのトリビュートもあるし、「EARTH SONG」の映像もあるとか。

それからレディ・ガガが好きなのでパフォーマンスが楽しみ。
奇抜なんだけど彼女の曲は洋楽好きには受けると思います。
あとはアリシア・キーズとか、ね。











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フィギュア 四大陸選手権 結果あり

2010-01-29 18:27:25 | フィギュアスケート



オリンピック直前の国際試合、四大陸選手権をJ sport plusで鑑賞。
先日のSPは生中継がなく、夜のスポーツ・ニュースで観ました。
その時は浅田舞ちゃんがドキドキ解説をしていましたね。
SPでは大きなミスをしてしまい3位スタートでした。
でもフリーは・・・


解説は杉田秀男さんです。
オリンピック直前と言う事で出場メンバーは揃っていませんが
「試合を重ねる事は大切です。代表になっている参加選手の積極性はとても評価できます。」とコメント。
そして浅田真央さんに関しては
「仮に今回うまくいかなくても、いろんなテストができるので調整すれば良い。」とのことでした。
彼女に対しては心配していないようでした。


そして、フリーの演技は見事に頑張りました。
SPでは回転不足をとられた3Aを2回入れてきましたが、どちらも認定されました!
(2回目はダメかな~と心配していたので良かったです)
その後のステップも気持ちがこもっていて迫力がありました。

不調と言われていた今シーズンですが、着実にステップを登り続けていた真央さんです。
フリーはシーズンベストを出し、堂々の優勝でした。

彼女は本当に強い。
心の中に負けず嫌いな強い気持ちを持ち続けています。
そして、コメントはいつも言い訳をしないで立派ですよね。
この笑顔がまたオリンピックで見られたらとても嬉しいです。

タラソワコーチ不在の中、韓国での不気味な書き込み攻撃の中、とにかく結果を出したのは立派でした。
金メダルは嬉しいです。





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「THIS IS IT」 DVD

2010-01-29 14:01:30 | マイケル・ジャクソン
やっとパソコンの前に

27日に届いた「THIS IS IT」のDVDを繰り返して観ています。
ちなみにいつもはアマゾンですが、今回はTSUTAYAのオンラインで購入。
3Dカードが特典でした。  キラキラ~♪



(なぜか発売延期となったSOUL TRAINの案内が入っている・・・)


さて、DVDは2枚組で本編はもちろん良いのですが特典映像が本当に良かったです。
あの映画の111分では語りきれない内容が凝縮されていました。
あとは、ブルーレイ特典の3D映像か・・・これは今は観られないのでちょっと残念。


今回、マイケルのショーのために働く優れたスタッフ達のコメントを聞けてよかったです。
オルテガさんやトラヴィスさんはもちろんのこと、特に美術担当のマイケル・コットン氏が気になっていたので舞台の詳細も含めていろいろ分かりました。
ショーと3Dを一体化させる今回の仕事にゾクゾクしていたようですね。
「カムバックにかける想い」の中で多くのスタッフのマイケルに対する熱い気持ちがあふれていました。


トラヴィスさんの言葉で
「せめて初日を迎えてほしかった・・・。
舞台裏の様子を公開できてとても感謝している。
全てがお蔵入りになったら悲劇だよ。」とありました。
彼の気持ちが一番出ていたように感じます。

(あっ、トラヴィスさんの話し方は一つ一つが躍動していて言葉がダンスしているように感じるのですが)


さて、ダンサーの特集で、まず振り付けの女性ステイシー・ウォーカーさんがいますが
彼女はHIStoryツアーでのバックダンサーでしたね。
赤いミニドレスで踊っていたのを思い出します。

ダンサー達一人一人をトラヴィスさんがコメントするのが面白かった~!
この特典映像がなかったら想像するしかなかったですから。

その中で印象に残っているのは、まずクリス・グラントです。
彼はオーディション合格後は感動で気持ちをコントロールできず、踊れるのか心配されたとか。
「非常にシャイで繊細だけれど舞台に上がると別人!」というのが面白いです。
マイケルと共通していますね。

それから、いつもニコニコ、チャッキー。
オーディションに厚底靴でキレの良いダンスを披露。
彼も実績は凄いけれど、審査基準の身長にははるかおよばず・・・
でも、踊ると本当に大きく見えました。
いろんな意味で大物で、振り付けのステイシーの間違いを指摘するほどマイケル通!


ちょっと態度が大きく見えるチャッキー・・・(失礼)とは違った意味で存在感のあるニック・バス。
私は彼の事好きです。
トラヴィスさんは「熟練のダンサー」と評価していますね。
ダンスの師匠としてお顔は広いのでしょうが、とても謙虚でナイスガイ。
ミーシャとのコンビも最高ですね。
ニックが練習シーンの後方でバナナを食べているシーンが好きです


この11人のダンサー達、さすがにマイケル大ファンらしくほとんどのダンスを最初から出来たらしいですが、全て逆向きというのが面白かったな。
確かにこの若さはTV画面で覚えた世代ですからね。













次はバンドのメンバーの特集です。

映画では「色っぽく・・・」のシーンでおなじみのマイケルとベアデンのやりとり。
あのシーンだけでは分からなかったから、音のこだわりの衝突シーンと思う人も多いでしょう。
音楽プロデューサーのベアデンの仕事量がこんなに多いとは思いませんでした。
全てにマイケルの最終指示があるので、マイケル自身もダンサーやバンド、コーラスその他バック技術にかける時間配分は大変だったと思います。
それをフォローするのもベアデンの大仕事だったのですね。

バンドのベース、アルやドラムのモフェットのインタビューも愛にあふれていました。
それからギターのトミーも人柄が良くて、オリアンティをしっかりサポートしていましたね。


このコンサートの曲順を書いた紙が映りました。
サントラ盤に入っている以外で
「ROCK WITH YOU」
「DANGEROUS」
「DIRTY DIANA」
「WE ARE THE WORLD ~ HEAL THE WORLD」
「YOU ARE NOT ALONE」
「WILL YOU BE THERE」
以上の曲が入っているのを見て・・・本当に心から聴きたかったです。




(この曲を全部ステージで歌ってほしかった・・・)


個性豊かなバンドメンバーのまとまりを強く感じました。
(特にハードだったベアデンの様子がわかりました)




バックコーラスの特集では・・・
忙しいベアデンはドリアン・ホーリーを頼り、コーラスのメンバーをまとめてもらったとか。
ダリル・フィネシーもいるし、この4人は最強のメンバーだったのでは。
マイケルの声に近づけるために苦労した面もあるでしょうね。
ジュディスはドリアンから「オーディションの続きをやりたい」と言われからかわれていました。








衣装の話も面白かったです。
ザルディさん、かなりアイデアが抱負でチャレンジ精神いっぱい。
マイケルの喜ぶ姿が目に浮かぶようでした。


クリスタルの数の多さにはびっくり。
こんな衣装はマイケルしか着られない。


「HEAL THE WORLD」用です、美しい~!


下から電飾が~!




さて、特典映像に強く感動した私です。
上映当初から「MJ AIRとは?」と言われ続けた謎も、時間を追うごとにいろいろ分かってきました。
そしてこの特典映像でドンピシャと見せられて、素晴らしいエンディングにまた感動。






マイケルが亡くなってもう7ヶ月も経つのに、この気持ちは薄れないのです。
映画化を疑問視する声も多かったけれど、やっぱり正しい事だったのです。
そして本編で分からなかった部分も特典映像でかなり理解できて良かったし・・・

多くのキャストやスタッフが私欲ではなく「マイケルのために」やった重要な任務だったのですね。
先日読んだ日経エンタ!増刊にも多くが載っています。
映像で見るとますます感動しましたよ。




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「僕を葬る」

2010-01-26 10:41:45 | 映画・DVD・音楽・TV・本など



「僕を葬る」と書いて「ぼくをおくる」と読みます。
メルヴィル・プポーの出演作品を探してDVDで鑑賞。
この作品、名匠と言われるオゾン監督のものです。


余命3か月と宣告された31歳のフォトグラファーが、死に直面したことにより自分自身を見つめ直す姿をつづったヒューマンドラマ。
監督は『8人の女たち』の名匠フランソワ・オゾン。『まぼろし』に続き“死”を題材に取り上げたオゾン監督の分身とも言うべき主人公を、『夏物語』の実力派俳優メルヴィル・プポーが演じる。穏やかで静かな語り口と、主人公の心の葛藤を細やかに表現したプポーが印象的。     (シネマ・トゥデイより抜粋)






まずは役者に惚れ込んで観ました。
仕事にのっていたフォトグラファーのロマン(メルヴィル・プポー)が突然ガン告知を受けます。
余命3ヵ月をどうとらえたら良いのか、序盤は不安や苛立ちが気持ちをコントロールできないものにします。

ロマンはゲイ!なので恋人も若い青年。
その恋人にも家族にも仕事先にも自分の運命を告げる事なく、一人で苦悩するのですが。

休暇をとって祖母の家に行ったシーンはとても良かったです。
祖母をジャンヌ・モローが演じるのですが存在感たっぷり。

ロマンは祖母には自分の問題を話しました。
祖母の「なぜ私に言ったの?」の問いかけに
「僕たちは似ているから・・・もうすぐ死ぬ・・・」と答えるロマン。

祖母が飲んでいるサプリの説明シーンで祖母のセリフ
「これを飲んでいたら健康のまま死ねるわ・・・」
そしてロマンに対して「今夜、あなたと死にたい・・・」と言います。
この言葉でロマンは今までの苦しみや恐怖、孤独のつらさが一気にあふれて涙するのです。
この二人のシーンは心揺さぶるほどジーンときました。











祖母に最後の別れを言ったあと、写真を撮ろうとして泣くロマン。
姉に電話で謝罪するロマン、そして遠くから写真を撮る。
教会で子ども時代の自分を見て涙するシーンもとても良かったです。
静かに流れる一筋の涙、ロマンのつらさを充分描いていました。






突然、代理父(?)になる展開はフランスならではの考えかわかりませんが、消え行く命と新たな生命の誕生をうまく表していたと思います。

映画の中で、男性同士のかなり白熱したラブシーンもあったり、映像的にリアルすぎるシーンを嫌う人がいるかもしれません。
でもオゾン監督(自身もゲイ)だからこその描写でしょうし、男性同士と言ってもロマンにとってはとても大事なパートナーだから、私は嫌悪感は感じませんでした。
というより、メルヴィル、ナイス演技!


だんだん痩せ細っていくロマンが最後に海に行くのですが、海岸の喧騒の中で彼の孤独を強く感じました。
暮れ行く海で命を終える・・・とても静かなシーンです。
波の音しか聞こえない中で彼は死んでいったのですね・・・



最後の撮影シーン・・・


私が家族の立場だったら余命宣告の事は打ち明けてほしい。
大切な家族、特に息子がこんなつらい思いを一人で背負って死んでいくなんて耐えられないな・・・
ロマンの最後の選択は彼なりに考えた結果なのでしょうが、あまりに切ないです。


映画全体が余計なセリフがなく、ロマンの心の動きを静かにそして重く描いていました。
悲しいけれど、心の奥に残る良い作品でした。
役者のメルヴィル贔屓で観たものの、充分評価できる内容でした。
ジャンヌ・モローが良いです。






今回の評価は・・・ 星4つ  ☆☆☆☆

(配給は日活か、なるほど)



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フィギュア欧州選手権 女子

2010-01-25 12:30:06 | フィギュアスケート
もう頭の中をフィギュアのシーンがいっぱいあふれています
全米でとても感動したので、またスイッチを入れなおして欧州選手権を観ました。

お気に入りの選手も多いのですが、まずはゲデバニシビリ
SPでは終了直後にグルジアの大統領に花束を贈呈されていました。
もう氷上のグルジア親善大使(?)のゲデちゃん。
今大会はとても良かったです。

昨年の欧州選手権ではフリーに残れず、その後失意の中でまた練習を頑張って這い上がってきた選手です。
(グルジアの枠を2つもとりながら、選手がいないので1枠返上だそうですね)
昨シーズンラストから表情もすごく明るくなって可愛さがはじけます。
今回は良いジャンプが多くなったし、3-3-2を決めたのは良かった~







キス・クラでは得点を見て「YES!YES!」と大喜びでした。
初めての表彰台、本当におめでとう!




さて、ディフェンディング・チャンピオンのレピストは・・・
最初の3-3をとてもきれいに決めました。
今大会、3-3に挑戦する選手が多い中、立派ですね。
でもその後のジャンプのミスがかなり多くて、もったいなかったな。
2Aの失敗を二つもしてちょっと元気がなかったような。
でもスケートそのものがきれいな滑りなので見応えはあります。
彼女もキス・クラで頭をコンコン。
今回は2位でした。


ポイキヨ選手が直前で棄権したため、代表はレピストとコルピに決定しました。
コルピはSPノーミスでしたね。頑張った~





そしてそしてコストナー!
自国の選手権でも負けたと聞いて心配していましたが結果を出しましたね。
とにかく最近の不調はひどかった。
ほぼメンタル面だと言う事ですが、練習拠点をアメリカに移して良い方向性が出てきたのでは。
ライサと未来ちゃんと一緒にキャロルコーチの元で頑張っています。

コストナーも最初の3-3をきれいに決めました。
その他ジャンプのミスもあったけれど、転倒してもそのあと頑張れました。
手足の長さが際立つプログラムだったと思います。

衣装は昨シーズンのが一番好きです。
フリーの衣装は袖のないきれいなブルーに替えてきましたね。
演技後にフッと見せる素の表情が素敵な選手です。
とにかく彼女のいないオリンピックはさみしいな、と思っていたので良かったです。





優勝をかみ締めているような表情・・・きれいですね。






その他、嬉しかったのは大好きなサラ・マイヤーです。
腰を痛めてかなり長い間苦しんでいる彼女。
今季、GPシリーズも出ないで今大会が初試合!!
12月からやっと練習が出来たそうです。

いつも衣装がきれいで、滑りも大好きです。
このフリーの「ロミオとジュリエット」はきれいなプログラムでした。
解説の樋口先生もきっと彼女を好きなんだろうな~
「きれいですね~」と何度も言っていました。
選考基準の得点をとれて、彼女もオリンピック代表を決めました。
おめでとう~



この衣装はとってもきれいで彼女らしさが出ていました。
得点を待つドキドキの表情、そして選考基準点をとれてホッとした表情など、今までの苦しみが感じられました。





さて、終わってみれば3-3に挑戦する選手の多い事。
それもクリーンに決められる選手がどんどん出てきています。
その他はミスが出てしまうのですが・・・
全米に比べたらノーミスの選手がかなり少ないな~という印象。

全米がドラマチックだとしたら欧州は各国の特徴が集まった試合でした。
アメリカに練習拠点を移した選手も多いのですが、フィギュアがさかんな北米の影響って強いのでしょうか?
全米ではどんどん若手が出てきそうです。
欧州はその後の選手がどのくらい育ちそうなのか気になりました。


とにかくオリンピックが近づいての大会で見事代表になった選手のみなさん、おめでとうございます






こうしてみると、オリンピック出場選手は多彩な顔ぶれです。
メダル候補と言われても決して安心できないでしょうね。
まぁ、お一方を除いて・・・他の選手は誰がメダルをとれるか、それとも10位くらいに沈むか、紙一重な気がしてきました。
ミスしないものが勝つ・・・きっとそうなのでしょうね。



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フィギュア 全米選手権 女子・・・そして代表は

2010-01-24 16:01:32 | フィギュアスケート
全米は男子だけではなく女子も面白かった~
男子3枠に対して女子は2枠・・・
この2枠が運命を非情のものにするのは予想していました。


まずはサーシャ・コーエン!
帰って来てくれましたね。
リンクに立つまではどうかな・・・と思っていましたが。

彼女らしい勝気な顔をなつかしく思いながらSPを観ました。
まずまずの高得点でホッとしたのですが、かなり身体を絞ってきているのでスタミナ大丈夫だろうか・・・
フリーではさすがにミスが多く、両足着氷のオンパレード。
ジャンプのミスだけでなく、ステップも今の時代にはちょっとオーソドックスな印象。
それでもサーシャは帰って来てくれたんだな、感慨深いです。


ちょっと細すぎる身体でスタミナ不足かな?
お疲れ様でした。



さて、このところ全米女子は元気がないのでは、と言われていましたが。
次々にジュニアから選手が出てきています。
あのオーサー!率いるクリスティーナ・ギャオには名前の通り(?)驚きました。
3-3もクリーンに決めて、すごくスケートがきれいです。
あのオーサーは育成がうまいのかな~

ちょっと前だったら、シズニー、フラット、ワグナー、長洲、ジャンの5選手が一線に並んでいた印象でした。
今回はシズニーもジャンもジャンプの不調からどんどん遅れてしまいましたね。
フラットの抜け出しは予想通りでした。
彼女は失敗がとても少ない選手です。
そして今までも2位、3位と確実な成績を残してきています。
今回の全米ではさらにはじけて見事な優勝でした。


元気がはじけるフラット選手。
優勝おめでとう!


それから長洲未来ちゃん。
ケガや身体の変化で不調だった昨シーズンはたくさん涙を流しました。
今回のSP首位発進は嬉しかったし、フリーの演技も感動しました。
ジャンプも良かったし、とにかく芸術点が高く、良かったです。
もうちょっと点数が出るかと思ったけれど、かなりダウングレードをとられてしまった。
リンク外のふるまいはいつもの未来ちゃん。
でも演技が大人っぽくなりました。





彼女はキス・クラでもニコニコ。
技術点の低さにはびっくりでしたが、演技構成点の高得点に大喜び!
代表に決まって、私はとっても嬉しいです。


このフラットと未来ちゃん二人ともローリーさんの振り付けです。
それぞれの選手に合った見事なプログラムをしっかり滑ったお二人に拍手!

ワグナーも着実に力をつけている選手ですね。
どうしてもジャンプミスが出てしまうのに、それを忘れるくらいの中身の濃い内容です。
2枠という非情な制限の前で、あと一歩・・・代表に届かなかったのは残念ですが。

オリンピック代表選考がかなりクリーンなアメリカはわかり易いですね。
それだけ、一発勝負というのは当たり前なんですが。
とにかく失敗しない選手が結果を残しました。
フラット17歳、未来ちゃん16歳・・・若い選手の勢いは続きそうですね。



おめでとう~

フリーの解説、杉田秀男さんは聞き易くて楽しい話もいっぱいありました。
長洲選手の得点には「素晴らしい演技で、もっと得点が出るかと思ったのに残念・・・」とコメント。


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「THIS IS IT」特集号   日経エンタ増刊

2010-01-23 15:23:01 | マイケル・ジャクソン


楽しみにしていた本が届きました。
日経エンタテイメント!増刊の「THIS IS IT」特集号です。
これ、かなり中身が濃くて凄いのでびっくり。

マイケルが亡くなって多くの追悼本が出ました。
何冊かは購入しましたが、特別に良いものは少なかったのでは。
特に映画が話題になってからは、この映画の特集がとても欲しかったのです。

先日は映画のパンフレットをオクで手に入れました。
これはこれでもちろん良いです。
ただ映画館やオクでは3000円以上はしたはず。
それを考えるとこの日経エンタの増刊はすごい仕事をしてくれましたね。

パンフレットに負けないくらいの映画のグラビアの数々。
そして、オルテガさんやトラビスさんが詳しく語るマイケルのリハでの素顔。
ロンドン公演に向けて準備されていた舞台や衣装の裏話などなど。
多分、27日発売のDVDやBRの特典映像にはあるのでしょうが、記事として読むのもとても面白いです。

このコンサートのために10本も映画をとっていたオルテガさん。
(映画は実際のコンサートの背景に使われる予定だったとか)

マイケルが病院にいることを知らされ、キャストやスタッフみんなで祈り・・・そして訃報を聞いたシーンも撮影されていたと言う事実・・・
もちろん映画の中には使われませんが、その時の気持ちはどれだけ辛かったのか。

オルテガさんとは信頼関係が強いようで、彼のマイケルに対する言葉は亡き後も決して商業的ではないと感じていました。
マイケルの遺志をどう世界に伝えられるか・・・そんな事を考えながら苦しみながら作った映画だと言うのがよくわかりました。
それだけオルテガさんのインタビュー記事は読み応えがありましたよ。

その他、ビリージーンの衣装の話。
靴下からキラキラと電飾が光り出し、次にタキシードのストライプが光り、最後には手袋まで輝かせる衣装って!!! 
凄すぎますね。
観たかったな~

ダンサーの話も少しありました。
チャッキーが応募資格の身長に満たなかったものの、見事合格した事。
マイケルが一押しだったのがメキアだった事。
「メキアがいい。ダイヤの原石だ!」と主張し続けたそうです。
このダンサー達の人格も良かったらしく、安心して仕事ができたキャスト陣だったようですね。
映画でもその様子が垣間見れます。


この増刊本、何と790円です!
さらに「MJヒストリーカレンダー」付きですよ。
装丁もしっかりしていて、内容が濃いです。
時間をかけるとこんな素晴らしい本ができるのですね。

27日にはDVDなどが発売されます。
(発売記念イベントにはオリアンティが出演ですね)
それに合わせて持っていれば宝物になります。
大満足の特集本でした。





カレンダーが、1月から翌年の1月まで、つまり13枚の構成です。
映画のグラビアも大満足ですよ。




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フィギュア 欧州選手権 男子

2010-01-22 15:56:05 | フィギュアスケート
全米男子が終わったばかりだというのに、またこの数日は超忙しくなるのよ・・・
欧州選手権男女と全米の女子も残っているし。
大変だ~

エストニアで行われた欧州選手権男子シングルを観ました。
それもSPとフリーをまとめて観たから感想もごちゃごちゃしているかも。



さて、いきなり結果を出しちゃいます!










3人の世界チャンピオンが堂々の表彰台でした。
と言っても、ジュベールの冴えない表情・・・
SP終了後のプルシェンコとの舌戦もむなしく3位になってしまった。
彼のこんな台の上の浮かない顔って前も見たことありますよ。


さて、思い切り話が戻ってSPの感想から。

まずは滑走順の早いプルシェンコの銀河点の滑りでした。
ジャンプは最初の1分間の中で3種類も跳んじゃうのです。
軽々とこなしあっという間のSP。
最後の余裕の終わり方って私はあまり好きではないけれど。
でも、身体もしぼって完全復活したのは凄いですね。
解説の田村岳斗さん「すごくてしゃべるのを忘れました」とか。


そしてもう一人の復活した選手、ランビエールは良かったですよ。
衣装から彼らしい。
ジャンプはコンビにならずに残念でしたが、ステップやスピンは目を離せません。
すごい雰囲気を持っている方ですね。
得点が結構低くて驚きましたが、SPは5位で終了。


それからジュベール選手。
このプロはちょっと飽きたのですが、気迫がこもっていたな~
ジャンプの4-3が4-2になってしまったのが惜しい。
これがなかったらプルより上に行ったのでは。
ご本人かなり緊張していたとかインタビューにありました。


その他はトマシュ・ベルネルが心配で心配で。
まぁ、チェコは2枠あるからオリンピックは大丈夫でしょうね。
今回もジャンプに苦しみ彼らしさがなかなか戻ってこなかったです。

それからシュルタイスももちろん応援しながら観ました。
スウェーデンの1枠をクリストファーと争う今大会。
期待度からやっぱりシュルタイスが行くだろうな。
SPはすごくやわらかなイメージでいつもと印象が違っていました。
ただジャンプがコンビにならず、もったいない。
いつもスピード不足なのにSPは流れもあって良かったです。




なのに、なのに・・・
フリーで彼の時に映像回線が途絶え最後まで観られなかった~
なぜ彼の時に?





(この衣装、後ろのベルトはコーチにとめてもらうのかな・・・)


            




フリーの決戦はやはりこの3人でしたね。
滑走順から言ったら、ジュベールが先に滑ったのですがジャンプミスがちょっと多かったかな。
彼は表情に出ないんだけど、結構緊張したんだろうな。
ジャンプの着氷が不安定で小さなミスが重なりました。

それを観て闘うプルシェンコ。
4-3もきれいに決めて、彼らしい滑りでした。
最後もまた余裕の投げキッスとかetc・・・それはいらない。
得点も総合で255.39!
これで決まりだな、とは思いましたが、プルシェンコの演技をリピートして観たいとはあまり思えない。私だけ?
凄いんだけどね。


さて、ラストはランビエールです。
彼もジャンプは4回転を2回いれますが3Aはいれないプログラムです。
ステップの転倒は残念でした。
でも、氷上のアーティストというかバレエダンサーというか、本当に美しい。
雰囲気を持っている選手ですね。
SPでは点が出なかったけれど、フリーではジャンプミスがあったものの5位から2位に大躍進!
ジュベールも抜いての銀メダルでしたよ。





そんなこんなでSPとフリーを続けて観た数時間。
全米の雰囲気とはまた違った独特の空気がある欧州選手権でした。
国によってはオリンピック代表が決まっているところと、この大会で決めるところがあります。
一人一人の出来はそれぞれ違うのだけれども、熾烈な闘いの連続でした。

私はまったく素人だから技術的に評価するよりも、「何度も観たいプログラム」とか「何度も観たい選手の好み」で評価します。
これはこれでTV観戦の楽しみでもあるし。
だからフィギュアスケートをスポーツとしてとらえるか、否かでまったく違う感想もあると思います。

明らかに4季ぶりに復活したプルシェンコは凄い!
でもランビエールの芸術性も凄い。
そして上位に入れなくても、何人かはお気に入りの選手がいます。
いろんな見方をしながら楽しんでいるのですが、この欧州だけでも層が厚いので、さらに全米やカナダ、そして日本が入ったらオリンピックはどうなるのか!
表彰台は3つしかあいてないのは本当に厳しい闘いになるでしょうね。






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「ブロークン・イングリッシュ」

2010-01-21 10:59:24 | 映画・DVD・音楽・TV・本など



WOWOWにて鑑賞。
2007年の作品です。

ジョン・カサヴェテスを父に、ジーナ・ローランズを母に持つゾーイ・カサヴェテスの初監督作品とか。
まぁ、映画界のサラブレットと呼ばれていても内容勝負なので関係ないですが、ジーナ・ローランズも母親役で出演・・・良かったです。

さて、内容は「結婚適齢期を迎えた女性の気持ちをリアルかつロマンチックに描く等身大のラブストーリー」とのこと。
この作品、評価は低いんですよね~
確かに、淡々とした描写とか、主人公のイタさもあるかも。
観る人によって評価がまったく違うかもしれません。


恋人もいないから結婚にもいきつけない30代独身女性ノラ(パーカー・ポージー)のあせり・・・ここまで深刻になるかな?
彼女はハッとするほど美人に見える時もありますが、そうでない時も。
ファッションはとても素敵でした。
仕事はしっかりこなしているもののお酒に走りすぎたり安定剤にたよったり、男女関係もちょっと???理解不能なところがいっぱい。


運命の人(?)として登場するフランス人男性ジュリアンとのかかわりなど淡々と描かれています。
最後まで特別に起伏があるわけでもなく、恋人がいない悲しさばかり。
ところどころに人生の教訓になるセリフが入ってきますが、アメリカの適齢期の女性がみんなこんなじゃないでしょうね?
確かに結婚を意識する年代はあるだろうけれど、もし巡りあわなければ独身でも良いと思うんだけどな~
主人公のノラは自分に自信がなさすぎて、臆病すぎるから悩むのか。


ジュリアンを探しにフランスに行くいきさつも意味不明でした。
確かにアラが目立つシナリオにも思えます。

でもね、一番言いたい事は・・・
ジュリアンがかっこいい~! ジュリアンを演じる「メルヴィル・プポー」が凄く良い~!

結局それかい!


物語のラストに「ビフォア・サンセット」を思い出させる展開があるのですが、エンディングまで同じではないですか?
「ビフォア・・・」の方ほどセリフがしゃれている訳ではないですが。

う~ん、作品としての評価はあまり高くないけれど「メルヴィル・プポー」を発掘した作品なので、おまけの評価になります。

今回の評価は・・・  星3つ ☆☆☆
















評価の割には写真の多さ

ずばり、好みです

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