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「モーターサイクル・ダイアリーズ」をDVDで観ました。
あの革命家チェ・ゲバラの23歳の時の旅を描いた作品です。
若き日のゲバラ役をメキシコ出身の今ノッてる役者ガエル・ガルシア・ベルナルが演じています。
あの「バベル」ではサンチャゴ役、「ドット・ジ・アイ」ではキット役が印象に残っています。
その他にもどんどん映画に出ていて大躍進しているかも。
2003年の作品。
物語は1952年のラテンアメリカ。
23歳のエルネスト(ゲバラ)と親友の29歳アルベルトの二人がオンボロのバイクに乗って南米大陸を横断する旅に出ます。
所持金もわずか、このバイクも白い煙を上げながらやっと走る古さ。
この無謀な計画も二人の勢いにあっては止める事もできません。
最初はバイクが何度も転倒したり故障したりとアクシデントばかり。
二人は知り合う人に助けられながら・・・時には罪のない嘘で食事や寝床を調達する事も。
ケンカしたり、女の子と知り合う事を楽しみにしたりとこの頃までは楽しい若者の冒険でした。
南米大陸の壮大な景色が美しかったです。
ちょっと前にBSで南米大陸の特集を観たばかりなので余計に楽しめました。
いよいよバイクが廃車となり今度は徒歩とヒッチハイクに変わります。
この頃からエルネストは社会からはじかれた民族や貧困、格差、差別を受ける人々の存在を知る事になります。
特にハンセン病で島に隔離されている人々との交流はエルネストにとって大きな決意を持つきっかけになったのでしょう。
ハンセン病患者と接するのに手袋を拒否し、患者や施設関係者との真の交流を持った二人。
エルネストの24歳を祝うパーティーでのスピーチは「チェ・ゲバラ」そのものでした。
アマゾン川を泳いで渡って隔離病棟に向かう命がけのシーンも良かったです。
こうしてエルネストは「人のために生きる」という人生を目指して、さらに一歩を踏み出すのでした。
若き日のゲバラをがガエル君が本当に生き生きと演じていました。
彼の輝く瞳、そして物事をまっすぐ捉えて笑顔で人に接する姿はすごく良かったです。
この時の旅が彼の人生の起点になったのはまちがいないですね。
自然とそれがわかるのも良い感じでした。
キューバのゲリラ指導者として有名なチェ・ゲバラ。
一つ一つの国だけでなく、南米大陸そのものを大きく捉えていた彼の素晴らしさを感じました。
彼の運命は濃く短いものだったけれど、この映画が彼の起点になったものとして観られたのはとても良かったです。
旅の相棒アルベルトはこの映画の撮影時も同行されたとか。
ゲバラの分も長生きをしているのが嬉しいです。
今回の評価は・・・ ガエル君好きなので星4つ ☆☆☆☆
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