日々、心のつぶやき☆

映画やフィギュアや好きな事を勝手につづっています。最近、弱気なのでダニエウ・アウヴェスのようなタフさが欲しいです。

脱力感・・・

2011-04-30 14:09:47 | フィギュアスケート
小塚君の演技に感動したままの状態で昨夜は女子シングルSPを観ました。

予想通りの展開。
サムソンツアーだか何だかしらないけど、隣国の国旗と「クイーン・ヨナ」のバナーばかり映る。

そしてSPを終えてみれば摩訶不思議な得点に呆れかえってしまった。
怒り?
もうそんなものは通り越しているかも。

前回のワールドでミスだらけのやる気のないフリープログラムが1位になった記憶がよみがえる。
あの勝ち誇った顔までも何も変わらない。

冒頭のジャンプのために漕ぎまくる滑り。
予定した3-3は入らず単独のトリプルをステップアウトのミス。
私にはこの3Lzが回転不足でステップアウトに見えたんですが。
しかしこれにも加点1を付けるジャッジ
誰だ?お前は? 名前と国を言って起立しろ!
ミスにはマイナスを付ける規則はどこに行ったのか。
太田由希奈さんは「ミスしても減点にはならないんですね~」と、はんなり言ってたけど。


私はヨナに銀河点がついたり、エッジエラーがとられずに加点ラッシュになるのは昨年の世界選手権までの「トータルパッケージ」なんだと思っていました。
それだけでも多くの選手やフィギュアスケートファンの気持ちをズタズタにしたのです。
でも、今回思ったのは、やっぱり冬期オリンピック招致が成功するまでがトータルパッケージなんではないか。
そこには大変な額のウォンが使われ、全てにおいてあの般若顔を守るためにまだまだ工作中なんだろうな・・・
日本のテレビ局もしっかり付いている事だし。


あ~、何か気が抜けてもうフィギュアスケートなんていいや・・・と思った昨夜だった。
何も記事をアップする気もなかったけど、PCを前にすると怒りで手が止まらない。


昨日の結果を細かく見ても、ことごとくジャッジに厳しい採点をされ続けている浅田真央さんの結果はひどかった。
私は今までも3Aだけでは勝てるとは思っていない。
全ての種類のトリプルを跳び分けて、さらにスピードや強さを出さないといけないと思う。
昨夜の彼女は元気がなかった。
3Aは転倒はしなかったけど、ダウングレードと両足着氷で低い得点しか得られず。
そしてまさかの3Fでアンダーローテ?!
同じジャッジがつけているとは全く思えないこの採点。
天野君、また変なところで頑張りましたね。

新しい衣装の浅田選手はちょっと覇気がなかったのは事実でしょう。
この試合までの調整がうまく行っていたかどうかはわかりません。
(体調不良やケガがあっても絶対に表にでてこない選手ですから)
体重もかなり落ちていたとか。
佐藤コーチの言う「厳しい」というのはそういう意味なのか。
だからSPも慎重に滑った事でスピードも力強さも足りず今一つにジャッジには映ったのでしょう。


そんな訳でSPを終えて7位となりました。
今日のフリーはいろいろ考えずにスケートが好きな真央さんらしさを出してほしいです。
幸せそうな顔で「愛の夢」を滑ってほしいな。
今はそれしか言えない・・・


   

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感動の銀メダル! (2011世界フィギュア男子)

2011-04-29 12:04:47 | フィギュアスケート





何てドラマチックな試合だったんだろう!

昨夜放送された世界フィギュア男子のフリーはミス有り、アクシデント有り、そしてそれを払拭してくれるような小塚崇彦選手の素晴らしい演技で締めくくられました。
いや~、それにしてもこんな展開が待っていたなんて。
ハラハラドキドキの後にこんな大きな感動が待っていたなんて。
小塚君、本当にありがとう~
まずは彼の感想からですね。

   

   

   

   

   

   

もうね、最初のクワドを決めたらそのままノッていってくれました。
弾みになる見事なクワドだったな~
あとは彼の定評のある滑りそのものの良さを生かして、良く動いたやわらかいスケーティングに魅了されっぱなしでした。
今季、評価が上がっていたけれど、たまにジャンプの着氷が乱れがちになっていたのも事実。
でもこんなに素晴らしい演技を、ワールドで、それも橋大ちゃんのアクシデントの後にやってくれちゃって!
さすが全日本王者の滑りでした。
解説の杉田氏も感動で言葉を失っていましたよ~
うわずりながら「・・・感激です!」と。

プロトコルを見ても加点が多く、スピンもレベル4を並べ、この表を見ただけで彼の素晴らしさがわかる数字の羅列!
特に技術点の評価でのチャン越えは見事でした。
(チャンとはクワドの本数では負けたものの、崇ちゃんはクワド一本でもこの技術点は凄いです。
って言うより、PCSの申し子チャンはそっちの得点が出過ぎ! 誰だ、また10点を出したのは?)

佐藤コーチの言う「最後は滑りの巧い選手が秀でる」というのがよくわかります。
とにかくスケートの演技を観てここまで感動したのはバンクーバーの大ちゃん以来かもしれません。
本当に崇ちゃん、凄かった!


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


それから橋大輔選手は・・・。
まさかこんなアクシデントがあるなんて

   

   

   

私は足首をやってしまったのかとヒヤっとしました。
エッジのねじが外れるなんて・・・
靴を直している時の彼の表情はいろんな事を考えているかのようでした。
演技に戻っても左足で踏み切るアクセルとサルコウはミスが出てしまいました。
でも、さすが経験を積んでいる大ちゃん。
一生懸命に滑るその演技には伝わるものがいっぱいありました。
本来の力を出せなくなるアクシデントには杉田氏も残念がっていましたが、いつも何かを与えてくれる選手なんだな~と実感します。

一夜明けて「現役続行」宣言を聞いて嬉しいです。
今回のワールドは悔しい試合になりましたが橋選手の滑りはまだまだ続きます!


それから・・・織田君には何も言えない。
ただ織田君ファンに言いたいのですが・・・
ヨナのバナーの上から織田君のバナーを貼ってくれたファンの方はGOOD・JOBです!
ありがとう~


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

ガチンスキーの感想も書いておこうっと。
ガッちゃん、ウェービーヘアーをストレートにした?
その上、ずっとニキビがひどかったお肌がつるつるすべすべ。

   

   

どんどん巧くなっているガチンスキー。
クワドもきれいに決め、ポジションも美しい。
途中にコミカルな動きがあってレオノアの男子版かと思った。
でも今までは荒削りにも思えたけど、ますますプルシェンコのよう。
ワールドで見事な銅メダル、おめでとう~

   
タラソワさんもプルさん夫妻も喜んでいたようです。


      
   

   

   

表彰台の中央だけ目つきが怪しいぞ!
チャンはカナダ選手権やワールドSPは素晴らしかったけど、フリーはそんなに良くなかったと思う。

まぁ、とにかく小塚選手の滑りでイヤなムードが消え、これぞ日本男子の演技を見せてくれて感謝の一夜でした。
今、リピートしても感動で胸がいっぱいになります!


「つづけ~日本の女子選手!
つづけ~佐藤チーム!」


(おまけのひとり言)・・・

以前、解説の杉田氏を「苦言が多い」と書いた私ですが、最近の杉田氏はすごく優しい。
若い選手のギリギリの演技も「頑張りましたね~」とか。
結果を出せない選手にも「これから良い選手になると思う」とか。
頑張っている選手達に対してコメントがすごく温かいのには驚きました。
クワドにこだわるレイノルズの事も褒めていたっけ。
杉田氏、優しいおじいちゃんになってる?





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25位・・・

2011-04-28 15:37:14 | フィギュアスケート



めずらしく怒りをあらわにした演技終了直後のアドリアン・シュルタイス
怒れ! 
もっと自分に怒れ! 




ずっと待っていた世界フィギュア。
昨夜の男子シングルSPの放送はJ-Sports ESPNで観ました。
解説は田村岳斗氏、実況はいつものように小林千鶴さん。
田村氏の解説は演技中はほとんどしゃべらず、控えめで好き。
演技を振り返る時に言葉は少ないが的確なコメントが多いので知られています。


いろんな選手を楽しむつもりだったけど、やっぱりアドリアンのプログラムに期待していたんです。
画面では「Scuba」と出ていましたが、新しい衣装に新しいSPのプログラム。
最初の3F-3Tは何なく決められたのに、その後の3Aはステップアウト。
そして何と3Lzで転倒でした。
普段は失敗しないんだけど・・・
ジャンプのミスから立ち直れなくなり、その後のステップでも転倒
あ~どうしちゃったのか。
せめてこの転倒がなかったらフリーに行けたのに・・・


それでもジャッジの前に行って「ボン、キュッ、ボン」と意味深な振付をやっちゃうアドリアン。
もしかしたら完全にジャッジを敵にまわしちゃった???
おふざけに見られたらこの先が怖いぞ~


正直に私の感想を言うと・・・
どうしてSPを替えたんだろう?
「Scuba」は音楽も衣装も好きでした。
特に黒と茶色のデザインの衣装は細かい所が凝っていておしゃれだった。
もちろんロミオの青い衣装はだんとつに良いけど、今季のSPとフリーはどちらもお気に入りだった。
彼がどうしても結果を出せなくて、または構成が気に入らなくてプログラムごと替えたのかもしれないけど真相を聞きたいな。


演技終了後に田村氏も「いつもこんな失敗をする選手じゃないと思う」と言っていました。
杉田氏あたりだったらボロクソに酷評されたかも。
SPを終えた時点で16位。
「この順位だと微妙です」と言われたとおり全部の選手を終えて何と25位
フリーに進出できず・・・


あ~何て悲しいんだろう
もうロミオが観られないんですね。
4年連続4回目のワールドでこんな結果になるとは。
特に昨年のワールドの活躍で2枠を獲ったのに、2011のワールドは悲しい記憶しか残らないのか。


私は彼にいつも一桁順位を期待していた訳じゃないんです。
と言うよりもいつも15位あたりをウロウロしている印象。
なにげなく跳んじゃうクワドもあるけれど、彼の選ぶ曲やプログラムが好きでずっと応援していました。
今回、演技直後に彼が真っ赤になって怒る表情を観ました。
そしてリンクサイドに戻る時もFワードのような言葉を吐いていました。
キス・クラでは開き直りの笑顔もちょっと出たけど、彼はこの経験をどう考えるのか・・・


今季はいろいろ試合も多く出て調整に励んでいたけれど、ケガや体調不良や様々な要因が彼を苦しめたのでしょう。
今はまず休養して、でも絶対にスケートを辞めないで欲しいです。
まだマヨロフ君だけに任せられないですよ。


   


   


   


   


   


   


             

アドリアンの滑走後はショックが大きくて他の選手の感想をまだ書けません。


まぁ、結果はもちろん知っていますがチャンの圧巻の得点は想像通り。
彼はプレッシャーのかかる心理状態で試合をした事ないですから。
みんな味方、ジャッジも味方、コーチも振り付け師も味方だもんね。
自国の選手権も今回のワールドも確かに素晴らしい演技だけど、でも記憶には残らない。
何度もリピートしたいとは思えない選手なんです。


今夜のフリーはちょっとだけテンションが下がった視聴になりそうです。


   

   

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いよいよ男子シングル!

2011-04-27 14:07:48 | フィギュアスケート


いよいよ今夜から始まる男子シングル。
昨夜は「すぽると」で滑走順の抽選の様子が映っていました。
織田君、みごとに最終滑走を引き当てましたね~

   

      

彼はこの順番のプレッシャーに負けず頑張れるでしょうか。
パパの落ち着きを出せたら良いですね。

それにしても映っている顔ぶれを見るだけでワクワクします。
フェルナンデス、髪の伸びた可愛いデニス・テン、ブレジナ、ケヴィン、トマシュ!!!
クジを引いた織田君を見て楽しそうに笑うブレジナが可愛かった・・・
というよりいたずらっ子のような表情かな。
あっ、それからガチンスキーもいました。
(アドリアンは見当たらず・・・)


さて、橋大ちゃんのインタビューや日本の三選手の練習風景も交えて、選手の皆さんは「いよいよ」という気持ちを高めているようでした。

   

   
橋選手は今夜リンクの中央に立つときはきっと髭も剃って、ピカピカのお顔で登場するはず。

(リンクサイドにはアドリアンのコーチ陣がスウェーデンカラーのダウンを着ています。)


男子の映像のあとに女子のロシア到着の様子なども放送していました。
そして真央さんの今季の苦しい戦いを映すのも予想通り。
リンクでの安藤選手とニコライのやりとりも遠くから追いかけるフジテレビ。
なぜかフィギュアスケートに関する取材に愛を感じない放送局なんだな。

もちろんキムの様子もばっちり流してたけど、フジの編集の仕方はなぜかサラッと観られない。
これが選手生活最後の試合になるのでしょうか・・・まぁ、それを願うけど。


さぁ、今夜の男子の放送を楽しみにして全ての雑用を済ませようっと  


   

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2011世界選手権、始まる!

2011-04-26 00:00:19 | フィギュアスケート
  


3月の東京開催が夢と消え、紆余曲折の中ロシアで開催が決まった世界選手権!
いよいよ始まりましたね~
本当は予選からなんておかしいけど小塚君が落ち着いてぶっちぎりでSP進出を決めました。
と言うより当たり前ですよね。
このシステム、本当にどうかしてるけど、それよりも予選から出る事を気持ちの余裕で切り抜けて欲しいと願っていました。
被災地の方々に気持ちをよせている小塚君。
エールが伝わる滑りでSPもフリーも頑張ってください。

男子の練習風景の映像で橋大ちゃんや殿と同じグループでアドリアンが映っていました。
新SP、すごく楽しみです。(いろんな意味で)
マヨロフに負けるな~!

橋選手の今季ラストの演技も今から楽しみ。
また別次元の世界に運んでくれるかな・・・

さて、予想通りに民放テレビ局ではまたいつもの偏った選手の取り上げ方をしていますね。
そうか・・・気持ちが穏やかに観られる試合ではなかったんだっけ。
ユナだかヨナだか知らないけどいつも必死に持ち上げられて、ある意味滑稽に映るこの頃。
試合はやっぱりJ-Sportsで落ち着いて観ようと思っています。




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「わが教え子、ヒトラー」

2011-04-23 21:12:48 | 映画・DVD・音楽・TV・本など


「わが教え子、ヒトラー」をBSで観ました。
う~ん、なかなか面白い映画でした。
面白いと言ったら批判されるかもしれないナチス映画。
でも手掛けた監督がユダヤ人と言う事が一番インパクトがあり興味深いです。

2007年製作のドイツ映画。
脚本、監督をダニー・レヴィというユダヤ人。

おもな内容は・・・

敗戦が濃厚になりつつある1944年12月のドイツ。
ヒトラー(ヘルゲ・シュナイダー)は病気とうつですっかりやる気をなくし、公の場を避けて引きこもる始末だった。
そんな中、ユダヤ人の元演劇教授アドルフ・グリュンバウム(ウルリッヒ・ミューエ)は収容所から総統官邸に呼び寄せられ、ヒトラーに力強いスピーチを指導するよう命じられる。


              (シネマトゥデイより抜粋)


数多くのナチス映画を観てきたけれど、こんなにシニカルなコメディは初めてでした。
あの独裁者ヒトラーに演説を指導した人がいたと言うのは事実として聞いていましたが
まさかこんな展開の話を作るとは。

最初からやたら出てくる「ハイル、ヒトラー」の連呼と動作。
何だかおざなりに見えるのもかなり可笑しかったです。
心なんてこもってないよね。

ヒトラーに黄色?辛子色のジャージを着せちゃうのも可笑しいし、犬に乗られるシーンも最高。
でもこんなシーンでヒトラーの存在を面白おかしくさせるだけが狙いじゃないんですよね。

あの非情な独裁者ヒトラーも小さい時から父親に体罰を受け、そのトラウマを抱えたまま弱みや悩みを持った人間だったと言う事。
史実上、あのホロコーストを指示したのだから同情の余地なんてないんだけど。
でも、こんな一面を持っていたというのを表に出す事によって、改めてヒトラーに対する様々な感情を思い起こす事が一番の狙いなのかな~
とにかくユダヤ人にとってはあの大量虐殺をいつまでも忘れてほしくないのだから。


それから一番良かったのは教授役のウルリッヒ・ミューエ!
「善き人のためのソナタ」でも最高の演技を見せてくれましたが、今回もやっぱり名優ならではの演技。
ヒトラーのそばにいることでヒトラーを殺すチャンスもあったわけです。
それでも人間ヒトラーの弱みや情けなさを目にするとだんだんと気持ちが揺れてくるのです。

ヒトラーが深夜に教授の自宅を訪れて夫婦の真ん中に並んで寝るシーン!
そして教授の妻は思わず枕を押さえつけ・・・・そんな所も可笑しいながら複雑な気持ち。
最後の演説の場面はウルリッヒ・ミューエの良くとおる声でのクライマックス。
ラストの表情まで本当に惹きつけられる演技でした。

こんな名優がもう亡くなってしまったのが本当に惜しい・・・
東ドイツ生まれの彼がどんな気持ちでこの作品に取り組んでいたのだろうか。

私はまったくヒトラーには同情はしないし、この作品を作ったユダヤ人監督の狙いどおりに
可笑しい所では笑えて、このナチスの裏側では多くの犠牲になったユダヤ人がいる事を忘れないと思いました。

今回の評価は・・・    星4つ    ☆☆☆☆  (もちろんウルリッヒ・ミューエに捧げます)  

それにしてもゲッペルズやヒムラーの描写も面白かったです。
というより当時のナチスの連中はもしかしてバカだったの?





         

   

   



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「ヴェラ・ドレイク」

2011-04-20 14:03:27 | 映画・DVD・音楽・TV・本など


「ヴェラ・ドレイク」をDVDで観ました。
2004年、イギリス・フランス・ニュージーランドが製作地域。
家族の赦しをテーマにしたら定評のある、あのマイク・リー監督の作品で今回もなかなか評価の高い映画と聞いていました。


おもな内容は・・・

1950年のイギリス、日常的に人のために善意を持ち世話をやきながら、ささやかな幸せを感じ暮している主婦ヴェラ・ドレイク(イメルダ・スタウントン)。
そんな平凡に暮らす彼女には実は大きな秘密があった。
それは望まない妊娠をした女性たちを助けるために堕胎の手助けをしていること。
長年の違法な手助けがある日バレてしまい家族のいる前でヴェラは連行されるのだった・・・


ヴェラは逮捕されて取り調べを受けても自分のやった事は違法行為というよりも
あくまでも「困った娘さんたちの手助け」と言い続ける。
無償で請け負ったその行為を20年近くも続けていたとか。

ただ、まるで家事をするように、お茶をいれるように、ベッドを整えるように、そんな自然な行為と同じように堕胎する事に大きな違和感を感じました。
チーズおろし器で固形せっけんを削り、洗面器でお湯に溶かす・・・
衛生状態も良くない場所でひっそりと原始的なやり方でヴェラはさっさと済ませていく。
「また来てくれるの?」と不安そうに聞く若い女性に対して
「もう来ないわよ。大丈夫、明日かあさってには流れるから・・・」と言って去るヴェラ。
きっと命を落とした人も多くいたのでは、と思ってしまいました。

そして人生で一番幸せなクリスマスの夜、家族と過ごすヴェラの元に現れた警察官たち。
ヴェラのハッとした表情と何もわからずうろたえる家族の表情。
信じ合っていた家族の中でも反応は様々で、そのあたりはチョコレートを食べる人、断る人などの描写で上手く表現されていました。


ただ・・・
どうしてもテーマが弱いと言うか。
堕胎=違法行為だけれどヴェラのやった事は本当にダメな事なのか?
人助けなのではないか?
そんなテーマだとしても、ストーリー全体を通してもあまり響かなかったのです。

いつの世も女性が弱い立場、そんな中でヴェラの存在で救われた女性が多かったのもわかるけど、
あまりにも罪の意識を感じられないのは同じ女性としても困惑します。
これも家族間の「赦し」がテーマなのでしょうけど・・・。


そんな訳であまり好きな作品ではありませんでした。

今回の評価は・・・   星2つ  ☆☆


   


ところでイメルダ・スタウントンと言えば「いつか晴れた日に」のシャーロット・パーマー!
あの時も違った意味でインパクトがありました。
と言うよりも、キャーキャーうるさいシャーロットのそばで、夫役を演じたヒュー・ローリーに同情した記憶があります

イメルダ・スタウントンよりも私はジュディ・ディンチが一押しだな・・・

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新・高校生

2011-04-18 20:25:00 | 日々のこと
三男の高校生活が始まって10日ほど経ちました。
我が家からは6kmくらい、自転車で約30分ほどでしょうか。
多分いろいろ気を使う事もあるのか、新高校生は疲れがたまっている模様。
(そんな性格でもないんだけど)

「自転車しんどい~」なんて事も言っていました。
まったく運動不足でバテ気味なのか・・・
しっかりせい!

私も早速お弁当作りが始まりました。
あ~早起きがキツイ~
だから夜更かしができなくなってしまった。
学食もあるけれど、男子はお昼になったら即、食べたいようでお弁当が一番。
食べ盛りなのでこれだけでは済みませんけどね。

三男、地毛が栗色で明るいんですが早速「地毛証明書」を出しました
ちゃんとした書式フォームがあるわけでもなく、適当にお家の人が書いて署名・捺印で良いそうで
その上、内科検診では「心雑音あり」と言う事で要検査になったり
高校生と言ってもまだまだ手のかかる存在だな~と思っています。
本人、どうしようもなくぶっ飛び高校生なんですが・・・

でも仲の良い友達数人と通っているし、新たに友達もできたよう。
良いな、まさに青春!
一番幸せな時だろうな~
頑張れ、息子よ。


                  


(プロ野球のひとり言)・・・

今年もプロ野球が始まりました!
今年も私は阪神と楽天を応援します。
阪神、小林投手が入ってかなり嬉しい~
俊介、いろんな意味で注目してます。

それから昨日はロッテの大嶺君を応援していたんだけどな・・・




さて、最近の献立は・・・



ヒレかつ、スモークチキンと新玉ねぎのサラダ、苺


豚しゃぶサラダ、マーボー豆腐


五目御飯、から揚げ、ポトフ


串カツ、厚揚げの煮物


豚汁、チンジャオロース、ぶりの照り焼き、しゅうまい


天ぷら、秋刀魚のひらき、ほうれん草のお浸し、グレープフルーツ


サーモンフライ、ほうれん草の和え物、貴重な納豆!


ビーフシチュー、アスパラのマリネ


ミックスフライ、アスパラとベーコンの炒め物






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「いまを生きる」

2011-04-16 21:46:36 | 映画・DVD・音楽・TV・本など


また教育モノ(?)が続きますが、なつかしの「いまを生きる」を観ました。
1989年製作。
監督は「刑事ジョン・ブック・・・」や「モスキート・コースト」などのピーター・ウィラー氏。

この作品はずっと前に観ましたが、時が経っても色褪せないオーソドックスな、しかし力強いテーマを感じ取る事ができる秀作だと思いました。


おもな内容は・・・

1959年、アメリカのバーモント州にある名門寄宿学校ウェルトン・アカデミーが舞台。
ある時、卒業生でもある教師キーティング(ロビン・ウィリアムズ)が赴任してきて、今までと違った授業をする事で生徒との絆が生まれていく。
キーティングが言う「Carpe Diem」(カーペ・ディエム)という言葉はまさに「いまを掴め」「いまを生きろ」と言うこと。
生きていく上でいろんな角度から見て考える重要性、自分で考える事の大切さを教えるのだったが・・・というお話。


名門校にいる生徒一人一人にとっては、家族や学校から大きな期待が寄せられているので必要以上のプレッシャーがあるのです。
その期待と厳しい規則に縛られて生きる生徒の前に現れた新任のキーティング先生。
いつも笑みを浮かべ、個性を大切にする必要性を教えてくれる先生。
「歩く」という動作をとっても、それぞれの歩き方で良いんだ、と。
秀才と言われる生徒達にとっては、ましてこの時代ですから新鮮でインパクトの強い教えだったでしょう。

大好きなイーサン・ホークが出ています。
最初は自信のない、授業でも発言ができない気の弱い生徒として。
そのオドオドした態度やしゃべり方、イーサンは上手く演じていました。
キーティングの教える詩の授業で彼の感情が少しずつ目覚めるのです。

その他にも役者になる夢を実現できそうな生徒。
憧れの女性にアタックする事に一生懸命な生徒。
そんな仲間7人が夜な夜な洞窟に集まり「死せる詩人の会」を復活させ、生きる意味を探求しようとするのです。

そしてある日、自分の夢を理解してくれぬ厳格な父親に絶望し自殺する生徒が出てしまいます。
学校としてはその原因を新任教師のせいにして体裁を整えようとし、生徒にも供述を強要する始末。
結局、生徒達を扇動した事で学校を辞めさせられるキーティング。

キーティングが教室から去る時に行動を起こすのがイーサン・ホーク演じるトッドでした。
このシーンは今見てもかなりの感動。
「キャップテン、おおキャプテン」!!
机の上に立つ者、そして決して立たない者。
まさに現実を表すこの行動は今見ても魂を揺さぶるシーンです。
自分に正直になれる人間もいるし、自分の意思で上手く立ちふるまう人間がいるのも真実。
キーティングに出会った事で大きく変わった生徒達は人間らしくて幸せですね。


20年以上も前のこの作品。
決して古さを感じない普遍的なテーマのものでした。
あ~我が息子にもいつか観て欲しい・・・
自己をみつめる大切さを感じて欲しいです。


久しぶりの鑑賞、特にラストが素晴らしかったな~

今回の評価は・・・    星4つ   ☆☆☆☆




   


   


         

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「パリ20区、僕たちのクラス」

2011-04-14 20:41:32 | 映画・DVD・音楽・TV・本など


「パリ20区、僕たちのクラス」をDVDで観ました。
2008年製作のフランス映画。
カンヌ国際映画祭で最高のパルム・ドールも受賞。
まるでドキュメンタリー映画のようでそうではないと知ってびっくり。
ちょっと異色の作品でした。


おもな内容は・・・

原作の小説「教室へ」を書いた実際の教師フランソワ・ベゴドーが映画の中でも国語の教師役として出演。
そのフランソワのクラスでは移民の子が多く、言語や宗教、そして家庭の複雑な事情もさまざま。
教師と24人の生徒のまさに体当たりのような迫真の演技を最後まで見せながら、フランスの教育現場をそのままさらけ出しているような内容です。

もう最初から最後まで大きな展開はなく、ただ個性豊かな反抗気味な生徒に四苦八苦する様子がいっぱい。
教師のフランソワもそれぞれの事情を知った上で根気強く国語(この場合フランス語)を教えようと一生懸命。
その情熱にも頭がさがります。

そんなフランソワもある時怒りが抑えられず生徒に失言。
その言葉をきっかけにさらに収支がつかなくなるこのクラス。
次々と出てくる生徒の暴言バトルにはフランソワもお手上げか・・・

スレイマンという黒人の男子生徒は学校に勉強道具さえ持ってこない。
そして怠惰な学習態度や他の生徒にケガを負わせた事から退学処分になってしまうのです。
スレイマンを嫌う多くの先生方の言葉を聞いて、フランスの教師も日本と変わらないな~と思ってしまった。
特に女性教師は勉学に励む真面目な生徒を好み・・・と言うよりも扱い易い生徒を好む傾向が強いです。
だから生徒の処遇を話し合う会議でも想像通りの展開が。

生徒に対する判定会議にクラスの代表も出るのは面白かったです。
この辺はすごく革新的な感じ。
でもいろんな教師がいるけれど、生徒の事を考えるよりも好き嫌いを優先する空気もありますね。
そんな様子を見ていると「やっぱりイヤなヤツが多いな・・・」と嫌悪感を感じます。
フランソワはそんな教師に比べると、スレイマンに写真を使った自己表現をさせてあげたりと一生懸命でした。
でもやはり教育って難しい・・・

フランスのパリだけでなく、多くの国でいろんな問題があると思うけれど、この映画ではまさに現在の教育現場を表現するだけでも意味があると思いました。
スレイマンは結局学校を去る事になるけれど、彼が毎日ちゃんと学校に来ていた事は大きな意味があるように感じました。

一方、最後の方で「私は何も学ばなかった・・・」とフランソワに伝えた女子生徒の言葉は重かったですね・・・
学ぶ事、学問を理解する事、そこまでの領域には決して行けない生徒が何人もいる事・・・
そんな課題をストレートに出してくれた作品でした。


この映画は観る人によって評価がわかれると思います。
何も大きな展開がないし、ほぼ教室内のバトル、たまに中庭や校庭のシーン。
フランソワと生徒達の表情がまたいろんな意味を投げかけているようでした。


今回の評価は・・・   星3つ    ☆☆☆


   

   

   

   



   



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