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ちょっと前にDVDで観た作品です。
「息子のまなざし」・・・2002年のベルギー・フランス映画です。
このダルデンヌ兄弟監督の作品は今回が初めてでした。
その他「ロゼッタ」や「ある子供」そして最近では「ロルナの祈り」が知られています。
割と地味な映画なのでそれらも観るかどうかわかりませんが・・・
この「息子のまなざし」は音楽も一切なく、セリフもかなり少ない。
そして主人公でもあるオリヴィエ(職業訓練所で木工を教える先生)の肩ごしから映されるような映像の数々。
カメラはぶれるし、それを臨場感と言ったらそうなのでしょうが、好みが分かれるかもしれません。
おもなあらすじは・・・
職業訓練所で木工を教えるオリヴィエ。
彼はある事件以来、心を閉ざして他人を受け入れられなくなっていた。
そんな彼の元にフランシスという少年が入所してくる。
それ以来オリヴィエはフランシスを監視し、つけ回すのです。
実はそのフランシスはオリヴィエの幼い息子を殺した張本人だったのです。
(allcinemaより抜粋)
この作品のテーマはズバリ「赦し」ですね。
大切な我が子を少年に殺されたオリヴィエの苦悩。
そしてオリヴィエの目の前に現れた犯人であるフランシスの存在に気持ちがさざめく毎日。
フランシスに木工を教えながらオリヴィエの気持ちはどうだったのだろう?
いつ真実を白状するのか?
復讐はするのか?
そう思いながら観ていましたが、かなり淡々と描かれていました。
二人で木材工場に行った時についに話した真実。
「お前が殺したのは私の息子だ!」
それに対してフランシスの言葉は「5年も刑務所にいた。もう償った。」でした。
加害者は5年で区切りにできるかもしれないけれど、殺された幼い息子は気の毒だし、両親の苦しみを考えたらこのやりとりはたまらないものでした。
そして私はどうしても「赦すこと」に対しては理解ができない人間で、オリヴィエの別れた妻マガリの気持ちの方がしっくり来ました。
憎しみは消えない。
大切なかけがえのない子どもを殺されたら一生赦せない!
これが犯罪被害者遺族の真実だと思うのです。
映画自体は非常に特殊な感じがしました。
ストーリーそのものよりも撮り方や終わり方があまり納得いくものではなかったかな?
比較的地味なヨーロッパ映画は好きなんだけど、今回の「息子のまなざし」はあまり好きな作品ではなかったです。
まぁ、好みの問題と言う事で・・・
今回の評価は・・・ 星2つ ☆☆
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(ちょっとひとり言)・・・
今は民間人である千葉法務大臣が昨日死刑執行をしました。
ちょうど読売新聞で「職務を果たさない千葉法相」の大きな記事を読んだばかりでしたから、すごいタイミング!
記者会見で話した第一声・・・
「本日、私の指令の元で○○と○○の死刑執行をいたしました。」
この言葉が法務大臣としての職務を果たさないという批判に対してのあがきのように聞こえたのは私だけでしょうか?
(もちろん文言を考えたのは別の書記官だろうけど、千葉法相が自信たっぷりに言うのは白々しい。)
さらに執行に立ち会った事を主張し、改めて死刑制度の勉強会を立ち上げる?
そして執行する場所を報道陣に公開・・・って。
すべてが民主党のパフォーマンスにしか見えないです。
そもそも死刑制度に反対の千葉氏が法務大臣になった事が間違いだし、この時期に批判をかわすかのようなパフォーマンスの数々。
民主はもう駄目だ。
私は死刑制度には賛成です。
罪を裁き人を裁かず、なんて言葉もあるけれど、罪はその罪人がしっかり償っておくれ。
殺された人やその家族の気持ちを少しでも理解するべきだと思う。