日々、心のつぶやき☆

映画やフィギュアや好きな事を勝手につづっています。最近、弱気なのでダニエウ・アウヴェスのようなタフさが欲しいです。

「息子のまなざし」

2010-07-29 15:12:16 | 映画・DVD・音楽・TV・本など


ちょっと前にDVDで観た作品です。
「息子のまなざし」・・・2002年のベルギー・フランス映画です。
このダルデンヌ兄弟監督の作品は今回が初めてでした。
その他「ロゼッタ」や「ある子供」そして最近では「ロルナの祈り」が知られています。
割と地味な映画なのでそれらも観るかどうかわかりませんが・・・


この「息子のまなざし」は音楽も一切なく、セリフもかなり少ない。
そして主人公でもあるオリヴィエ(職業訓練所で木工を教える先生)の肩ごしから映されるような映像の数々。
カメラはぶれるし、それを臨場感と言ったらそうなのでしょうが、好みが分かれるかもしれません。


おもなあらすじは・・・

職業訓練所で木工を教えるオリヴィエ。
彼はある事件以来、心を閉ざして他人を受け入れられなくなっていた。
そんな彼の元にフランシスという少年が入所してくる。
それ以来オリヴィエはフランシスを監視し、つけ回すのです。
実はそのフランシスはオリヴィエの幼い息子を殺した張本人だったのです。

              (allcinemaより抜粋)

この作品のテーマはズバリ「赦し」ですね。
大切な我が子を少年に殺されたオリヴィエの苦悩。
そしてオリヴィエの目の前に現れた犯人であるフランシスの存在に気持ちがさざめく毎日。

フランシスに木工を教えながらオリヴィエの気持ちはどうだったのだろう?
いつ真実を白状するのか?
復讐はするのか?
そう思いながら観ていましたが、かなり淡々と描かれていました。

二人で木材工場に行った時についに話した真実。
「お前が殺したのは私の息子だ!」
それに対してフランシスの言葉は「5年も刑務所にいた。もう償った。」でした。
加害者は5年で区切りにできるかもしれないけれど、殺された幼い息子は気の毒だし、両親の苦しみを考えたらこのやりとりはたまらないものでした。


そして私はどうしても「赦すこと」に対しては理解ができない人間で、オリヴィエの別れた妻マガリの気持ちの方がしっくり来ました。
憎しみは消えない。
大切なかけがえのない子どもを殺されたら一生赦せない!
これが犯罪被害者遺族の真実だと思うのです。


映画自体は非常に特殊な感じがしました。
ストーリーそのものよりも撮り方や終わり方があまり納得いくものではなかったかな?
比較的地味なヨーロッパ映画は好きなんだけど、今回の「息子のまなざし」はあまり好きな作品ではなかったです。
まぁ、好みの問題と言う事で・・・


今回の評価は・・・   星2つ   ☆☆    









(ちょっとひとり言)・・・

今は民間人である千葉法務大臣が昨日死刑執行をしました。
ちょうど読売新聞で「職務を果たさない千葉法相」の大きな記事を読んだばかりでしたから、すごいタイミング!

記者会見で話した第一声・・・
「本日、私の指令の元で○○と○○の死刑執行をいたしました。」
この言葉が法務大臣としての職務を果たさないという批判に対してのあがきのように聞こえたのは私だけでしょうか?
(もちろん文言を考えたのは別の書記官だろうけど、千葉法相が自信たっぷりに言うのは白々しい。)


さらに執行に立ち会った事を主張し、改めて死刑制度の勉強会を立ち上げる?
そして執行する場所を報道陣に公開・・・って。
すべてが民主党のパフォーマンスにしか見えないです。

そもそも死刑制度に反対の千葉氏が法務大臣になった事が間違いだし、この時期に批判をかわすかのようなパフォーマンスの数々。
民主はもう駄目だ。


私は死刑制度には賛成です。
罪を裁き人を裁かず、なんて言葉もあるけれど、罪はその罪人がしっかり償っておくれ。
殺された人やその家族の気持ちを少しでも理解するべきだと思う。



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酷暑の日々

2010-07-27 14:42:02 | 日々のこと

最近いつもこんな格好ばかり。
「毛皮を脱ぎたい~」と思っているかなぁ・・・


相変わらずの酷暑の日々です。
どうしたら外に行かないで済むか真剣に考えています。
熱中症で亡くなる方も出ているこの頃、家にいても心配ですね。
朝晩だけでも涼しい時間帯が欲しい・・・
この夏はひたすら自分に甘く(いつもの事?)エアコンと仲良く過ごそうと思います。


そんな最近の献立は・・・



唐揚げ、焼きナスなど



ハンバーグ、冷製トマトパスタ、かぼちゃの煮物



串カツ、揚げだし豆腐、小松菜のお浸し



カツ煮(鍋ごと?!)パスタサラダ、レンコンの煮物、おそうめん



マーボーナス、手羽の唐揚げ、トマトサラダなど



ウナギ、おそば、野菜の天ぷらなど



タコのマリネ
オニオンやニンニク、タコ、トマトを入れオリーヴオイルや酢、塩コショウ、砂糖などで味付け。
あっ、スウィートバジルの葉っぱも必須です。
朝から作ってキンキンに冷やすと美味しい~♪


暑くてもせっせとご飯を作る毎日。
それが私の仕事なのだから・・・



(プロ野球のひとり言)・・・

前半戦が終わって平野ンが首位打者になるとは誰が想像しただろうか?
尊敬する赤星氏が引退後、平野ン自身もケガやその他で悩んでいたシーズン当初。
今の彼の活躍をすごく嬉しく思っています。
これからも小さい身体でピョンピョン跳ねて頑張ってください
















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「マルタのやさしい刺繍」

2010-07-26 14:50:59 | 映画・DVD・音楽・TV・本など



BSで「マルタのやさしい刺繍」を観ました。
2回目なのでストーリーもわかっていましたが、ジンワリと温かくなる良い作品です。

2006年製作のスイス映画。
スイス気鋭の女性監督ベティナ・オベルリとスイスを代表する大御所女優たちが共演。
歳を重ねても夢を追う事の大切さを教えてくれる内容です。


おもなあらすじは・・・

スイスの小さな村、トループ村で暮らす80歳のマルタは最愛の夫を亡くし、すっかり気力を失った暮らしを送っていました。
そんなある日、クロゼットの奥から見つけたものは・・・かつて自分でデザインして刺繍したランジェリーでした。
そして彼女は若かりし時に夢をみたランジェリー・ショップを開くことにしますが・・・。
閉鎖的で変化を恐れる小さな村の人々には理解はされず、様々な障害に立ちふさがります。
それでもマルタは仲間と共に「夢を持って何がいけないの?生きがいを見つけたのよ!」と訴え続けるのです。


マルタを演じたスイスの大女優シュテファニー・グラーザーはこの時なんと88歳!!
とてもチャーミングな女性を演じていました。
マルタが丁寧に作る一つ一つのランジェリーがまたきれい。

そして応援する仲間の女性もすごく良いです。
家庭の鬱屈する問題があっても前を向くハンニは夫のために免許を取ったり、自分にも自信が出てきました。
表情もどんどん明るくなっていました。

アメリカかぶれと言われるリージも素敵。
マルタの新しい人生の後押しをしてくれますが、途中悲しいでき事も・・・。

裕福なフリーダはもうすでに施設に入って安心に暮しているのですがマルタの行動が気になってしかたない。
そしてマルタのランジェリーを売るためにインターネットを勉強するのです。
新しい事に挑戦するのは素晴らしい。


それにくらべて息子達の不甲斐ない事!
大人のくせにへりくつを並べて邪魔ばかりするのです。
でもそれは自分自身に対しての鬱憤ばらしのように見えました。
つまり70~80の女親に対して、眩しくてうらやましくて仕方がなかったのか。


スイスの小さな村の実直な暮らしぶりも感じました。
風土や歴史を大切にしようとする考えは素晴らしい。
でも時に小さなコミュニティならではの息苦しさにマルタ達女性が新鮮な風を入れたのでしょう。
夢を見る事の大切さ、夢に向かって進む前向きさを感じた良い作品でした。
今の私はこんな映画が好きだな・・・


今回の評価は・・・   星4つ   ☆☆☆☆   地味だけど温かい作品です。
















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恐怖の三者面談

2010-07-23 15:12:24 | 日々のこと
猛暑続きの毎日ですが、本日は子どもの三者面談でした
もうね、暑いんだか冷や汗なんだか分からなかったです。
でも少なくても当の本人よりは私は落ち着いていましたけど。
(本人はいろいろ注意されるのを覚悟をしていたはず)


さて受験生の三男坊。
今年の担任は我が家の長男と同じ年齢で若いです!
爽やかお兄さんのような先生。
でも中三の三者面談と言ったら進路の話だけの厳しい内容になるのが常ですから覚悟をして行きました。
とりあえず「今年の夏休みがいかに大事か!」と言われ、「一年、二年の復習を夏休みに終わらせるつもりで頑張れ!」との事。
そして現時点の志望校に対しての話などetc。

親からも意見を求められ、私はアホ息子に対する不甲斐ない気持ちをしっかり話しました。
中三になってまで提出物の件で内申が低い!
いつになったら自分の問題だと気付くのか?
扱いにくい、勉強の話でぶつかる、親は毎日不愉快な気持ちになっている!
それでも覚悟して支えていくつもりです。と・・・


志望校についてはこのままでは難しいと言われました。
(内申が悪いから当たり前ですね・・・)
それは覚悟しているから良いのですが、この面談を一つのスタートとして自覚を持ってほしいと確認し合いました。


まだ一回目の三者面談なのでこんな話で終わりましたが、さて本人はどう変わるでしょう?
それとも同じなのか・・・
あ~、いろんな意味で落ち着かない受験期はまだまだ続きます・・・


アホ息子は事前に友達とたくさん連絡しあっていて
「みんな志望校は無理です、と言われたって」とか
「偏差値20位低い高校を薦められたって」などと言っていました。
あなた達はそんな事を連絡し合って三者面談の覚悟を決める必要はないから!
もっと建設的な話をしろよ! まったく

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初・ネットスーパー

2010-07-22 23:34:39 | 日々のこと
異常なくらいの猛暑です。
夜中も気温は下がらずに朝から30度越えとは・・・
夏休みで子どももいればエアコン常時稼働中。
この連日の猛暑では必要経費として覚悟はしています。


さて昨日ですが、ちょっと気になっていたネット・スーパーを初めて利用しました。
ネット・スーパーと言ったら小さい子どものいる家庭とか重い商品を買う時など利用するものと思っていましたが。
今私の利用理由が「暑いから・・・」って、どんだけ怠け者なんでしょう
だって車で出かけるだけでも暑いんだもの・・・


今回利用したのは「イトーヨーカドー」です。
会員登録に数分かかるだけですぐに利用でき、その日のチラシの特売品も購入OK!
送料は店舗によって違うと思いますが、それでもすごく便利です。
そしてその日のうちに玄関先まで届きます。

ちなみに私が買ったものは・・・
お米10キロ
特売のサラダ油
国産鶏のもも肉2枚
袋麺
箱入りアイス
アジエンス・シャンプー(ボトル入りを2本で980円)

何が感激したかと言うと、鶏肉を注文した時は1枚250g単価212円を2枚注文して424円と伝票には記載されていますが、実際届いたのはちょっと多めの460円ほどのお肉が届きました。
もちろん清算は424円になっています。
つまりお肉などのパック物は商品一つ一つが少しずつ量も違うのでどうなるのかと思っていたら、消費者にはお得になるような商品が選ばれているそうです。
そしてもちろん新鮮で良い商品です。
自分で見て選びたい、なんてこだわりはそれほど感じないほど満足でした。


今回の注文内容も重たい商品や生もの、冷凍ものや雑貨などを丁寧にそれぞれ適した梱包で届けられたという事も良かったです。
さすがイトーヨーカドー。
このシステムを贅沢と捉えるか、それぞれでしょうけれど満足しました。
私の住んでいる所はスーパーも激戦地区なので、サービスの競争になるのでしょうね。


暑いから利用したネット・スーパー。
何だか届けてくれて申し訳ないほど至れり尽くせりでしたよ~
こうしてどんどん怠け者になっていく・・・

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「インビクタス・負けざる者たち」

2010-07-21 15:55:02 | 映画・DVD・音楽・TV・本など



「インビクタス・負けざる者たち」をDVDで鑑賞しました。
「インビクタス」の意味は直訳すれば「征服されない」です。
このダイレクトな意味が後からジワジワと伝わってくる、なかなか良い作品でした。


2009年のアメリカ映画。
監督はクリント・イーストウッドです。
「グラントリノ」では感動できなかった私ですが、この作品は彼らしい骨太の秀逸なものになっていました。


おもなあらすじは・・・

1994年の南アフリカ。
27年も獄中生活を強いられていたネルソン・マンデラが南アフリカ共和国で初の黒人大統領になります。
アパルトヘイト(人種隔離政策)時代の様々な問題が山積するなかで、マンデラは私怨を晴らす事ではなく、赦す事で国家を一つにしようと考えていました。
そんな時に自国で開催されるラグビーのワールド・カップ。
この大会を通して、マンデラと南アのチームが一つになって優勝を目指すお話です。


マンデラを描いた映画はいくつか観ています。
この作品ではマンデラ自身がモーガン・フリーマンに演じて欲しいと願ったそうですね。
そしてモーガン・フリーマンが見事に不屈で人間味の溢れる演技で好演。
まったく違和感なく受け入れられるほどの自然の演技でなりきっていました。

一方、南アのラグビーチーム、通称「ボカ」の主将ピナールをマット・デイモンが演じました。
彼が目立ちすぎる事なく、こちらも自然に要所を押さえる存在感。
ピナールがマンデラ大統領の人格に触れる度に自身も成長していくようで良かったです。


この作品は実話ならではの感動がありました。
そして実話なのに「ワールドカップ優勝」自体はあまり知られていなかったのですね。
私もラグビー自体あまり観ないので、初めて知りましたが。
ついこの前あった南ア開催の「サッカーW杯2010」を思い起こすほどでした。
スポーツの力は本当に凄い。
国と国の闘いが心まで一つに結束するのですから。


マンデラが語る言葉・・・
「私は我が運命の支配者、我が魂の指揮官なのだ」
これこそ長い間獄中で魂の征服をされず耐えた人間の言葉でした。
この詩を支えに生きて来たのですね。
南アはまだまだたくさんの問題を抱えています。
それでもマンデラがいたからここまで歩んで来られたのでしょう。
ラグビーW杯もサッカーW杯も主人公は南アの国民だった事が伝わってくる素晴らしい内容でした。


今回の評価は・・・   星4つ   ☆☆☆☆  後からジワジワ感動しました。










「THIS IS IT!」今がその時だ。勝つぞ!



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夏の必需品

2010-07-20 23:21:38 | 日々のこと
今日も酷暑でした
暑すぎます・・・
大気が燃えてるのかと思いました。


できれば日中は外に出たくない私。
本当に最低限の外出だけにしてできる限り家の中で過ごしたい。
もちろん洗濯はたくさんします、掃除もしっかりして、ご飯も作るしアイロンかけもしますから、一歩も外に出なくて良いですか~?
ネットスーパーにしようかな。
あ~完全に引きこもり体質になっているみたいだ。


そんな私の今一番のお気に入りは・・・


「 爽快バブシャワー・エクストラクール 」です。
これは250ml、498円で購入しました。
お風呂の最後に全身に塗ってシャワーで流す、これだけでひんやりクールでサラサラになりますよ。
ひんやりはずっと長くは続かないけれどサラサラ感覚は持続します。
三段階あるけれど一番強烈なエクストラクールがお勧め!
扇風機の前にいるだけで寒くなって最高だ~


まだ7月というのに、早くも秋を待ちわびる暑がりの私です・・・

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いきなり猛暑!

2010-07-19 12:52:54 | 日々のこと





庭のカサブランカが満開です。
甘い香りがいっぱい家の中まで届いています。


さて、梅雨明けして数日。
いきなりの猛暑で本日は36度の予報
夏ですね~
世の中は三連休とか。
そんな事よりも明日の終業式が終わったら長~い夏休みが始まる恐怖の方が大変だ~


昨夜は地元の大きなお祭りがあったのですが、三男坊は帰宅が10時過ぎでした。
そもそも昨日は午前中は会場テストを受けに行った受験生。
そして午後から遊びに行ったままずっと出かけていたアホ息子。
暑さと遊び疲れでヘロヘロになって帰ってきました。
さぁ、夏休みはしっかり夏期講習に行ってもらいましょう! ハハハ


こうして連休だけでなく夏休みも何も予定がない貧しい我が家。
でも私はエアコンのある部屋でPCとDVDと本があれば良いのです。
不規則家族の食事を用意しながら、この夏も巣籠りを続けますよ~



最近の献立は・・・



ナポリタン、サラダ、タコのカルパッチョ



チキンカツ、茄子とピーマンの揚げ浸し



ニラレバ炒め、焼き魚、パスタサラダなど



サーモンフライ、フライドチキン、冷や奴、スイカ



天ぷら、いかそうめん、タコのお刺身など



ひじきの煮物、お刺身、茄子の揚げ浸し



ボロネーゼ、サラダ、冷たいスープ



すき焼き風煮、ジャーマンポテト、トマトサラダなど



餃子、レンコンの挟み揚げ、パスタサラダ、スマイルポテト



スコッチエッグ、茄子と山芋の揚げ浸し



おそうめん、天ぷら、ゆでとうもろこし



マグロの山かけ、チキンと夏野菜の南蛮漬け、グレープフルーツ



里芋とイカの煮物、チヂミ、レンコン揚げなど



生姜焼き、カツ煮など


(プロ野球のひとり言)・・・

いつのまにか阪神のマートンが首位打者です!
マートンは「当たり」だったね~
平野ンも今年は頑張っているし。
この前、ヘルメットを叩きつけて退場になった平野ン。
和田コーチも一緒に退場って、さすが若手の理解者だ!







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「重力ピエロ」

2010-07-18 16:00:44 | 映画・DVD・音楽・TV・本など


岡田将生君特集が続いています。
こちらは伊坂幸太郎・著の「重力ピエロ」を映画化したものです。
ちなみに原作は未読。


おもなあらすじは・・・

遺伝子を研究する泉水(加瀬亮)と芸術的な才能を持つ春(岡田将生)は、一見すると仲の良さそうな普通の兄弟だ。
そんな二人の住む街では、謎の連続放火事件が発生していた。
泉水と春は事件に深く踏み込み、家族を巻き込みながら次第に家族の過去にも近づいていくのだが……。

            (シネマトゥデイより抜粋)


サスペンス色はそれほど濃くなくて、家族の絆に重点を置いた内容でした。
父親役の小日向文世さんの存在がとても重要で、いつもはニコニコ人の良い優しい父であり夫なんですが、家族を守るためには毅然とした態度、そして発する言葉は「俺達、最強家族だよな」。
最後にはガンの闘病をして亡くなりますが、この家族の原点はお父さんだったように思います。
なぜなら、普通はレイプされて身ごもったら絶対に生まない。
特に女性なら絶対そう思うはず。
でもこのお父さんは「産もうよ」と言って育てていく。
それは崇高な考えのように思われがちですが、産ませられた「春」にしては苦しみの始まりだったのです。


家族のそんな悲しい事実を地域の人はみんな知っている・・・そんな所で子育てできますか?
子ども時代から「春」にはいろんな嫌がらせがあったでしょう。
それでも最強家族として、父は家族を守り、母(鈴木京香)は「春」の友達のお母さんを叩く!
この辺はあっぱれですが。


兄役の加瀬亮はやっぱり良かったです。
いつもの雰囲気で弟のためにいろいろ計画をしたり、レイプ犯(渡部篤郎)と接点を持ったり。
兄として大切な家族の敵に対して復讐を計画していたのです。


一方、当の本人「春」は?
放火犯だろうな~とは思っていましたが、彼も復讐を考えていたとは思わないほどの飄々ぶりでした。
(ついでに言えばサラサラヘアの岡田君も良いね~)


「春」は小さい時から辛かったはず。
そして放火をして最後は恨むレイプ犯(本当の父親)を殺す事で決着をつけたのでしょうが、本当にそれで救われるのかな・・・
これからもずっとその事実を背負って生きていくしかないはず。
自分を縛るもの→重力からの本当の解放ってあるのだろうか?


「春」がジンジャーエールを頼むシーンとか、ウソをつく時に口元を触るシーンを見て映画の中ではあまり表れない「春」の苦しみが思い出されます。
最初と最後のサラッと明るいシーンがあるだけに、やっぱり生まれた事自体が悲しい事のように感じました。


映画全体は良く出来た作品だと思います。
今回の評価は・・・   星3つ半   ☆☆☆★

少なくとも「ハルフウェイ」より岡田君の良さがいっぱいありました。
それにしても「春が2階から落ちてきた」・・・って危ないシーンだ。













吉高由里子さんが全身整形したという役で登場。
これからも「春」のストーカー?





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「ハルフウェイ」

2010-07-17 22:56:10 | 映画・DVD・音楽・TV・本など
WOWOWでたま~に邦画を観る事があります。
TSUTAYAでは絶対借りないけれど、話題作になったと聞いたものなどを適当に鑑賞。
今回は岡田将生特集(?)とかで彼の作品を一気に放送していました。


ちょっと前に「ホノカアボーイ」は観ました。
洗いざらしのTシャツとハーフパンツが似合うハワイの小さな島で暮らす青年役でした。
この作品はベテランの脇役陣がまた良かったから、印象に残りました。
「人間、年をとったからってやっちゃいけない事は何もないよ」のセリフが一番良かった。


さて、今回の岡田将生作品は「ハルフウェイ」
あの北川悦吏子の初監督作品、岩井俊二プロデュース。
そして俳優陣がなかなか良いから期待された作品だったでしょうね~


物語は北海道小樽の高校三年生のカップルが進路に直面して東京の大学に行くの行かないのモメる話です。
それだけ!


今が旬の役者、岡田将生が演じるシュウ・・・早稲田に行きたいとひそかに思っている。
今、私生活が話題になっている北乃きいが演じるのがシュウの彼女ヒロ。
(もう名前からして北川作品ぽいと思ったけど・・・)

このヒロがもうかなり自分勝手でイタい女子高生だった。
そしてちょっとウザい・・・
最初は自分の方が好きだったのに、シュウから告白された事をずっと強調するあたりも好きじゃない。
そして保険の先生に嫉妬したり、もうわがままいっぱい。
そんな行動を恋する高校生は当たり前と言うかもしれないけど、何だかね~。
ハッキリ言って付き合っていたら受験なんて絶対に乗り越えられない。


一方、振り回されるシュウは優柔不断。
第一、ヒロと土手で会っている時に片手に参考書って・・・
そんな片手間だったら受験なんて無理ですから。


地方に住んでいたら東京の大学に行く→付き合っていた人と離れるのは良くある話です。
もうちょっと描き方を変えたらせつない恋の話になっただろうな。
もうこのあたりで北川作品は無理があると思いました。


そしてカメラの手ぶれよりもセリフの聴こえ難さも目立ちました。
ほぼアドリブで進められたという会話・・・自然さを出したいのだろうけれど難しいのだろうな。
最近の日本の映画は自然体の演技を優先するあまりに、セリフがかなり聴きづらい事が多いです。
いつもボリューム20ほどで観ている私がこの映画は35にしても聴こえないよ~
そんな中でも大沢たかお演じる書道の先生のセリフは難なく聴こえたんだけど。


ヒロがシュウを無理やり引っ張って職員室に行き「早稲田に行かせてあげてください」ってお願いするシーンで一気にまたテンションが下がりました・・・
いかにも北川・・・・・・・・・・・


この映画はドンピシャ高校生だったら感動するのかな?
せっかくの北海道の舞台、素敵な役者陣、でも中身は何もなかったような気がします。
もういっその事、18歳以下限定の視聴をお勧めします。
そんな私は観るべきターゲットじゃない訳ですね、きっと。


岡田将生君、可愛い顔とすごく長身なアンバランスさが良いと思いましたが。


今回の評価は・・・   星2つ  ☆☆   仲里依紗の素の演技が好きでした。







このショットはすごく良いのに本編では使われていません、残念。



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