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絵本の話を中心に、好きなもの、想うことなど。

セミナーpert2 「家族の風景」@ヒルサイドテラス

2008-10-17 19:05:21 | 好きなもの・講座やワークショップ

昨日は、代官山のヒルサイドテラスへ行ってきました。

末盛千枝子さんによる「人生に大切なものはすべて絵本から教わった」の
2期の第1回目だったからです。

大好評のうちに終了した1期が、作家を中心に編んだものに対して、
今回からの2期は、テーマを決めて、それにそった本を、末盛さんに紹介して
いただくという形にしたそうです。


第1回目のテーマは「家族の風景ーさまざまな形」


この 「The Family of Man」という、末盛さんが、大切に
大切にしている写真集を軸にして、おはなしは広がっていきました。

この写真集の中には、人生の営みのすべてがあり、
‥恋人たちの語らい、結婚式、誕生の場面、こどもたち、家族写真、別れ‥
優れた絵本のすべてのもとを見ることが出来る、と末盛さんは
おっしゃっていました。

写真集との出会いは、日本でこの写真展が開催されたときに、
末盛さんのお母様が、見に行かれ、すごく感動して、写真集を買ってきた
ことによるそうです。
以来、舟越家のリビングには、いつもこの本が置かれ、末盛さんだけでなく
ほかのご兄弟も、飽くことなく、眺めては、みな自分のお気に入りの
ページがあったというお話も聞きました。

特に好きな写真を、拡大コピーしてきたものを見せていただき、
脚注も素晴らしいと、それを日本語に訳したものもいただきました。
写真集そのものも、あとから、手に取って、見ることもできて、とても
よかったのですが、さすがに、脚注と照らし合わせてみるほどの
「ひとりじめ」はできませんでしたので(笑)、ぜひとも、うちのリビングにも
1冊欲しいと、思い始めています。


テーマにそった絵本として、まずご紹介くださったのは、
とてもなじみのあるこの絵本でした。




    『わたし』 谷川俊太郎 作  長新太 絵


  
  『みみをすます』 谷川俊太郎 作


以下、メモをもとにご紹介の本を並べてみます‥

  『たびのなかま』 はらだたけひで

  『アラバマ物語』 ハーバー・リー

  『ちいさなとりよ』 マーガレット・ワイズ・ブラウン 

  『白バラは散らず』 インゲ・ショル


  『ここが家だ』 ベン・シャーン



  『悲しい本』  マイケル・ローゼン


本の紹介の前だったか、あとだったか、覚えていないのですが、
新聞の記事のコピーもご紹介くださいました。

朝日新聞夕刊、10月3日付の「絵本の記憶」よりの一節と、
おなじく、10月3日に、掲載された、僧侶 有国智光さんの文章です。
偶然にも、私もこの記事を読んでいて、あまりにも感動が大きかったので
手帳に、文章からの抜粋を書き写していました。
同じものを、末盛さんも読み、同じように深い感銘を受けていたことに
驚くとともに、じんわりとした嬉しさを感じました。
(記事の全文はこちらから読めるようですでの、ぜひ)

有国さんが、文章の最後を結んでいるこの文章を読むと、
末盛さんがご紹介された、絵本や本の「繋がり」がなんとなく
見えてくるかなあと思います。

小さい悲しみはやがて消えていく。

深い悲しみは私を育てる。大きな悲しみは慈しみにつながる。




                   + + +         + + +        + + +




セミナーのもうひとつのお楽しみは、ランチタイムです。
今回は、いつものブログ仲間で参加したのは私だけだったので
プレッシャーがありました‥ランチの写真を撮らなければ‥
(いつもは、他の方にまかせきりで、自分で写真を撮ってきたのは
昨日が初めてでした・汗)

メニューは、下記の通りです。

ワイルドライスのサラダ
(H&Hベーグル使用)NYスタイルのスモークサーモンベーグルサンド
パンプキンプディング
コーヒー


(パンには自信があるだろう)ヒルサイドパントリーの方が、
ベーグルだけは、うちのよりもH&Hの方がおいしいと言いきっただけの
ことはある、本当においしいベーグルでした。
もちろんクリームチーズ+スモークサーモン+フェンネルの相性も抜群でした。






※第2回目のセミナーは、12月4日(木) 
  「クリスマスの絵本ー贈物について」 です。





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10 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (ミセス・ヤング)
2008-10-17 22:49:33
 Rucaさん

 たった今 有国さんの記事を読みました。
 
 「わが子であろうとも代わってあげられない。私もまた、だれにも代わってもらえない唯一の存在。.... つらささえも楽しむ息子。じゃあ、お父さんも同じことをしよう。子を失う父であることを楽しもう。.....」

これを 末盛先生がお読みになった時、実は涙がこぼれました。そして 今また記事を読み、息子さんに対しての有国さんの崇高な思いに、また感激。

 「わたし」という本にも 末盛先生がお読みになってくださったので、興味がすごく沸きました。先生もお好きだとおっしゃっていましたね。これから、孫の名前に置き換えて、何度もあの本を読んでみたいです。

 「世界がもし100人の村だったら(総集編)」という本を今回買ってきました。ちょっぴり忙しい日々になりそうですが、時間を見計らって、読まなくては


 また、12月にお会いするのを楽しみにしています。
返信する
残念だったけど (マーガレット)
2008-10-18 07:30:22
今回は行けなくて残念・・と思っていたら、rucaさんがちゃんと記録しておいてくださってよかったです。
ランチもね。
早速書いてくださったものをチェックして行こうと思います。ありがとう。
次回は絶対行きたいです。よろしくお願いします。
返信する
Unknown (はらぺこ)
2008-10-18 07:39:26
rucaさん、おはようございます。
そして、さっそくヒルサイドセミナーの記事アップありがとうございます。
今回残念ながら参加できなかったので、とても気になっていました。
rucaさんが書いて下さったとても丁寧でわかりやすい記事を、
いつものヒルサイドの光景や末盛さんのお声を思い浮かべながら
読ませていただき、セミナーに参加した気分で嬉しいです!!
写真集、是非見てみたいです!

もちろんランチも気になってましたあ(笑)
ベーグルおいしそう~
返信する
Unknown (ペンギンブルー)
2008-10-20 11:50:41
rucaさん、こんにちは。
今回も内容濃いセミナーだったんですね。

最近の私は、身内の死や病気、老い...いろいろとあり、特に"家族"というものを深く考えてしまう今日この頃です。
暖かいものも感じれば、胸苦しい時もあり...。

私は、末盛さんのご兄弟の舟越桂さんの作品が好きなので、
舟越家のリビングにあったというその写真集にとても興味惹かれました。見てみたいです。

谷川俊太郎さんの「わたし」をちょうど今、図書館から借りてきて、"K"と楽しんでいるところだったので、
タイムリーな偶然にうれしくなっちゃいました☆ 
返信する
ミセス・ヤングさんへ (ruca)
2008-10-20 15:38:17
こんにちは。
お返事遅くなって、すいません。

あの日は、いつものお友達がいないなか、ミセス・ヤングさんの笑顔を
とても心強く感じました。

いつものみなさんは? と訊かれたときに、
私ひとりですいません、と心の中で謝ってました。


今回のお話も、深く心におりてくるものでしたね。
私は、たまたまあの記事を読んでいたので、その
偶然に驚きました。

ふふふ。
ミセス・ヤングさんに促されて、ランチの写真も
撮っておいてよかったです。
ありがとうございます。
私ひとりだったら、きっと、忘れて、ぱくぱく
食べ始めていたと思います。

来月は、楽しいお顔がそろうと思いますよ♪
返信する
マーガレットさんへ (ruca)
2008-10-20 15:44:05
こんにちは。
お返事おそくなりました。

マーガレットさんのお姿も、ヒルサイドテラスに着いて
すぐに探しましたよ~

今回は、ブログ仲間がひとりだったということで、
ランチ写真にはプレッシャーがかかりました・笑
でも、撮っておいてよかったです。

次回‥あ、そのまえに、こひつじ文庫で
お会いすることができますね。
土曜日に伺いますので、よろしくお願いします。
返信する
はらぺこさんへ (ruca)
2008-10-20 15:52:35
こんにちは。

今回は、「みんなの代表」だったので(笑)、
がんばって、早めにアップを試みました。

こうめさんが、ことり文庫のブログに書いてましたが、
このセミナーって、何がいいとか、何がおもしろいというような
「限定」じゃなくって、
場所といい、時間といい、そういうすべてが好ましい感じですよね。
もちろん、その中心に、末盛さんがいらっしゃっるから
なんでしょうが。

テーマとは、直接関係のないことを、末盛さんが
おはなしになるところも、とってもいいですよねー

次回、ご一緒できるのが、今からとっても楽しみです♪
返信する
ペンギンブルーさんへ (ruca)
2008-10-20 16:02:24
こんにちはー。

テーマとなった写真集
the family of man は、まずその「姿」からして
貫禄がありました。
いたるページに付箋が、それはそれはたくさん貼ってあるのです。
末盛さんご自身が、ずっと好きだった写真に貼り、
おなじ写真家が撮った別の写真を見るために貼り、と
やっているうちにこんなにたくさんになってしまったと
おっしゃっていましたが‥



>身内の死や病気、老い...いろいろとあり

ペンギンブルーさんもつらいこと、想うことが色々あったのですね。
私も、この夏は、すごくつらくって。
でも、有国さんの文章を読んだら、大抵のことは乗り越えていけるって
思いました。

『わたし』は、簡明だけれど、すごく深い絵本ですよね?
末盛さん、日本で出ている絵本の中で、一番ではないかと
おっしゃっていましたよ。
返信する
セミナー (琴子)
2008-10-21 01:02:00
rucaさん、さっそくのアップありがとうございました!
ランチの写真もばっちり、おいしそうです。

ことりさんの記事とあわせて、今回もいろんなお話が
聞けた気分を味わわせていただいています。

新聞の住職さんのお話の深い想いには 胸がつまりました。
リビングにあった写真集には、どんな写真が載っているのか興味深く、
そんな写真集が、一家の中に普通にある生活が素敵だと
思いました。

次回は、参加できるといいな。
またよろしくお願いします。


返信する
琴子さんへ (ruca)
2008-10-22 09:49:17
おはようございます。

琴子さんもはらぺこさんもいらっしゃらなかったので、
最初はちょっとさびしかったです。
でも、ミセス・ヤングの笑顔に出会い、その前に
こうめさんにも藍を渡せたし、やっぱり来てよかった、と
思ったのでした。

あの写真集があまりにも素晴らしく、すごーく
好きだったので、末盛さん、写真家になろう!と
思ったこともあったのですって。
セミナー後、むかしからのお友達のような方たちに、
「そんな話はじめて聞いたわ」と言われ、みなさんで
楽しそうに笑ってました。

相談の結果(笑)、ことりさんに写真集を頼んだので、
いつでもお見せできますよーもちろん、キャプションの
訳つきで。(でも琴子さんもたのんだかな?)
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