夏休みにやり残したことのうちのひとつを、秋晴れの9月23日に、遂げることができ、とてもすっきりした気持ちです。日本民藝館で行われている 特別展『琉球の美』が25日の日曜日で終わってしまうことを知り、ぜひ行きたい、行っておかなきゃと思ったのは まつかぜさんの「まつかぜ日記」を読んだからなのです。
美術館に行くのは、とても好きです。でも、今回は美術館へ行くというよりも、もっと軽やかな気持ち‥知らない街の公園へでも出かけていくような気持ちでした。
門構え、入り口にかけられている簾、瓶の中の睡蓮と奥から時折出て来る小さな金魚、赤い曼珠沙華‥。中に入る前から魅了されました。まつかぜさんの記事で読んで知っていたものの、広い三和土に、脱いだ履物が整然と並び、大谷石でできた上がり口の床と、それから続く磨きこまれた懐かしい木の床、階段。「よろしかったら、お二階からどうぞ」と言われたので、階段をのぼっていくと、藍に、大胆な花模様が染め抜かれた大きな布が額に。近付いて説明を読むと、「ふろしき」だということがわかりました。なんて大きくて、なんていい色なんでしょう。
二回の奥の部屋は常設でしょうか。李朝の白磁がありました。(焼き物好きの夫は、この部屋が一番よかったと、帰る前にもう一度見にいっていました)
廊下に飾られている、何枚かの着物。絣だけの部屋。模様を描いた下絵。見て行くうちに、まつかぜさんが書いていた紅型着物への期待が自分の中で高まっていくのがわかりました。
一番奥の大展示室に入ると、ぐるりの壁に何点くらいの着物があったでしょうか‥。20着よりは多く、30着よりは少なかったかな。どれも見事な色合いで、近寄って見たり、遠く離れて全体を見渡してはまた至近距離でじっくり見たり、を繰り返しました。
沖縄へ行ったことがないので、風も空気の匂いも知りません。琉球織物の種類も、歴史も、作る過程も、何一つの知識もありません。ただ、見ていてすごくいいなあと思いました。色、柄、手触り。(もちろん触ってみることはできませんが、きっとしゃりっとしていて涼やかな布地だろうというのがわかります)うまく言えないけど、私は「布」というものが好きなんだ、ということを再確認しました。廊下に飾られていた、額におさめられた布の一部。それさえも、すごくいとおしいような気持ちで眺めました。5枚あった布の額の下に、いい具合に色が抜けた、赤い漆器が置かれているのもよ
かったです。
美術館に行くのは、とても好きです。でも、今回は美術館へ行くというよりも、もっと軽やかな気持ち‥知らない街の公園へでも出かけていくような気持ちでした。
門構え、入り口にかけられている簾、瓶の中の睡蓮と奥から時折出て来る小さな金魚、赤い曼珠沙華‥。中に入る前から魅了されました。まつかぜさんの記事で読んで知っていたものの、広い三和土に、脱いだ履物が整然と並び、大谷石でできた上がり口の床と、それから続く磨きこまれた懐かしい木の床、階段。「よろしかったら、お二階からどうぞ」と言われたので、階段をのぼっていくと、藍に、大胆な花模様が染め抜かれた大きな布が額に。近付いて説明を読むと、「ふろしき」だということがわかりました。なんて大きくて、なんていい色なんでしょう。
二回の奥の部屋は常設でしょうか。李朝の白磁がありました。(焼き物好きの夫は、この部屋が一番よかったと、帰る前にもう一度見にいっていました)
廊下に飾られている、何枚かの着物。絣だけの部屋。模様を描いた下絵。見て行くうちに、まつかぜさんが書いていた紅型着物への期待が自分の中で高まっていくのがわかりました。
一番奥の大展示室に入ると、ぐるりの壁に何点くらいの着物があったでしょうか‥。20着よりは多く、30着よりは少なかったかな。どれも見事な色合いで、近寄って見たり、遠く離れて全体を見渡してはまた至近距離でじっくり見たり、を繰り返しました。
沖縄へ行ったことがないので、風も空気の匂いも知りません。琉球織物の種類も、歴史も、作る過程も、何一つの知識もありません。ただ、見ていてすごくいいなあと思いました。色、柄、手触り。(もちろん触ってみることはできませんが、きっとしゃりっとしていて涼やかな布地だろうというのがわかります)うまく言えないけど、私は「布」というものが好きなんだ、ということを再確認しました。廊下に飾られていた、額におさめられた布の一部。それさえも、すごくいとおしいような気持ちで眺めました。5枚あった布の額の下に、いい具合に色が抜けた、赤い漆器が置かれているのもよ
かったです。
私もrucaさんと同じ様に、展示を眺めながら「私って布が好きなんだなぁ」と感じていました。それから、朱漆の器もいい色合でしたね。初めて見る朱の色でした。
あの館の中で特に私の好きな場所は、2階の階段前のベンチと、大展示室正面の屋外の展示です。ベンチに座ってボーとしていると時間の経つのを忘れてしまいます。また、まっ白な玉砂利とざわざわと風に揺れる木々の緑、光の中に大型の焼物が設えられた窓の外。うす暗く静穏な館内と外の輝く景色とのコントラストにいつもため息が出てしまいます。
大展示室正面の屋外展示‥。素敵な場所
ですよね。外を眺めていると、自分がどこにいるのか(ここが2階なのか、1階だったのか)わからなくなりました。
いつか、上野の美術館に行った時にも思いましたが、窓から見える木々、光りの感じなんかも含めて楽しむ「美術館」ってあるんですよね。
4面を壁に囲まれて、計算されたライトの元で、じっくりと作品を眺めるのもいいですが、外が見える場所がほんのすこしでもあると、とてもほっとできます。
・・・と、またまたおじゃましている魔女さんです。
いつもそうなんですが、こちらの文章に「その風景に流れる光と風」を感じました。
色あい(彩り、という字のほうが似つかわしいかな?)や、手触りや・・・。
そんなrucaさんからいただいた、童話作家・九十九(つくも)耕一さんへのご質問への回答、魔法の本棚に掲載させていただきました(^^)。rucaさんの感性に、みなさんうなっていましたよ。本当にありがとうございました!
九十九さんへのインタビュー記事、その都度読んでいます。
最後の質問で、ほんとに聞いてくださったんですね、
しかも、私が聞いた(書いた)通りに…。びっくり
しています。
魔女さんとお話すると(ほんとは、コメントのやりとり
だけど)、自分の気持ちがもやっとしていた時でも、
ふわっと明るくなるのがほんとによくわかります。
やっぱり魔法を使ってるんだって、再確認!
※もう少しで九十九さんの本、読みおわるので、
そしたら伺います。
>やっぱり魔法を使ってるんだって、再確認!
だって魔女さんだもん♪
でも、魔法のもとは、みんなの思いとやさしい言葉ですよ・・・!!
つくもさんも、rucaさんの言葉に感激してましたよ。(^^)
ぼくの本を読んでくださったこと、本棚の魔女さんのブログへの書き込みで知りました。
ありがとうございます。
「月派」の者同士、がんばって(なにを?)いきましょうね
わざわざお越しいただいて、恐縮しています。
作家さん自らに「読んでもらってありがとう」なんて
なかなか言ってもらえるものじゃありませんもの。
美しく哀しい話、せつない話、懐かしい話、勇気がでてくる
話などなど‥。これからも九十九さんの物語り、楽しみに
しています。
私も、「できることからこつこつと」的に、いろんなこと
がんばっていこうと思っています。