
東京近郊のこのあたりでは、ちょうど今、桜の花が満開です。
この時期は年度が変わることもあり、別れと出会いの季節でもありますよね。今頃に合わせて開く桜の花は、もうタイミングが良過ぎるというか、桜以上に、この季節にふさわしい花があるかしら、と思ってしまいます。うちの娘は新4年生なので、ちょうど小学校生活の折り返し。いましばらくは、「大きな別れ」とは縁がなく、穏やかな気持ちで、ただ桜を楽しむことができそうです。
3月31日でお別れだったのは、私が子どもの頃より親しんできた「K市立中央図書館」。うちから歩いて5分程のところにあり、とても便利でした。K市の再開発事業で、駅から直結の施設に「新中央図書館」が出来る事になり、おそらく建物も老朽化しているため、従来の図書館を移すことが決ったのだと思います。駅からすぐなので、通学通勤をしている方には便利だし、2フロアを使うので、今よりずっと大きく、使い勝手もいいことでしょう。けれど、私の中では、図書館という言葉は、=ここの中央図書館だったので、移転並びに閉鎖が決ったことは、とても淋しく残念なことです。
初めて図書館に行ったのは、いつだったでしょう。
たぶん、小学校の3年生くらいの時だったと思います。友だち3人と遊んでいたら雨に降られ、その雨宿りのために入ったのが最初だったような・・・。(その時の印象が強いので、それ以前を忘れているのかもしれませんが)児童用の閲覧室の椅子に座って、濡れた靴下を脱ぎながら「図書館で、こんなことしていていいのかな」と思ったことを、よく覚えています。
雨と言えば・・・
中央図書館は、2方向からの階段を昇った2階にあり、長い間、入口のすぐ横が喫煙スペースになっていました。雨の日に階段を昇っていくと、煙草を吸っている人の、その煙が、紫に薄くたなびいているのが見え、「煙草の煙は紫色」ということと「雨の日には煙がよく見える」の2つを、ここで知りました。(だから、煙草を吸うのなら雨の日がいい、と10代の私は思ったものでした)
私がここへ「通って」いたのは、大学生の時でした。時間が、いつの時よりも余っていたのでしょうね。大きな書棚の部屋の壁沿いにある机に座り、ブラインドの隙間から時折外を眺めながら、いつまでも本を広げて座っていました。
ある時、(それは本当にあったことなのか、それとも夢で見たことなのか、今ではどちらなのか自分でもわかりませんが)窓からの一陣の風で、書棚の本の紐のしおりが、いっせいにはたはたと揺れ動いたことがありました。書棚は上から下まで何段あって、何冊の本が、その窓からの風の範囲にあったのかは知りませんが、それはとてもきれいな眺めでした。水槽の中で泳ぐ金魚が、その尾を振りながら自由きままに泳いでいるような、そんな美しさがそこにはあったように、思います。
そんな大学時代を終えてしばらくの間、K市を離れていたせいで、図書館へ行くこともなくなりました。しかし、かれこれ10年くらいを経て、再び図書館を訪れてみると、そこには、よく知っている「私の図書館」がありました。
娘が生まれて、「だっこひも」でだっこして連れて行ったこと。歩けるようになって、親子3人、娘を真ん中にして歩いて行ったこと。(私が腕を精一杯伸ばして、娘も懸命に手を伸ばして、それでやっと手を繋げるくらい小さかったことを、よく覚えています)階段を、一段づつ、足を揃えて昇って行ったことなど、どれも懐かしい思い出です。
最後に本を借りに行ったのは、3月29日でした。
好きだった書棚の間を通り、次の図書館では、ここにある本がどんなふうに並べられるのか、その様子を思い浮かべてみました。ちょっと、友だちの新居を想像するような気持ちで。
最終日の31日金曜日にも、時間があったら来てみよう、できればもっと長い時間を過ごしたい・・・いろいろ考えているうちに、月末の金曜日は慌しく過ぎ、気がつけばその週も終わっていました。でも、今はそれでよかったと思っています。
「新中央図書館」のオープンは7月中旬の予定です。それまでは、自転車で(たぶん)20分の、駅向こうにある「Y図書館」まで通うつもりです。
まるで、自分の思い出も一緒になくなってしまうようで…。
これからは新中央図書館でたくさんの思い出を作ってください。。。
写真の雰囲気がとても レトロで・・・。
そんな図書館がなくなってしまうのは残念なですね・・・。
図書館が移転しても 建物は何かに生まれ変わってくれたらまた 楽しいのですけどね・・・^^
ところで・・・↓の上履き、体育館履き・・の記事。北海道もたいていは 上履き一足です。しかも 北海道の学校は 廊下もすべて建物の中 なので・・・(わかりにくかったらごめんなさい・・・)上履きは本当に室内履きの運動靴・・・というか・・・
以前 広島の方で主人の母校を訪れた時、
教室の引き戸が外からも見えて、
「え~~~!??教室でたら 外なの~~???」と叫んだ私です・・・(*/∇\*
気候によってこうも違うので本当に面白いですね♪
わたしの住む町では、図書館が3度引越ししました。
ちょうど結婚した頃新しいのが建って、夫婦で家族でよく通ったものです(雨の休日は家族で図書館通いでした)。
でも、私の思い出の図書館は大学の図書館かなあ。
ひとつの建物が全部図書館で1~5Fまでありました。
英米文学から歴史、美術書といろんな蔵書があって、空いた時間にそこで時間をつぶすのが好きでした。
何を読んだというわけでもなく、様々な本に囲まれている贅沢を味わっていたのでしょうね。
思い出して、とてもなつかしくなりました。
新しい図書館のどこかに、写真の看板(?)を置いて欲しいなぁと思ってしまいました。素敵ですよね。
『本当にあったことなのか、それとも夢で見たことなのか』のお話、なんだかミステリアスで、美しい情景ですね。繰り返し読んでいたら、まるで私も同じ情景を見ていたような錯覚が。。。
その一瞬がコマ送りの映像のように目に浮んできました。
ずっとこの図書館に馴染んだいたので、どれくらい
「古く」なっていたのか、考えた事がありませんでした。
自分で「老朽化が進んで」と書いて始めて、そうだよね、
かれこれ40年近く経っているはずだから、とあらためて
思いました。床や壁は、補修をされているので、私が
子供の頃よりだいぶきれいになっていましたが、
たしかにトイレなどは‥昔のままでしたね。
新しい図書館で、新しい思い出。もう多感な時期も、
子育てママの時期も過ぎようとしているので(笑)、
どれだけの「思い出」ができるかわかりませんが。
あ。
あらたに出会うたくさんの本との、思い出ができますね。
日本はほんとに縦長ですよね。
ご心配頂いた?図書館の建物自体は、なんということも
ない建物なのです。言われなければ、たぶん図書館だと
いうこともわからないような。
ところで、上履きの話。
ほんとに色々なんですね。うちのほうで言う「上履き」は
前にゴムがついていて、「体育館履き」はそれよりもちょっと
運動靴に近い感じなんです。あんまり差はないように
思うのですが。
廊下が外に直結している話は、「渡り廊下」(校舎と
校舎の間を結ぶ、あるいは校舎と体育館とか)のことかな
と推測しますが…。
>様々な本に囲まれている贅沢
そうなんですよ。まさに図書館の楽しさは、この一言に
凝縮されています!!
大学の図書館でその気持ちを味わっていたとは羨ましいです。
私の大学図書館は「書庫式?」だったので、多くの本を
好きに手にとったりすることも、その背文字を追うことも
できませんでした。
勉強したり、真剣に本を読んだりするよりも、何にもしないで、ただぼんやりしていたいですよね、図書館では。
新中央図書館がオープンした後には、家のPCから
予約や延長を申し込んだりできるように、ついに、
なるらしいので、そのあたりに期待しています。
写真に撮った図書館の看板?は、階段の上についていて、
結構大きいものだったので、きっと保存も保管もされないと
思います。新しい図書館に飾られることも、もちろんない
でしょう。
でもね、あんまり寂しくないんです、看板に関しては。
私が子供の頃には、ついてなかったと思うのです。外から
見たら、あそこが図書館だってことがわからないような
図書館でしたから。それがいつの頃からか、ああいうのが
ついていて。たぶん、同じ時期に、K駅にも、ああいう
鋳物で作ったような「それらしい」看板がついたのだと
思います。そっちのほうもだいぶたってから気がついたの
ですが。
風になびく本の栞は、ほんとうに不思議な光景でした。
けど、よく考えてみると、書棚全部の本に栞がついて
いるはずもなく、まして、それが風にはたはたと
なびいたりは、きっとしないので、夢でも見たのでしょうね。