my favorite things

絵本の話を中心に、好きなもの、想うことなど。

おさるとぼうしうり なにのこどもかな

2024-05-24 16:27:33 | ひらきよみ(読み聞かせ)

本日は3年生のクラスでの読み聞かせ当番でした。
最初に読んだのはこの絵本。
前回は2019年にやはり3年生のクラスで読んでました。



何度読んでもおもしろいですね。
蝶ネクタイで行商をする帽子売りのおじさん。
帽子はたったの50円。そして売り物の帽子を
全部高く積んで背筋を伸ばして歩いていくのですから(笑)。

おじさんの真似をしているだけのサルも憎めない
かわいらしさ‥。
「ツー ツー ツー」という精一杯のサル語(?)を
サルの気持ちになって読みました。

もっと小さい子だと、サルがおじさんの真似をしている
ことになかなか気づかないと思うので、3年生くらいが
ちょうどよい年ごろなのだと思いました。



組み合わせて読む本も、今年度はほぼ決まっていて。
2冊目はこちらを読みました。



教室で呼んだのは初めてでした。

最初に動物の子どもが出てきて、次のページでは
親子の様子が描かれる、繰り返しもの。
3年生は簡単にどれも当てることができて、教室の中は
盛り上がります(笑)。
(真ん中あたりにバイソンが出てきて、さすがにそれを
当てた子はいませんでした)


来週は2年生のクラスへ行く予定です。

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2024年4月 読書の記録

2024-05-23 18:04:11 | 好きなもの・音楽や本

4月に読み終えた本は4冊ありました。

『チェコの~』は2月に友人と行った【出久根育展】で、
迷いに迷ったすえに購入した本。
でも、ずいぶん前に図書館で借りて読んでいたことが
あとからわかり‥でも、まったく覚えてないので、
ま、いいか、というか、今回読むことができてよかったです。



偶然出会った方から、チケットが余っているからと
誘いを受けて音楽会へ行ったり。
雪景色を描くために、山へ行ったり。春を祝うお祭りに
参加したりしている出久根さんと、季節や街の様子を
自分なりに思い浮かべ、楽しみました。





次の本はなににしよう、と探していた時に、2月に
角野さんの映画を薦めてくれた友人が、読んでいた本を
思い出し、借りてみました。
(表紙絵が植田真さんだった!ことに何か偶然の繋がりを
感じたりして‥)

内容は中学生女子2人と男子ひとりの物語。
おもしろくない日常から逃れるために、ネットのセカイに
逃げ込みそこから帰って来られなくなる、かも?
主人公以外の二人はすでのそこに居るの、居ないの??

結びの文

何が本当なのか‥苦しい日々だった。
境い目なしの不気味な世界。そこのいたのは、この
私だったのかもしれない。

あとがきで角野さんは、中学生ぐらいの年頃を
回想し、「子どもと大人の境い目に居るのに、
気持ちには境い目がない」と書いていて‥それに
いまどきのスマホやSNSを絡ませていって出来上がった
ストーリーでした。







角野栄子さんのデビュー作。

2月に観た【カラフルな魔女】の中で、この本のモデルに
なった(かつて)の少年‥ルイジンニョと再会する
シーンがあり、とても感動的でした。

本は事実とは異なる箇所もあり、子ども向けにわかりやすい
ように仕立てなおされているのが、かえって読みにくく(笑)、
なかなかページが進まなかったけれど、後半はいっきに
読み終えることができました。

ブラジルという未知の場所の魅力を、作者から丁寧に
教えてもらっているような気持ち‥。


106ページ

ブラジルは広い。日本の22.5倍もあります。その広い大地が
ドクドクとみんなのからだの中にながれているのです。
きびしいしぜんとたたかってきた、むかしのことをけっして
わすれていないのです。
てんでん、ばらばらに世界じゅうからあつまった人たちが、
顔の色や文化のちがいをのりこえて、なかよくやってこられ
たのも、たすけあわなければ生きられなかったブラジルの
きびしいしぜんがあったからだと思います。そしてそこから
よろこびやたのしさや、やさしさがどんなにたいせつなもの
かということを知るようになったのです。







長いこと図書館で順番待ちをしているうちに、どーして
この本に興味を持ったのかを忘れてしまって(笑)。

たしか、美容院で読んだ雑誌に載っていたからかー。
斬新なタイトルに惹きつけられたからかも‥?


作者の稲垣さんは、50歳で新聞社を辞め、それまでの
高収入とともに住まいも多くの持ち物も、最初は
しかたなく手放し‥しかし慣れていくにつれ、現在の
生活スタイルがとても心地よいものになっていったと
言っていて‥。

何しろ狭い住居は収納スペースがない。(江戸時代の
庶民の長屋住まいを手本にするほど)
服はもちろんのこと、調理器具や用具をしまっておく
場所もないので、捨てざるを得ない。すると、難しい
料理を作ることができない。ならば、質素、簡素を
モットーに、けれどそれが(負け惜しみではなく)、
体によいばかりではなく、とても美味しいのだそう。

こうなってほんとうによかったと心から思っている
ので、本に書いたのでしょうね~。

私にいちばん響いたのは、途中、老いて認知症を患った
母のことを書いた箇所。ナンスタディ(ココに説明あり)
に言及し‥

集団の中で、自分のできることはしっかりと行いながら、
環境の変化の少ない暮らしを何十年も続けている

本文では、母もそんなふうに暮らしていれば、認知症に
苦しむこともなかったかも、と作者は書いているのですが。
要するに大事なのは‥

自分のできることを自分でしっかりと行う。
変化の少ない暮らし=自分の手で行えるシンプルな
暮らし、ということなんだ!と思った次第です。

そして。
娘が使っていた部屋を自分の部屋にすべく、あれこれ
揃えたいものを考えていたのですが‥その前に、本棚の
なかの本の整理からはじめよう‥自分の手の届く範囲で
気持ちの良い空間づくりを心掛け、それから、本当に
買う必要があるのかどうかを考えよう、と、自分の気持ち
が変化していたことに気が付きました。これも読書の
おかげです。















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はなのすきなうし それほんとう?

2024-05-21 16:49:00 | ひらきよみ(読み聞かせ)

先週の金曜日から、今年度の小学校での読み聞かせが
始まりました。
学校側からの要望で、今年度はどの学年も回数が増え、
9回づつの日程が組まれています。こんなにあるのは
もしかしたら今までの中で一番多いかも‥。
クラスも平均5クラスで、最低でも10名の読み手が必要
となるので、皆勤賞目指して今年度もがんばろうと
思います。

娘が小学2年の時から始まったボランティア活動なので、
今年で結成20年!当時小学生だった子の中には、もう
自分の子どもに絵本読んであげている子もいるかも、と
思うと、なんだかくすぐったいような気持ちになりますねー。

ま、そんな感じで始まった1回目。私は6年生のクラスで
絵本1冊と、言葉遊びの本を読みました。



前回読んだのは2019年、という記録が残っていて、
その時に6度目と書いてあったので、今回で教室で
この絵本を読んだのは7度目、ということになります。

モノクロの絵に縦書きで、とても地味ですが、
しみじみとよいお話ですよね。。
ふぇるじなんどの幸せが永久に続くことを願って
やみません。



もう1冊の『それほんとう?』


2014年に3年生2011年に2年生のクラスで読んだことが
ありましたが、今回は、最初から「6年生で読む」と
全体のリスト上で決まっていました。

五十音すべてにそれぞれ、「ほんとうなの??」と
思わず言いたくなるような、ナンセンスな話で構成されて
いる言葉遊び絵本‥今回6年生のクラスで読んでみて、
なるほど、高学年向けの選書だなーと感じました。

耳から入る言葉を自分の頭の中で思い描いてはじめて、
「はるほど~おもしろい」と感じられるものなので。

私は、【は】を読んでみました。

にかみやで れがましいことのきらいはちと
わいから いからな れぎをきた
えのなよめ のはなしです(笑)。

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2024年4月~2025年3月

2024-05-17 16:29:10 | 読み聞かせ記録

5月17日  6年

はなのすきなうし
それほんとう?

 

 

 

5月24日  3年

おさるとぼうしうり
なにのこどもかな





5月31日  2年

しょうぼうじどうしゃじぷた
たんぽぽ





6月7日   6年


歯いしゃのチュー先生
詩こころ のはらうたⅠより





6月14日   4年


ダチョウのくびはなぜながい?
わにさんどきっ はいしゃさんどきっ




6月21日   1年

どろんこハリー
じゃぐちをあけると




6月28日   5年

きつねのホイティ




7月5日    4年

かさどろぼう
ぞうきばやしのすもうたいかい




7月12日   2年

ターちゃんとペリカン
じゃぐちをあけると




9月13日   4年

ガラスめだまときんのつののヤギ
とべバッタ






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2024年4月に観た映画

2024-05-02 17:26:53 | 好きなもの・映画やDVD

4月は土日のたびに予定があり、映画は3本‥WOWOW
オンデマンドで2本、映画館で1本観ただけでした。

@WOWOW

滝藤賢一さんがドラッグクィーンに挑戦!的なニュースを
ワイドショーで紹介していたのを、昨年の健診の待ち時間の
時に目にしたような‥。劇場では観ることないかなー、ですが
オンデマンドだと観やすい、です。

真ん中が滝藤さんで、左のちょっとふっくらした方が
前野朋哉さん、反対の隣が渡部秀さん。(←なんか初めて観た
かも?と思ってました。仮面ライダー役とかやってたみたい
ですねーイケメンでした)

後半で、両端の二人が踊るシーンがあったのですが、それが
とっても楽しくて、そして上手で。本物のドラッグクィーンの
方たちのショーもこんなんだったら‥と見てみたくなりますね。

滝藤さんは、映画冒頭で、ひとりで部屋で練習しているシーンが
あって。モリリン(滝藤さんの役名)が自分の中での葛藤に
打ち勝って、また踊りを再開してくれるといいなあと思いました。

急死したなっちゃんのお母さんが岐阜出身で、葬儀にぜひと
請われて、三人で車で向かう展開、なかなか面白かったです。






@WOWOW

オンデマンドでは邦画ばかり観ている気がしたので、
たまには‥と、ベネディクト・カンバーバッチ主演で描いた
伝記映画 を観てみました。
2022年12月劇場公開とありますが、その時はちっとも気が
付きませんでした。

そして、モデルとなった主人公のルイス・ウェインさんに
ついても、恥ずかしながらまったく‥。
調べたところ、ルイスさんは1860年ロンドン生まれ。彼の下には
妹が6人も居て、父親はルイスさんが20歳の時に死去。
母親と、妹6人の生活はルイスひとりの肩にかかっていました。
妹の家庭教師として雇ったエミリーが10歳年上だったこと、
職業を持った女性であることなど、二人の結婚生活は周囲から
祝福されるものではなく‥その上結婚後わずか3年で、エミリーは
病(癌)で天に召されていきます。

死の間際、エミリーはピーターと名付けた猫を可愛がり、妻を
喜ばせるために猫の絵を描き始めるルイス。1886年に発表された
擬人化された猫は大評判になりますが、エミリーの居ない
ルイスの人生は名声を得たのちも決して幸せ色には輝かず‥。
ロンドン郊外の風景は美しく、猫のイラストの先駆けとなった
生涯は興味深くはありましたが、寂しい気持ちが残りました。







@ユナイテッドシネマ浦和

今年の名探偵コナン、妹と観てきました。

毎回、映画のラストで来年の予告が流れるので、今年の
メインキャストは怪盗キッドで、舞台は函館だと知っていて。
わたし、テレビアニメのコナン、放送開始から(たぶん)
観ているので、かなりいろんな知識も持ってるし、好き嫌いも
あるのですが(笑)、正直、キッドが出る回はそんなにテンション
上がらないというか‥。

が、しかし、今年のはよかったですね~映画版の名探偵コナン
確実にレベルアップしてると思います。シナリオが複雑に
なってるし、大人が観て十分楽しいというか、むしろ子ども
では理解できないところ(むかしからの繋がりとかしがらみとか)
たくさんあって、すごく面白かったです。今年のも。

そして、函館。美しかったです。訪れたことがある街が舞台って
それだけでまず嬉しい。エンディングテーマも、昨年を越える
のは無理だよーと思ってますが(笑)、いやいや今年のもなかなか
よかったです。劇場版名探偵コナン、ずっと続いて欲しい。




:::    :::    :::




4月はいろんな場所へお出かけしました。

まず絵本の会@八王子



高校時代の友人と@川越



植物の力展@松戸

はらぺこらぼ さんのオリジナルティー


そしてマティス展@新国立美術館



今回のマティスも、とってもよかった!
5月27日(月)までやってます。

乃木坂へ行ったついでに‥乃木神社へも。






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2024年3月 読書の記録

2024-04-19 17:04:53 | 好きなもの・音楽や本

3月に読み終わった本は3冊でした。

すこし前に映画が公開されてましたよね。
その時に観に行こうかどうか迷っているうちに
終わってしまったので‥図書館の棚で見つけたので
読んでみることにしました。



前知識ゼロで‥でもたしか映画のコピーに
観る前の自分にはもう戻れない的なことが書いてあって。
どういうことなのだろう?とそれで興味を惹かれたのですが。

誰のものかわからない(もちろんあとからわかるが)
とても厭世的なモノローグから物語は始まり、
いよいよ、とページを繰ると、そこには児童ポルノで逮捕された
3人の男の名前と事件の内容が、新聞記事のまま載っていて‥。
やっと長い(と思われた)プロローグ後に、また別の
男性が語り手になる物語が始まり‥別の場所で別の語り手
による物語の進行がやっと、読み手の私の中で理解できたとき
にはもう夢中で読んでいました。

LGBTQだって、名前も持っている(付けて貰えてる)
時点でそれはすでにマジョリティだと言い、自分の中にある
「傾向」をひた隠しに生きていくことのつらさ。
それから逃げようとして「偽装結婚」に辿り着く二人‥。
そのつらさをわかることはできないから、安易な発言は
慎むべきだけど、この二人をとても真面目だと思いました。
(好きという感情で繋がっているはずの夫婦でも、
すべてを信頼しあっているわけではないのだから‥)


331ページ

「いなくならないで」
佳道も声に出してみる~中略
いま抱いている安心感は、この同居のようにひどく不安定で
一時的なものかもしれない。だけどそうだとしても、
そういう時間をつないでいくことでしか乗り越えられない
時間だらけの人生だった。

373ページ

「いなくならないからって伝えてください」







たまたま図書館で見つけたので借りてみましたが、
伊坂作品の中で、わたしの好きランキングの上位に
入りました。

隕石が8年後に地球に落ちてくることがわかり
世界的なパニックから5年が経過した仙台の街が舞台の
短編小説集。それぞれのタイトルがおもしろく、
微妙に話が繋がっているという伊坂スタイル。

終末のフール
太陽のシール
籠城のビール
冬眠のガール
鋼鉄のウール
天体のヨール
演劇のオール
深海のポール

どれも面白かったし、興味深かったし、感動もした。
が、一番好きな話は2番目の「太陽のシール」
何年も子どもができなかった夫婦に、あと3年で世界が
終わる今になって妊娠がわかる。妻の美咲は再開した
スーパーマーケットで働き、富士夫は高校時代の同級生に
誘われて草サッカーを始める。二人はきっと子供を持つ
ことを選び、大切に育てるだろうなー最期の日まで。

ラストの「深海のポール」もよかった。
最後の最期まで、隕石が落ちて、大洪水が起きてすべてが
深海にのまれても、ポールの一番てっぺんに、自分の娘を
1秒でも長く生き続けさせるために足掻き続けるだろう、と、
ビデオ屋をやっていた渡部は思う。それが(すべての)親の
願いで、そんなギリギリのところで無様にもがくのが
生きるということなのだ、きっと。





だいぶ前に西荻窪のギャラリーショップ「もりのこと」で
買った本。タイトル通り、小さな生き物と暮らした日々を
ショップオーナーで木工作家でもあるサノアイさんをはじめ
計15名の方が綴っています。

購入したときにすぐに読んで、でも内容は忘れてしまったのか、
途中まで読んでそのままになっていたのかー。
いずれにしても、今回はその語られている内容に、自分の
気持ちがじんわりと溶けていくような感じをおぼえました。
再び手にとって、よかった。





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2024年3月に観た映画

2024-04-09 16:49:00 | 好きなもの・映画やDVD

3月は失速というか、いつものペースに戻ってしまい、
映画館で観たのは2本、家でテレビ録画と、WOWOWの
オンデマンドで1本観ました。

@ユナイテッドシネマ浦和


予告を観てずっと気になっていて‥久しぶりに妹と
一緒に観てきました。

自宅3階から転落死した夫は他殺なのか、自殺なのか、
それとも事故なのかー。
疑われているのは妻で、重要参考人は目に障害を持つ
11歳の息子。すべてを知っているのはこの家の犬だが
彼はしゃべることができない‥。

法廷で、誰に罪があるのかを争い、様々な人が証言し、
判決が出るのだが、なんだかすっきりしないし、
カタルシスが得られない。それは画面のこちら側で
行く末を凝視していた私たちだけでなく、当事者であり
最大の容疑者であった妻でさえも冴えない顔をしている。

なんなんだ?この映画。という気持ちを抱いて帰宅し、
様々なネタバレページを読んだ結果、自分的にいちばん
しっくりきたのは、この夫婦はオートフィクションを
実践していたのではないか説、です。

この映画の最大のポイントは、夫婦ともに物書き
なんだけれど、妻が売れっ子で、夫は作家未満であると
いう点。夫の死亡前日に、夫婦は派手なケンカをし、
それがテープに録音されて残っていたことから、妻が
最大の容疑者になるだが、そもそもその「ケンカ」は
夫の小説のためのネタ造りで行われていたのでは?

二人ともそれを承知で言い合っているうちに、でも、
本音が出てきてしまって‥夫婦として家族として
思い合う気持ちよりも、物書きの「業」が出てきて
しまって、互いにもはや引くことはできず、夫は
窓から身を乗り出す「パフォーマンス」を見せている
うちに、ほんとに外に飛び出してしまったのでは?
というのが私なりの結論。妻は実際に手をくだした
わけではないが、そこまでの「筋書」はすでに
彼女の中に見えていたので、あんな表情だったのでは
ないかなー。こわいこわい、物書きという種類の人たち。





@WOWOW オンデマンド


なんか、観ておこうかなーと思って(笑)。

2013年劇場公開なので、もう10年以上も前なんですね。
キャストの豊富さというか、バラエティに富み過ぎていて
そして、それが皆その役柄にぴったりで、とても
面白かったです。
(私的には、通訳ワクバル役の濱田岳が一番かなー)









テレビ録画

劇場公開の時に気になりつつも、機を逃したので
WOWOWで放送されたものを録画しておきました。

ジャズにひたすらのめり込む若者たちの話。
音楽の監修はジャズピアニストの上原ひろみさん。
なので、音楽はピアノはもちろん、サックスもドラムも
とっても良かったー。
そんなにうまくいくか~?と思いつつも、感動しました。






@新宿シネマカリテ

3月24日に夫と観に行ったのですが、17日日曜日は
東京音楽祭の中のピアノのプログラム(ヴェートーベン)
を東京文化会館で聴き、20日春分の日には、【ひみつ
ストレンジャー展】@渋谷 で、スピッツに浸り、
22日金曜日はズーカラデル@ZEPPダイバーシティ、
23日土曜日『BLUE GIANT』でジャズを聴き‥の音楽三昧
の締めで、レゲエだったのです。

心地よいリズムに誘われて‥寝ないようにするのに
必死でした(笑)。



::    ::    ::


3月は初めて村上春樹ライブラリーにも行き、安西水丸展
観てきました。

とても居心地のよい空間でした。

ふらっとまた行ってみたい場所ですが、4月になって
キャンパスには学生が溢れかえっているのでしょうね。








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2024年2月 読書の記録

2024-03-30 12:00:48 | 好きなもの・音楽や本

2月に読み終わった本は4冊でした。

『首折り男~』は1月の終り頃図書館で見つけて、
なんとなく借りた本で‥読み終わったのは2月の初め頃。
まだ2か月も経ってないのに、だいぶ前のことのように
思えます。


特に繋がっているわけでもない、7つの短編が
おさめられていて‥最初に掲載された雑誌もばらばらで
書き終ろし作品もなし。

「首折り男」がキーワードだが、ほんとにゆるくゆるく
繋がっているだけで、読み終わったあとも、いつもの
ような、あーそういうことだったのか!の、カタルシスは
少な目でした。でも、合コン会場のレストランにも
首折り男は出没していたし、クワガタの飼育箱を操作する
夜中の作家の「手」のような、「神さまのいたずら」?
あるいは「神さまのたわむれ」?のような出来事がちらほら
起こり、たしかに人生ってそんなものかも、と思い
楽しい気持ちにもなりました。おなじみの黒澤が随所に
現れるのもおもしろかった。






ずっと前から図書館に予約していてやっと順番が
まわってきた本。

表紙のイラストと、タイトルの付け方で、だいぶ
部数を伸ばしたのでは?と思いました。
ワインの仕事で、30年近くイタリアへ通っている
作者の実感を、うまくまとめたエッセイのような
読み物で、前半のビジネスの部分が私にはおもしろく
読めました(後半は食卓のマナーとか家族の場面とか
想像が付きやすかったので)。

そして作者の言いたかったことは、すべて「はじめに」
に要約されていたような。時間配分のこととか、分業の
こととか、譲れないなーと思った点もあったけど、今を
楽しむ型の人生を忘れてはならない、という点で見習い
たいと思った箇所を。


不測の事態はおこりうるのだから、解決策を見出すことに
全力を尽くすほうがよほど大切。そしてそうなったときも
あきらめずになんとかする能力がイタリア人にはある。
なぜならこどもの頃からそういう場面に慣れていて
対応力が高い‥

どんな状況でもしぶとく愉しみを見つける。
好き嫌い、美しいか醜いかで物事を判断する(実用性より
美しさ、直観をはたらかせる)。

地図なしで人生を進む勘を持つ。







時々、よしもとばななさんの本が読みたくなって。
薄いし、簡単に読めるだろうと、図書館の棚で見つけて
借りてみました。

見知らぬ人からのメールに、返事を書くことを仕事
(ボランティア)としてやっている、どん子ぐり子
という(ふざけた)名前の姉妹が主人公。

どんぐり姉妹宛に送られてくるメールの内容と、その
返信が、物語を作っていくのだと思っていたが、実際に
紹介されたメールは3通くらいで、しかもそれがストーリー
をひっぱっていくわけではなく。なかなかのシリアスな
展開は、やはり、ばななはただものではない、と
ページが進むほどに思わされました。

喪失感をかかえて生きてきた姉妹が、その喪失感を
自分の一部に抱えつつ、でも生きていくぞーって感じで
しょうか。ラストが近づくにつれ、もう誰も死んだり
しませんように、と祈るような気持ちでしたよ。


だれもが人々の心でできた大きな海のどこかに
確かにぽつんと存在している。その度合いもきっと同じ。
それでも私たちは人それぞれの個別の色を持った
悲しみをおぼえる。

これは妹、ぐり子の気持ち。

そうか、ずっといっしょにいられない人といるのは
中毒みたいなものなんだ。魔法がとけないまま
別れるのはなんて甘美なものだろう。好きじゃない
わけじゃない、ただ一番好きでいられる方法が
これなんだ。

これは姉どん子の恋愛を、ぐり子が考察してるところ。








2月12日に吉祥寺で出久根育さんの個展を観た後に
なんか、たかどのほうこさんとのコンビの本を
よみたくなって‥。

表紙に居る女の子の、ひとりの名前が「育ちゃん」
なので、読み始めから楽しくなりました。

画廊が入っているような、古いビルへの短期間の引っ越し。
部屋のクローゼットに残されていたパッチワークで作られた
帽子(表紙の女子がかぶってます)。ちょっとかわった
服を着た女の子とのビル内探検‥。
これはファンタジーなの? ありえない話なの??と
思いながら読み進めているうちに、淡くやさしい気持ちが
胸に満ちているのに気が付き‥よい物語だったなあと
思いました。





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おわりとはじまり(あるいはヒバリのこころ)

2024-03-28 17:36:47 | 想うこと

ソメイヨシノの開花が待ち遠し今年の春ですが。

春のはじめの、もうひとつの楽しみはモクレンの花。
木に咲く花の中ではいちばん好きかも、と思っています。
白の方はピークを過ぎてましたが、紫は蕾からすこし
開き始めの、とてもよい感じでした。


毎年見に行ってる、西口公園。2024年3月27日午後。



数年前に、娘の大学卒業式に列席して、ああもうこれで
入学・卒業・入学・卒業‥の繰り返しはもうおしまいで
慌ただしい春は終わりだーと思っていたら。
今週末は、新居への、娘の引っ越しとなりました。

自分たちのときとは違って、今は、新生活や結婚式までの
道のりというか、時間のかけ方は人それぞれのようで‥
娘たちの場合は‥
部屋探しから始まり、互いの両親への挨拶や、両家顔合わせ、
式場探しと決定、そしてようやく引っ越し、来月入籍、
10月に結婚式という運びなのです。

いろんなことを(深く)考えないように、
思い出さないようにしてきましたが(笑)、ここへ来て、
さびしい気持ちが広がってくることもしばしば。

しかし。
新しい、ココロ躍る、「はじまり」を迎えるためには、
「おわり」があってこそ(だとよーくわかってます)。


なので、わたしがわたしに贈る歌はこれですね。

僕らこれから強く生きていこう
涙がこぼれそうさ
ヒバリのこころ
ヒバリのこころ
ヒバリのこころ

スピッツ「ヒバリのこころ」







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2024年2月に観た映画

2024-03-13 17:58:56 | 好きなもの・映画やDVD

2月はたくさん映画を観ました。記録し始めてから
一番たくさん観た月ではないかな。

@WOWOW

公開時に映画館で観たのだけれど、すごく好きな映画
なので、オンデマンドの期限切れにならないうちに、と
また観ました。

ゴージャスな俳優陣も好みだし、オーシャンズ
シリーズの「続き」になってるところも好きだし、
後から種明かしがあるような展開も好き。

これを観たことではずみがついてしまって、
そのあと続けて、オーシャンズのシリーズを@WOWOW
で観てしまいましたよ。




この頃のブラッド・ピットはいいですねー
すごくかっこいい。悪役側にまわったアンディ・ガルシア
も新鮮でした。




舞台はヨーロッパに移って。
むかし観たストーリーはほぼ忘れていたので
新鮮でしたが、少々難解だったかも。




ここまで観たら最後まで観ないとね~。
仲間の敵討ち的な側面と、その為の手段として
11で敵だった、ベネディクト(アンディ・ガルシア)
と手を組むのは面白かったー。




@グランドシネマサンシャイン池袋

ものすごーく楽しみにしていた映画。
1985年日本公開から39年の時を経て、4Kレストア版で
劇場公開されました。せっかくだから、IMAXの
中でも最も大きいところで観てきました。

レーザーディスクで何度も何度も観て、DVDも持って
いるけれど、巨大なスクリーンで観るデヴィッドバーンは
格別によかったです。音の良さは‥まるで自分の後ろに
観客が居て、一緒に騒いでいるようでした。





     
@WOWOW

ちょうど1年前くらいに原作を読んだので、映画も観て
みようかな‥と。
2016年劇場公開なので、8年くらい前。豪華な俳優陣が
皆8歳若くて、なんだか初々しいなと感じる方も居ました。
原作では、とにかく警察内部の力関係や主従や内部の
ごちゃごちゃに辟易しましたが、映画で印象に残ったのは
新聞記者の秋川(瑛太)と、広報室の諏訪(綾野剛)、
被害者の父親の雨宮(永瀬正敏)かなー。
原作とは異なるラストでしたが、映画としてはその方が
よかったのかなーと思いました。





@MOVIX川口

娘が観てきて、とってもよかったーというので
それならば、と観てきました。

結果、出かけて、劇場で観ておいてよかった映画
でした。原作も、ぜひ読もうと決めてます。

帰宅後、パンフレットで知ったのですが‥
「プラネタリウム」に展開していく場面は原作には
ないということ。そして、登場人物ひとりひとりの
生い立ちとか経歴がとても細かく設定されているの
です。何人兄弟の何番目に生まれたとか、かつて
高校球児だったとか‥。それを読んでから映画の
場面を思い返すと、あああそこであの人がキャッチ
ボールをしていたのは、そういうことだったのか、
とか‥監督の作品に対する並みならぬ情熱を感じました。



@WOWOW

何年か前に原作を読んだので、映画化されたときに
ちょっと気になってました。(西島さんも出てるので)

岡田くんと西島さんの二人の主役から愛された篠役を
演じていたのは麻生久美子さん。篠のココロはどちらに
あったのだろうなーと思いました。
ラストに繋がるシーンはとにかく血しぶきが凄くて‥。

岡田くんがクールに見えるように撮られた映画なのだと
感じました。よかったのは篠の妹役の黒木華さんと
弟役の池松君でした。




@恵比寿ガーデンシネマ

友だちのイチオシだったので、小雨降る中
久しぶりに恵比寿へ、娘と出かけました。

自分の気持ちに素直に、生き生きと過ごす人の
毎日と、知人友人と積み重ねてきた時間‥。
気持ちが自然に入り込んでしまって、何でもない
場面でも涙がどんどん流れてきました。

劇中で角野さんが、たったひとつの魔法をつかみ
とって、しがみついて自分のものにした、という
ようなことを言うのですが‥わたしも私らしく居る
ことにしがみついていこうと、と思ったのでした。


:::    :::    :::


2月12日日曜日。
久しぶりに吉祥寺へ【出久根育展】を観に出かけました。
初期の、ちょっとエドワード・ゴーリーっぽい絵も
好きだけど、今回は『もりのおとぶくろ』から始まる
こうさぎのシリーズにぐっときました。
とにかくディテールがいちいち可愛すぎ!





















 

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ロバのシルベスターとまほうのこいし

2024-03-08 11:58:40 | ひらきよみ(読み聞かせ)

今日は、今年度最後の読み聞かせ当番でした。

3月は今日一回だけなのですが、そんな日に限って
雪予報は的中し、起きたら積もってました。
(まあ出かける時には止んでたのでよかったのですが‥。)

5年生の教室で読む絵本は『ロバのシルベスターとまほうのこいし』
14分はかかる長い絵本なので、高学年用ですね。昨年も2月に
5年生のクラスで読んでました




図書館で借りたので、今回もこちらの旧本を読みました。

担任の男性の先生も、児童と同じように教室の床に座って
聴いていてくれて‥その光景はやっぱりいいなあと思いました。
(先生によっては児童の後ろに立ったままだったり、
自分の机でテストの採点?しながらの方もいます‥)
なんか、一体感が生まれるというか、同じ場所と時間を
共有している感じが強まりますねー。

「共有」とか、難しくしなくても、一緒に楽しんでおくと、
その後も楽しみは続きますものね‥あらすじとか感想言い合ったり。
(大きくなっても‥、映画やドラマでもいいし、音楽だって。)


ちょっと読み聞かせの感想からはずれましたが、そんなことを
思った最終日でした。

来年度も、開始時間に間に合わせるために早起きしなければ!
のプレッシャーすらも楽しみつつ(笑)、続けていこうと思っています。




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2024年1月 読書の記録

2024-02-22 17:53:08 | 好きなもの・音楽や本

1月に読み終わった本は3冊でした。

 去年(こぞ)の雪

久しぶりに江國さんの本でも読もうかーと昨年のうちに
図書館で借りてあった1冊。表紙も素敵だったし、
お正月休みの間にさくさく読み進めると思いきや、意外に
時間がかかってしまった。

‥100人を超える彼らの日常は、時代も場所も生死の
境界をもとびこえてゆるやかにつながっていく‥

と、文庫本の後ろの説明にある通り、2ページくらいで
登場人物は現れては消えていき、名前を覚える間もなく、
その「物語」も消えていくので、そういう展開というか、
その仕様に頭が慣れていくのが大変だった。

が、後半くらいになると、やっと面白くなってきて、
こんなに多くの人を書き分けられ、こんなにたくさんの
場面を生み出す作者の力量を感じました。

平安時代に生きる人がたびたび出てくるのも、
今年から始まった大河ドラマとリンクしているように
勝手に思ったり。
シャボン玉や飲み残しのコーラが、別の時代を生きてる
人たちに「発見」される「しくみ」も楽しかった。

印象に残ったのは279ページ。
「一度発生した声はどこに行くのだろう。
ずっーと空中を漂っているのかな」

もちろん消えていくのだけれど、別の時代の、まったく
関係のない人の声がふとした時に「聴こえる」人が
物語の中に時折居て、それは「消えたあとの声」を
耳にしているのではーと自然に思えた。







不思議な能力(自分が念じたことを相手に
喋らせることができる)を持った主人公加藤「兄」が
どんなところに行きつくのかを知りたくて、
どんどん読み進めた。

ムードに流される大衆の中に紛れることなく
自分の力を信じて青くさく戦っている主人公「兄」に
対して、フツーの弟で、ただの語り手に過ぎないと
思っていた潤也。しかし、2篇目の【呼吸】を
読むと、実はこちらの、潤也の物語の方が面白いかも、
と思ってしまった。

読み終わって解説を読むと、加藤潤也は50年後、かなりの
資産家になって『モダンタイムス』に登場している、とあった。
じゃんけんに負けない、という能力を駆使して、大金持ちに
なっていたのだった。
そういえば、兄が主人公の【魔王】に死神の千葉が
登場していた。(読んだばかりだったので、そのくだりは
とても楽しめた)伊坂本の楽しいところ。

兄にしと弟にしろ、そんな特別な能力を持った人ばかりが
居るはずはないと思いながらも、ある種のリアルさを伴って
ストーリーは進んでいき、全部をひっくるめて読者は
小説セカイを楽しみ、虚構と現実の境目はぼやけてゆく。
どちらのセカイに居ても、試されるのは己の信じるもので
あり、勇気の量なのだ、とここでも言われている気がした。







友だちに薦められ、長らく順番待ちをして
やっと読むことができた本。(本屋大賞受賞作だと
全然知らなった)

読み始めは、なんで今第二次世界大戦時の独ソ戦の
話を(しかもこんなに厚い本を)読もうとしている
のだろう?と思っていた。が、当時のソビエト連邦のこと、
狙撃兵のこと、戦争の状況などなど知らないことばかりで
気が付くと、のめり込んでいたし、現在の世界情勢や
戦争紛争地域のことと重なり合わせて思っている自分が
いた。(薦めてくれた友は、今こそ読んでおくべき本
という言い方をしていた)

表紙に描かれている少女セラフィマが家族も村もすべて
失い、女性兵士イリーナに狙撃兵として「スカウト」される
ところから話は始まり、戦場での熾烈な戦いや友情や、
終戦後の彼女たちの人生まで描かれるとても読み応えの
ある物語でした。

同志少女よ、敵を撃て
彼女たちの「敵」は、戦場で戦っているナチスドイツ軍
ではないの?そうではない敵は、どこにいるのだろう。
終盤に近付くにつれ、タイトルが示しているのはどんな
ことだろうと気になり‥ああその人がセラフィマの
「敵」になってしまったのか、と驚かされた。


::    ::    ::    


この本を読んでいた時に、『バビロン』も観たので、
まるで描かれている世界が違うのに、なぜか自分の中で
印象が重なっているところがあって。
個人の意思などまるで通じない、大きなもの(その時代)に
望むと望まないとにかかわらず「巻かれていく」主人公たち。
彼らのひたむきに生きる(生きた)姿勢が、どこかで繋がって
いるように感じたからかもしれない。










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2024年1月に観た映画

2024-02-20 18:15:34 | 好きなもの・映画やDVD

時間があいてしまうと、正直 書くのが
めんどうになってしまいますが、ちょっと先の
自分のための覚書なので、今年も続けていこうかと‥。



 @WOWOW

11月に2度続けて読んで、たしか返却した後に、
映画があることを知り、うまい具合にWOWOWで
観ることができた。

主演は金城武。私はあまりよく知らない俳優だが、
どこかに、当初映画化には乗り気でなかった伊坂氏が
金城さんが主役なら、とOKしたとかー。
(私の「死神」のイメージはなんとなく、山田孝之
だったが、金城武もなかなかよかった。)

映画は、6つの短編のうちの下記3つをうまく
組み合わせたオリジナル脚本。原作には出てこない
黒い犬の使い方とか面白かった。
それと、富士純子さんはよかった、美しかった。

「死神の精度」
「死神と藤田」
「死神対老女」

内容とは関係ないけど‥悲惨な事故に遭った方のニュースを
みると、本当にその人たちの前後には死神が居たのでは、と
つい思ってしまう。それくらい理不尽に奪われる命‥。
伊坂氏もそんなやりきれない気持ちを、作品に昇華させた
のでは、と思ってみたり。





 @MOVIX川口

リトグリが主題歌「紅」を歌っていることで知り、
コミック原作の雰囲気を損なわず作られていた、とか
想像以上におもしろかった、というレビューを読んで
それなら観てみよう、という気持ちになって。

結論から言うと、観に行ってよかったし、素直に
面白かった。
やくざとカラオケ、中学生合唱部、という組み合わせの
新鮮さに加え、そうそう中学生ってこういう感じだったな
と、高校生とも違う思春期の一面をとても上手く表して
いると思った。(映画オリジナルの、ただ古い映画を観る
だけの同好会がとても効いていた)
そして、「紅」冒頭の英語の歌詞を、関西弁に置き換える
ところは秀逸。こんなにいい歌だったんだ、と実感しました。





 @WOWOW

ブラッド・ピット主演 2023年2月劇場公開。
オンデマンドで観られる期限ぎりぎりになって
やっと観る。(3時間越えの長さにちょっと怯んでた)

ハリウッド映画が、サイレントからトーキーに変わっていく
1920年代後半の物語。それぞれが夢や野心を持って
その大きな映画産業の流れに「巻き込まれて」いく。
何でもあり、のゴージャスで猥雑なオープニング場面で
これを最後まで観続けるのはちょっと勇気がいるかも、
と、思いかけたときに現れたディエゴ・カルバが演じる
マニー・トレスの存在は大きかった。

大きなものに巻かれたい、大きなものの中で
仕事がしたいというマニーは、その意思と持ち前の
気転の良さで、ハリウッドの中で頭角を現していく。
彼の純粋さは、この映画の中の「光」になっていて
彼の眼を通してなら、ブラッド・ピット演じる
ジャック・コンラッドの時代遅れも、マーゴット・ロビー
演じるネリーの醜態も、見ていくことができた。

トビー・マグワイアが、残り5分の2くらいのところで
少しだけ登場するが、えーこんな彼観たことない、という
狂気を帯びた役、見ごたえあったな。



映画ではないのだけれど、配信で演劇を観ました。
清原果耶さん主演の『ジャンヌ・ダルク

舞台は初だったらしいけど、まったくそうは思えなかったし、
何より、ジャンヌダルクのイメージに果耶さんはぴったりで
彼女のための書下ろしなのでは?と思ったほど。
音楽のライブとも、映画とも違う、舞台ならではの演出に
いちいち感心し、一つの空間(場所)が、城の中にも、
戦場にも、裁判や留置場にもなるんだー舞台って面白いかも、
ととても新鮮な気持ちで思いました。






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おなかのかわ にているね⁉

2024-02-19 17:44:55 | ひらきよみ(読み聞かせ)

先週の金曜日16日は、2年生のクラスでの
読み聞かせ当番でした。

昨年も同じ頃に読んだこの絵本


「知ってる?読んだことある??」の問いに
手を挙げたのはひとりかふたりだったような。
「じゃあ、おなかのかわってなんだか知ってる?
触ってみて」と言ってみると、ほとんどの2年生は
自分のおなかあたりを指したり、シャツをめくったり。
こういうなんでもない問いかけで、教室の空気が
和んだりします(笑)。

表紙絵で、しゃれた帽子をかぶっているねこですが
食いしん坊で気が短くて、友だちのおうむをぺろりと
飲み込むという乱暴者。出会った人々や動物を次々と
飲み込んでいき、さて、最後は‥と、2年生と一緒に
話を成り行きを見守るような気持ちで読みました。
(真剣に聴いてくれている様子がとてもかわいかった)


少しだけ時間があったので、家にあったこの絵本を
久しぶりに読んでみました。

以前にも3,4回読んだことがあったみたいです)

椅子が、馬と自分との共通点をひとつづづ挙げていく
うちに、最初は全然似てないよーと否定していた馬が、

‥ほんとうだ ほんとうにそうなんだね
ぼくときみは おんなじだ


と、共感しまくってしまうと、椅子はあっさりと

いや おなじじゃない
にているっていうことさ

と言い放つところがとても面白いし、奥深い絵本だな
と読むたびに思います。





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ゆきむすめ おかしなゆきふしぎなこおり

2024-02-15 16:27:30 | ひらきよみ(読み聞かせ)

先週の金曜日(2月9日)は今年はじめての
読み聞かせ当番、4年生のクラスでした。

5日月曜日に雪が降り、校庭の、陽があまりあたらない
ところにはまだ雪が残っていたので、今日の選書は
とてもタイムリーなものになったね、と仲間と話しながら
お教室へ行きました。


最初に読んのはこちら。


内田莉紗子再和 佐藤忠良絵

昨年もこの季節に教室で読んだなあと思い探してみたら
2020年だったので、びっくり。

子どものいないおじいさんとおばさんが、外で雪遊びを
している子供たちをみているうちに、自分たちも「ゆきむすめ」を
作ってみたくなるのですが‥(表紙の場面です)
出来上がりの完成度の高さに、教室の4年生から思わず声が
もれていました。

終わり方はかなしい話ですが、じっくりとよく聴いてくれました。


もう1冊はこちら。

ああこの絵本も、前に教室で読んだ読んだと思ったら。
なんと2013年!もう9年も前でした。
(いやになるくらい時間の感覚なくなってます)

雪を見たばかりのせいか、とても熱心に本を見てくれて
いた気がしました。

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