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「プリンセスチュチュ」ファンページ

(ごく)たまには絵の話

2013-10-18 00:22:31 | その他
先日のNHK Eテレ「日曜美術館」は、私の好きな画家の一人、ギュスターブ・モローについて(*ノ▽ノ)でした。
番組内で澁澤龍彦の「(太陽の光を追求した印象派に対して、モローは)宝石と象牙と螺鈿の冷たいきらめき(で絵を塗りこめた)」(『幻想の画廊から』)という言葉が紹介されてましたが、全く言い得て妙だと思います。

モローの絵は神話や伝説がモチーフですが、描かれたその一瞬に、時の流れが凝縮されたような濃密さがありますね。
構図も細部も周到で緻密でありながら、霧にかすんだような柔らかさを持ち、翳りのあるエロティシズムとあいまって、息詰まる緊迫感で目が逸らせない気分にさせられます。
その『物語性』を感じさせる画風は、結構チュチュファン好みvなんじゃないかと思うんですが、いかがでしょうか?

番組では、彼が、何を元に、どのような手法で、あの独特な作品を描き出していたかという話をしてて、なかなか興味深かったです。
(まあ私は絵は描けないんで、あまり自分の役には立たないんですけれど...)
今度の週末に再放送がありますので、もし本放送を御覧にならなかった方で興味を持たれた方がいらっしゃいましたらどうぞ。

2013/10/20(日) 20:00-21:00 NHK Eテレ
 孤高の画家  夢を紡いで~ギュスターヴ・モロー