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「プリンセスチュチュ」ファンページ

ホフマン物語なコッペリア

2012-02-14 23:05:12 | その他
パトリス・バール版「コッペリア」(@パリ・オペラ座)は、私は初めて観た(たぶん)んですが、ちょっと変わってましたね。
スパランツァーニが出てきたりして、オペラの「ホフマン物語」(というかE.T.A.ホフマンの原作)に近いテイストにしようと努力してみた感じ?でしょうか。
私は面白いと思いましたが、一般ウケするかどうかは...
フランスやドイツではもしかしたらウケるのかもしれませんが、オペラや原作の方にたぶんあまり馴染みの無い日本人(そして多分アメリカ人にも)には、ちょっと取っ付きにくいんじゃないかな?という気がしました。
(ちなみに原作といわれてる小説は、御存知かと思いますが、また全然別の話です)

ドリーブの音楽も当然ながら元々のバレエ台本(コメディ)に合わせて作られてるんで、いまいち振付にムリクリ感が否めない部分もありましたが、全体としては上手に作り換えられてたんじゃないでしょうか。
コッペリウスにエトワール(この年に退団したジョゼ・マルティネス ←いつも思うんですが、この読み方はフランス語読み・スペイン語読み混交)を充ててたりして、何となく、ロートバルトが踊りまくる「白鳥の湖」や、ドロッセルマイヤーが踊りまくる「くるみ割り人形」とかと同じ傾向?
マルティネスはもちろんですが、ジルベールやエイマンも安定したきれいな動きを見せてくれてて、良かったと思います。


ベジャールの「火の鳥」は、やっぱり組曲(1919年版;よくコンサートで演奏される版)の音楽を使ってましたね。
いつもながらバンジャマン・ペッシュの踊りは力強くて正確で、見応え十分。
筋肉の付き方もちょっと体操選手っぽく(?)て、ニコラ・ル・リッシュとはまた違う筋肉美☆(セクハラ? 笑)
ボレロは最初から音が大き過ぎたので音楽の盛り上がりがイマイチでしたが、ソロ楽器の音がすごく良かったです。(フランスのオケにありがち...)
それから、私はドビュッシーは(一部の曲を除いて)実はそんなに好きじゃないんですが、ルグリ先生のパ・ド・ドゥはさすがにキレイでした。


今週末はボリショイ・バレエの「眠りの森の美女」と「パリの炎」の放送(「パリの炎」は再放送?)。
豪華正統派眠りの森の美女らしいです。
「チュチュ」でも多用されてますから、必見?ですかね。