...兼・ドイツ語強化月間(笑)、再び。
御参考までに、ヴォータンの"Leb' wohl"の歌詞も載っけときますね。
(Lop Norによるアヤシイ日本語訳も御一緒にどうぞ)
Metのサイト上で聴けるのは↓に載せたうちの5番目のパラグラフまでですが、一応、文脈的にキリのいい所まで。
(歌自体はもっと長いです)
ちなみに"Leb' wohl."(レープ ヴォール;eはアクセントがあるので、イに近いエです)は、"Leben Sie wohl."(御健勝でお過ごし下さい)にあたる古語で、まあ、「さようなら」とか「お達者で」とかそんな意味でしょうか。
Leb' wohl, du Kühnes, herrliches Kind!
さらば、そなた、勇ましき栄光の子よ
Du meines Herzens heiligster Stolz!
そなた、我が心の最も崇高なる誇り!
Leb' wohl! Leb' wohl! Leb' wohl!
さらば!さらば!さらば!
Muß ich dich meiden
わしはそなたを避けねばならず
und darf nicht minnig mein Gruß dich mehr grüßen;
もはや我が愛の挨拶をそなたに送ることも許されぬ
sollst du nun nicht mehr neben mir reiten,
そなたはもはや、わしのかたわらで馬を駆ることはかなわず
noch Met beim Mahl mir reichen;
宴にてわしに蜂蜜酒を酌むこともならない
muß ich verlieren
わしは失わねばならぬ
dich, die ich liebe,
わしの愛するそなたを
du lachende Lust meines Auges:
そなた、我が瞳の楽しき喜びよ
ein bräutliches Feuer soll dir nun brennen
婚礼の炎がそなたのために今こそ燃え上がるであろう
wie nie einer Braut es gebrannt!
どんな花嫁のためにも燃えたことがないほどに!
Flammende Glut umglühe den Fels;
燃え立つ炎熱よ、岩の周りに赤々と輝け
mit zehrenden Schrecken
蝕む恐怖で
scheuch's es den Zagen;
意気地なしを追い払え
der Feige fliehe Brünnhildes Fels!
臆病者はブリュンヒルデの岩から逃げ去れ!
Denn einer nur freie die Braut,
なぜならば唯一人のみが花嫁と結ばれよ
der freier als ich, der Gott!
神であるわしよりも、自由な男が!
(管理者注:文法変更前の綴り方なので、単語末のssはß[エスツェット]になってます)
文章で見てもお分かりいただけるとは思いますが、耳で聴くと、ちゃんと韻を踏んでるのがより一層分かり易いかと思います。
2番目のパラグラフは、müssenとかdürfenとかsollenとか、助動詞の勉強になりますね(笑)
それから最後に出てくる"der freier als~" 「~よりもfrei(自由な)である男性」(←男性名詞の定冠詞derを付けて名詞化している)ですが、これは、この物語を通じてヴォータンがずっと求め続けていた存在で、ジークフリート Siegfried(自由の勝利の人、というような意味)のことを指しています。
あと、"der Freier"というふうに大文字になると古語で「求婚者」のことで、たぶん直前の文章と掛け詞になってるんだと思います(freienは古語で求婚する、結婚するという意味)。
ちなみにFreia(フライア:ゲルマン神話の愛の女神;たぶん、ふれいあさんの名前のモトですね)も同じ語源。
このあとヴォータンはブリュンヒルデの瞳を称え、その瞳を閉じてキスで神性を抜き取ったあと、岩の上に寝かせ、ローゲ(火の神)を呼び出して、岩山を炎で囲ませます。
このシーンのヴォータンは、やる事が多くて大変(笑)
御参考までに、ヴォータンの"Leb' wohl"の歌詞も載っけときますね。
(Lop Norによるアヤシイ日本語訳も御一緒にどうぞ)
Metのサイト上で聴けるのは↓に載せたうちの5番目のパラグラフまでですが、一応、文脈的にキリのいい所まで。
(歌自体はもっと長いです)
ちなみに"Leb' wohl."(レープ ヴォール;eはアクセントがあるので、イに近いエです)は、"Leben Sie wohl."(御健勝でお過ごし下さい)にあたる古語で、まあ、「さようなら」とか「お達者で」とかそんな意味でしょうか。
Leb' wohl, du Kühnes, herrliches Kind!
さらば、そなた、勇ましき栄光の子よ
Du meines Herzens heiligster Stolz!
そなた、我が心の最も崇高なる誇り!
Leb' wohl! Leb' wohl! Leb' wohl!
さらば!さらば!さらば!
Muß ich dich meiden
わしはそなたを避けねばならず
und darf nicht minnig mein Gruß dich mehr grüßen;
もはや我が愛の挨拶をそなたに送ることも許されぬ
sollst du nun nicht mehr neben mir reiten,
そなたはもはや、わしのかたわらで馬を駆ることはかなわず
noch Met beim Mahl mir reichen;
宴にてわしに蜂蜜酒を酌むこともならない
muß ich verlieren
わしは失わねばならぬ
dich, die ich liebe,
わしの愛するそなたを
du lachende Lust meines Auges:
そなた、我が瞳の楽しき喜びよ
ein bräutliches Feuer soll dir nun brennen
婚礼の炎がそなたのために今こそ燃え上がるであろう
wie nie einer Braut es gebrannt!
どんな花嫁のためにも燃えたことがないほどに!
Flammende Glut umglühe den Fels;
燃え立つ炎熱よ、岩の周りに赤々と輝け
mit zehrenden Schrecken
蝕む恐怖で
scheuch's es den Zagen;
意気地なしを追い払え
der Feige fliehe Brünnhildes Fels!
臆病者はブリュンヒルデの岩から逃げ去れ!
Denn einer nur freie die Braut,
なぜならば唯一人のみが花嫁と結ばれよ
der freier als ich, der Gott!
神であるわしよりも、自由な男が!
(管理者注:文法変更前の綴り方なので、単語末のssはß[エスツェット]になってます)
文章で見てもお分かりいただけるとは思いますが、耳で聴くと、ちゃんと韻を踏んでるのがより一層分かり易いかと思います。
2番目のパラグラフは、müssenとかdürfenとかsollenとか、助動詞の勉強になりますね(笑)
それから最後に出てくる"der freier als~" 「~よりもfrei(自由な)である男性」(←男性名詞の定冠詞derを付けて名詞化している)ですが、これは、この物語を通じてヴォータンがずっと求め続けていた存在で、ジークフリート Siegfried(自由の勝利の人、というような意味)のことを指しています。
あと、"der Freier"というふうに大文字になると古語で「求婚者」のことで、たぶん直前の文章と掛け詞になってるんだと思います(freienは古語で求婚する、結婚するという意味)。
ちなみにFreia(フライア:ゲルマン神話の愛の女神;たぶん、ふれいあさんの名前のモトですね)も同じ語源。
このあとヴォータンはブリュンヒルデの瞳を称え、その瞳を閉じてキスで神性を抜き取ったあと、岩の上に寝かせ、ローゲ(火の神)を呼び出して、岩山を炎で囲ませます。
このシーンのヴォータンは、やる事が多くて大変(笑)