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「プリンセスチュチュ」ファンページ

視聴感想?

2008-03-04 02:12:20 | その他
「『ファラオの娘』って、なんだかちょっとアラビアンナイトみたいなお話でおもしろかった!二人がどうなっちゃうのか、最後までドキドキしたよ」
「そうか。まあ、異世界冒険譚の典型だが、場面転換のテンポがいいから、飽きずに見れるよな。なじみやすい流麗なクラシックバレエの振付の中に、独特な動きが取り入れられているのも目をひく」
「お猿さんの踊りがあったり、ライオンのぬいぐるみが出てきたりして、子供も楽しめるよね!・・・って、何で笑うの?」
「いや、別に。このバレエには当時のエキゾチック趣味が色濃く感じられるが、多数のダンサーを動員して、強大なエジプト王朝『らしさ』を演出できるところが、ボリショイの強みかもしれないな。群集の人数が少ないと、舞台が寂しくなって、設定が嘘っぽくなる」
「そうだね。主人公と一緒に大昔の世界に迷い込んだような気分になれたよ。『魔笛』の方は舞台が現代みたいだったよね」
「50年代~60年代というところか。宗教色もざっくりカットされていて、ミュージカル風の軽いノリに仕立ててあった」
「そうそう。振付も、ミュージカルっぽいってだけじゃなくて、ちょっと変わってた。なんかよく意味が分かんないところもあったし・・・あれってどういうことだったんだろう。ふぁきあ分かった?なんかそわそわしてたよね?」
「そ、そうか?それはともかく、元のオペラでは、夜の女王の夫でパミーナの父親というのは既に亡くなっていると語られるんだが、バレエではザラストロが父親になっていた。俺もその方が話の筋が通りやすいと思う」
「色んな登場人物が出てきて、ちょっと分かりにくいお話だったよね。鳥みたいな女の人たちもいたし、子供時代のモーツァルトみたいな人もいたね」
「三人の侍女と三人の童子だな。実はこの『3』という数字と、オペラの方に出てくるエジプト神話の神の名前が、この話とフリーメイソンという秘密結社とのつながりを示していると言われる。モーツァルトはこの秘密結社と関わりがあったらしくて、その教義を洩らしたために暗殺されたっていう説もあったんだ」
「こ、こわいね・・・バレエでは全然そんなの感じなかったよ。カラフルで、どっちかって言うとごちゃごちゃして、にぎやかな感じだった」
「そうだな。画面にキラキラ光るような特殊効果が使われていたりして、いかにも映像作品というバレエだった。それに対して『ジュエルズ』の方は、同じくカラフルと言ってもいいかもしれないが、一つのパートで使われるのは一色だけで、いかにも舞台作品という雰囲気だったんじゃないか?」
「どのパートもすごくきれいだった!宝石のイメージと音楽と振付がぴったり合ってたし」
「『エメラルド』の「ペレアスとメリザンド」以外はそれほど聴く機会のない曲だが、バレエが曲のおもしろさを引き立てて、親しみやすくしていた気がするな。一度、踊ってみたい」
「ふぁきあはエメラルドっていう雰囲気だよね!るうちゃんはやっぱり情熱的なルビーかなあ?で、みゅうとは純粋なダイヤモンド」
「チュチュも、だな」
「うん、チュチュもだね。そうだ、ダイヤモンドのパ・ド・ドゥって、みゅうととチュチュみたいじゃなかった?」
「ああ・・・そうだった」
「でもね、あたしはふぁきあと一緒にエメラルドを踊りたい」
「・・・そうか?」
「うん!」

(そして密かに大喜びしたふぁきあにびしばししごかれ、うっかり一緒に踊りたいなんて言うんじゃなかったとちょっぴり思いましたとさ 笑)