今月は、アクアパッツァをお出ししているので、それにちなんだイメージのテーブルのご提案。
夏至は過ぎたものの、梅雨冷えの6月なので、ちょっと寒々しいかもしれませんが、カジュアルな海辺の爽やかなイメージです。
カジュアルなマリンのイメージなので、クロスは、濃いブルーのストライプを選びました。かなりハッキリした色味のボーダーなので、目がチカチカしてしまいそうですが、夏のカジュアルなので、これくらいインパクトがあってもよいでしょう。位置皿もスープ皿も、透明感のあるホワイトで、カジュアルなポテッとした厚みのあるモノです。アクアパッツァのための器は、北欧デザインのシンプルモダンな耐熱の器を選びました。とびっきりオシャレなおばあ様から、お譲りいただいた大切なもの。今は北欧デザインもポピュラーだけど、数十年前には、地方では、気軽に手に入るものではなかったのではないかしら。お母様と一緒に選ばれた素敵なエピソードの器です。グラスは、グリーンの色つきですが、これは遊びの要素を含んで選んでいます。正式の場では、色つきはNGです。
テーブルフラワーの花器は、背の高いモノを選び、その花器、ステムが黒なので、カトラリーも黒を選び、オーブンウェアの黒ともリンクして、全体が引き締まります。お花は、白、グリーンに、ほんのりブルーと(これが、クロス、ナプキンのブルーとリンクしています)、アクセントカラーの紫で、全体を引き締めて。涼やかな夏の印象です。
同じ白い食器でも、透明感があるもの、温かみのあるもの色味も違うし、質感によって、シャープなもの、カジュアルなものと、雰囲気が変わります。白い食器は、たいていどこのご家庭にも1枚はあるものなので、ご自分の手持ちのものが、どういう雰囲気の一枚なのか、考えてみるといいかもしれません。
そして、今回のテーブルは、非常にシンプルなのですが、実際には、この上にお料理が乗ります。アクアパッツァは、かなり色彩豊かなお料理なので、お料理の色味が加わったら、ほどよいバランスとなります。食器を選ばれるポイントの一つとして、お料理の色味を考えることも大切です。器から、コーディネートを考えていく方法もありますが、食卓で一番大切なのは、おいしくお料理をいただくこと。そのためには、おいしそうにお料理が見える器選びをすること。メニューを考えて、それに合う器を選んで、そこからコーディネートを考えていく、という方法は、家庭でのテーブルコーディネートにはよい方法だと思います。