まさかあの人が

　いろんな事件で犯人が捕まるたびに、犯人を知る人から「まさかあの人が」というコメントが入る。

　ところが犯人と決まったわけではないのに、「いかにも怪しい。こいつに違いない」と思われる不利な人相の人もいる。

　東北震災後、岩手県山田町から委託されて復興事業を行っていた「ＮＰＯ大雪りばあねっと」の代表理事岡田栄悟氏だ。

　当法人は、平成17年の設立。設立当初は道内で災害・水難事故の防止・啓発活動を行い2011年3月期の年収入高は約640万円を公表していたが、東日本大震災の発生後には被災地である岩手県山田町での復興支援活動を主体としていた。

　しかし、事業予算約7億9000万円を使い切り、昨年12月25日付で約140名の従業員を解雇したことが問題となり、不明朗な財務会計について指摘を受けるなかで活動継続が困難な状況に陥り3月7日までに事後処理を弁護士に一任していた。

　「人を見かけで判断してはいけない」というが、この人の風貌は圧倒的に不利だ。

　私が裁判官なら訴状を読まずに「懲役３０年」と言ってしまいそうだ。

　

粉おとし

　牛丼屋にはいわゆる特殊オーダーがある。

　吉野家には以下のようなものがあり、並盛ならすべて価格は280円だ。

　・「つゆだく」（つゆ多め）
　・「つゆだくだく」（さらにつゆ多め）
　・「つゆぬき」（つゆ少なめ）
　・「ねぎだく」（玉ねぎ多め）
　・「ねぎぬき」（玉ねぎ少なめ）
　・「かるいの」（肉の量はそのままでご飯のみ少なめ）
　・「あたまの大盛」（ご飯の量は少なめで肉のみ大盛り）
　・「あたまの特盛」（ご飯の量は少なめで肉のみ特盛り）

　ラーメン屋には、麺の硬さを注文する色々な表現が存在する。

　・「粉おとし」（１０秒程度湯がいただけで麺のデンプン粉を落としただけ）
　・「ハリガネ」（粉おとしよりも柔らかいが芯が残った感じ）
　・「バリカタ」（かなり硬い）
　・「硬め」　　（硬い）　
　・「ややカタ」（気持ち硬い）　
　・「やお」　　（柔らかい）

　私の場合、下半身は「バリカタ」。上半身、特に頭は「やお」である。

　

聖徳太子

　聖徳太子は一度に１２人の話を聞き分けられたという。

　「人の話を全然聞いていない」と褒められる私は聖徳太子の対極にある人物だ。

　耳が遠いうえに、一分以上の話を理解できない私は、トンチンカンな会話になることがしばしばだ。

　よく聞き取れないが何か聞かれているのだろうなと思い、適当に返答すると、だいたい合っている場合もあるが全然違う場合も多い。

　「先月、新しく最新式の機械を導入しましてね。何か税制上のメリットがありますか？」

　「ほう、それは凄い。リッター何キロ走ります？」

　「あのね。マシニングセンターなんですが」

　「そうそう、もう少しマシなセンターが居ればカープもＡクラスなのに」

　「いや、減税措置とかあるって業者が言ってました」

　「ハイブリッドカーだと税額控除か特別償却の対象です」

　「でも機械だから」

　「私にお任せください。最近は耳の調子がいいようで」

　

　

　

　

キャラビリズム

　アンドレ・キャラビ氏は、1927年フランス生まれの84歳で日本在住歴４０年。

　日本では『目からウロコのヨーロッパ』などの著書がある。

　キャラビ氏が、日本人に向 けて、箴言集で発する痛烈な「キャラビズム」は有名だ。

　以下は、そのキャラビリズムの「政治編」だ。

　・戦争中、命令する人は常に安全な所にいる！

　・戦争は、戦う人々より、彼らに武器を供給する人々に利益をもたらす！

　・大量破壊兵器を持っている国々を占領しなければならないとすれば、先ず国連の常任理事国から始めるべき……。

Ｂ君を探せ

　間違ったことではないが口には出さない方がいいこともある。

　今回の橋下氏の舌禍事件がその類かどうかはわからないが「何で自分だけが責められるのか」「何で自分だけが不利益を被るのか」という反論は心情として判らないではない。

　「慰安婦と似た事例は日本以外にもあるのになぜ日本だけが責められるのか」

　「国家間の懸案事項は海面下で下交渉をやるのが常識で、アメリカや韓国も日本に事前通告したことはないのに、飯島氏が隠密裏に訪朝したら日本だけが非難されるのか」

　当然の言い分だろう。

　しかしその主張に説得力がないのは、日本もそうした行為を行った張本人だからだろう。

　小学校の時、先生に怒られたら「Ａ君だってやってるのに何で自分だけ」ということがあったと思う。

　そうしたとき、説得力を持つのは、何もしていないＢ君が「彼だけを責めるのは不公平です」と言ってくれることだ。

　日本にとってのＢ君は誰だ？