桒田三秀税理士

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便利な世の中

2022-03-09 06:11:54 | 日記
  私の幼いころの伝達方法は、狼煙か糸電話しかなかった。

 それか回覧板を家々に回して伝言していた。

 また、幟に吊るした木の板を木槌でたたいて、村々に危険を知らせたり、

 高台にある寺から、時刻を知らせる鐘が鳴って、「ああ今、丑三つ時だな」と分かっていた。

 好きな女の子に連絡をするのも、飛脚で半日、さらに早馬で2日間かかる有様だった。

 離れ小島に引っ越そうものなら、伝馬船で1か月はかかっただろう。

 それがどうだろう。

 今では、回覧板で「Aさん、一度親しくお会いしたくそうろう」と言わなくても直接スマホで伝わる。

 第一、回覧板でその子に回るまで村中に知れ渡る。

 糸電話で直接家にかけても、警察より怖い親父が出て「うちの娘とどういう関係だ」と言われかねない。

 昔は、そうした数々の難関を乗り越えて彼女の声にたどり着く。

 そしてついにあの一言が。

 「あなたとはいい友達でいたいの」

 

 

 
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