水泳

　小さい頃、海水浴に行って、父親に海岸から５０メートルくらい沖に連れていかれて

　浮袋もなしに置き去りにされた。

　恐怖と戦いながら海岸を目指して必死に泳いだ。

　海岸から１０メートルくらいになったとき、足を付けようとして

　足を伸ばしても全然届かない。

　まだまだと思いながら、さらに泳ぎ続けるともう余裕で足が届くところまで来ていた。

　確定申告のイメージはまさにこんな感じ。

　昨日までは、まだまだ海岸は遠いと思って泳ぎ続けていた。

　ふと気が付くと海岸は目の前。

　もう十分に足が届くところまで来た。

　ここまで来て、足にけいれんを起こさないようにしよう。