ビヤガーデン

　若者のビール離れが顕著な中、ビヤガーデンが絶好調だという。

　昔のビヤガーデンは、ビルの屋上にあり、使い古した油で揚げた唐揚げや、暖かい生ビール、酔っ払いのハゲというのが定番だった。

　私は京都で学生をしていた頃、ビヤガーデンでアルバイトをしていたことがある。

　ホテルの屋上にあり、ジンギスカンがおすすめだった。

　次々に出るジンギスカンの鉄鍋を洗う暇が無く、床を拭いたぞうきんで拭いていたものだ。

　現在のビヤガーデンは、中年のサラリーマンが集まる一昔前のイメージを一新し、働く女性をターゲットに「女子会」などの需要を喚起する戦略が集客につながっているという。

　関係者は「かつては会社の飲み会をビアガーデンで開くとなると女性が嫌がったものだが、最近では幹事役になった女性にも抵抗なく選んでもらえる場所になるよう意識している」と説明している。

　またオープン時期を早めたり、いろいろなイベントを併設するなどして集客を図っているようだ。

　ただ正確には、ビヤガーデンのように屋外にあるより、冷房の効いた屋内にある「ビヤホール」が主流となっている。

　今年も福山近辺のビヤホールに「酔っ払いのハゲ」が何度か出没する予定だという。