地の果てアルジェリア

　昭和30年代、青江三奈さんのヒット曲「カスバの女」の一節に「ここは地の果てアルジェリア・・」とある。

　多くの年配の人は、今回のテロ事件でこの歌を思い出したに違いない。

　日本でも「あさま山荘」事件など多くのテロ事件が起こってきた。日本では「命は地球より重い」として、基本的には人質は一名たりとも犠牲にしないという考えがある。

　今回のアルジェリア政府の対応には、躊躇のかけらも見られない。これではテロリストに捕まった時点で死んだと同様の扱いだ。

　日本ではかつて犯人を射殺したことで批判を浴び、人質どころか犯人までも「極力傷つけないように」対応している。

　国が違えば常識が違い、常識が違えば対応が違う。

　犠牲者や遺族の無念を思うと言葉もない。