北海道で十日間にわたり手当てをされながら走り続けた990アドベンチャー。
帰還後そのまま修理のためお店にとどまり、ライダーは公共交通機関で帰宅。
排気ガスの熱と言うのはすごいもので、患部から少し距離はあるように見えたチェーンスライダーも最後まで気を揉みましたけど
こんなことになっていました。
本国の夏休みの事情と新型コロナウイルスの影響とで2ヵ月以上待ちに待ったエキゾーストパイプの輝きと言ったら…
それは装着後、エンジンを始動すると間もなく焼け色に変化し鮮やかに色付いたかと思うと、その美しさは恒久ではなく、そのうちに徐々に鮮やかさを失っていき
焼けてくすんだ外観に変化していくものだから、まだ火入れされていない無垢な輝きは、ひときわはかなく美しく見えます。
早々と入荷し、エキゾーストパイプが加わるのを待っていた周辺パーツも合わせて、
遂にあの日々の苦労をいい思い出にできる日が来ました (笑)
Vツインでしかもサイレンサー高いところから2本出しのエキゾーストは、脱着に手間を要するのはよくあることですが
そんなことは構うことはありません。
なにがなんでも本来のあの整ったエキゾーストノートを再び聞きたいと、半ば意地になって長期間狭い店内でこの大型バイクを格納していたのですから。
高温にさらされたドライブチェーンもシールリングのことが気になるので、同時に交換で作業完了。
取り外したエキゾーストパイプはこのとおり。
補修としては恥ずかしくて人に見せられるものではありませんが、あの時はこうするしかなかった。
ワイヤーとアルミプレートを解くとパイプは崩壊。
絶景と美しいワインディングに常に付きまとった爆音には参りましたけど、
パーツを路上に落下させず、駆動系に巻き込むことも無く
長距離を持ちこたえられただけでも良かった。
グルグル巻き作業は途中全やり直しをしたので2ラップこなしていますから材料はこの2倍 (^_^;)
作業を終えた990アドベンチャーはとても静かで、全体的に劣化の見られた排気系ガスケット類も全て交換しているので
以前よりも隙間なく雑音の無い排気音。
この先どうなる990アドベンチャー。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます