梅雨が明けてしばらく晴れて安定したお天気が続くいわゆる「梅雨明け十日」
この時期を狙ってここ数年繰り返している灼熱のロングツーリング。
今回は前日のフェリーから始めて二泊二日とすることで去年の鳥取よりも足を延ばすことにしました。
出発ギリギリまで緊急作業に集中していて、もう間に合わないのではないかと思われ
長男アドベンチャーが先行して乗船手続きしてくれて既に乗船済み。
もし間に合わなければ再びアドベンチャー下船でオールキャンセルというところまで
話をつけていてくれたところにタイムリミット2分前に到着です
これはきっと何か忘れ物しているに違いないくらいに焦りました (´∀`*)
客室に入ると速攻でTシャツと半パンに着替えて甲板へ
出港と同時にこれをやるのがもう儀式
いや〜間に合ってよかった ダメなら自走の覚悟もあったけど…
ゴールデンウィーク以来の仕事モードをほぼ忘れて切り替えるにはこうしてささやかに羽目を外して睡眠をとって
始まらないと、明日から二日間ややタフなライディングに十分な弾みがつかないように思います。
翌朝6時の大阪、昨夜から未明にかけて雨が降ったようで路面は濡れているし
堺ではほんの一瞬降られましたが近畿自動車道から中国自動車道で大阪の中心部から遠ざかるにつれ
これまでどおりの夏空に。
姫路まで西に進んだところで方向転換、R32播但連絡道路でこんどは北へ。
交通量激減して快適に進んでいくと
見えてきました行手の山の上「竹田城跡」 多分そう。
終点の和田山ICで降りて少し後戻りしながらいろんな方向から見上げながら
直接竹田城跡に登るのではなく定番のビュースポット立雲峡へ行ってみます。
テレビコマーシャルで有名になったあの雲海に浮かぶ山城はこちら側から見る姿
もっと高い所まで登れば竹田城跡を見下ろすことになれるのだけど
登山は無理なので少しだけ登って視界の開けたところでご対面。
最近阿蘇で連続して雲海大当たりのアドベンチャーによると、今は雲海シーズンではないしインターネットによ
る雲海情報すら発信されていないらしい
それでも前日に夕立でもあれば可能性があり、朝一の大阪の空模様を思うとひょっとしてとの期待もありましたが…
天気が良すぎてさすがに雲海はありません
確かに絵になるすごい所に在ったのですね。
竹田城跡を後にしたのが9時前
ここまでは時間帯とスピードとフルメッシュのウエアのおかげで暑さはなく快適に走ってきましたが
これから気温はどんどん上昇していくはずなのでとにかくルートによる走行ペースが重要になってきます。
最短距離で国道をダラダラ行くくらいなら、遠回りしてでも距離と時間を忘れられるルートで行くと言ういつもどおりのスタイルで進みたかったのですが
直前まであまりにも忙しくて今回のツーリングルートについてはノープランでした。
が、しかしルートを練っていたアドベンチャーによる後方からの指図で快適な農道と山間ワインディングで日本海を望むのに
それほど時間はを要することはありませんでした。
早速ライディングウエアを脱ぎ捨てて
平日の午前中、疎らな観光客に混じって
ケーブルカーで展望台
やってきました「天橋立」
「来ちゃったよ~おい」なんて言いながらお互いの又覗きを写してこの喜びを噛み締める
フェーリーはともかく、バイク自走で遠くまでやってきたからこそですね。
しばし日本三景を楽しんだ後さらに北上
丹後半島の中ほど東側にある伊根湾の舟屋群
伝統的建築保存地区の異空間
230軒もある船のガレージ付き家屋はまさに海抜ゼロ
天橋立から伊根の舟屋…なんとも旅情にあふれる展開ではありませんか (^.^)
少し高台にある道の駅「舟屋の里 伊根」展望台からは舟屋群を遠くまで見渡すことができ
レストランでは当然新鮮な海鮮が味わえるようです。
通過点としてはかなりの奥行きがありそうですからココだけで一日は費やしたいほどでした。
後ろ髪をひかれるような思いで舟屋を後にし
引き返しつつ丹後半島の反対側へ。
先ほどの景色の良いレストランではなく海沿いより少し奥に入ったところのお店でランチ
地元下関以外で海鮮を味わうのは楽しみですね~
本当は魚の名前なんかも満足に知らないのにあーだこーだと違うところを見つけようとするのですよ (^_^;)
昼も過ぎ、気温はもう十分に最高気温
海沿いを離れ、兵庫県から鳥取県南部を西へ西へ中国山地の山間ワインディングを繋げて繋げて
良いペースで走り続けてはいてもバイクから伝わる熱はなかなかのもの
ウエルカムなトンネル(とくに涼しい山の中の)ではステップに立ち上がって
熱のこもる股間にも風を受けてリフレッシュ(笑)
予想はしていましたが途中何度も目にした「通行止め」看板
これまではそれほどルートに影響するものではありませんでしたが
バイクならなんとかと通れるんじゃないかと安易に先を進んで行くと
本当に通れないんだと思わせるものがなかなか現れないのでついつい深入りしてしまい
現場監督さんから静止をさせられたのが山越え終わって国道に出られる数百メートル手前
あとほんの少しだったのに…よかろうよかろうとココまで来てしまった
もっと早くこうだったら潔く迂回したのにそのタイミングを失ってしまっていたのです。
次に通過できるのは1時間後の17時
戻るより待つほうが時間がかからない位置だし、体力消耗もしたくないので待つことにします。
ヒグラシの大合唱を聞きながら待つこと45分
ちょっと早くにゲートを開けてもらって先を急ぎます。
このまま予定のルートで行けば宿に到着するのが19時頃
先ほどの通行止めでタイムロスしてしまったので最終の夕食スタートの19時半まで余裕はありません
が、しかし 我々ハヤブサオーナーではないけれど
昨年なじみのお客さんがソロでハヤブサミーティングに参加された時の話を伺っていたので
若桜鉄道の「隼駅」に立ち寄ってみました。
テレビで見ましたけど地域の皆さんにも受け入れられている盛大なイベントだそうで
それがこの一週間後に控えているとは思えない静かな無人駅
って言うかこのホームの雰囲気
田舎の単線の無人駅
これまた情緒がありますね (^.^)
足早に駅を後にして最後のスペシャルステージ
ツーリング出発のずっと前から、なんだか良さそうな道があってストリートビューも入っていないけど航空写真で判断したルートが有ると
アドベンチャーから提案がありまして
仕事に追われていた僕には非常に助かるハナシで
うんヨシそれ行こう!と反対する理由なんてありません。
どんどん上昇して民家は無くなり山深くなっていきますがルートはしっかりとしていて初日のフィニッシュとしては申し分なし
これまで以上にスッキリとリフレッシュして宿に入れそうだと思っていた矢先
これは無いだろう…といった場所と時間帯に「通行止め」
看板の通行止め情報を何度も読み返し
考え抜いて2台で協力して対処しました。
そしてなんとか暗くなる前に到着「三朝温泉」
去年の鳥取ツーリングの帰りに通過した時
是非とも泊まってみたいと思ったので今年の宿はコチラに決めました。
「川原風呂」おー入ってますね~ (*^_^*)
平日の夜、ちょうど夕食時だったので温泉は我々の貸切みたいなもの
日本一そして世界屈指のラジウム温泉
あまり詳しくないけど温度と手触り 気持ちの良い温泉でした。
今回は珍しく酔いつぶれることがなかったので
チェックインの時にもらったゲームセンターの「射的」利用券もあることだし
オモシロそうだから夜の歓楽街に出向いてみますかということで…
もうわざとそのままにしているんじゃないかと思えるくらい昔ながらの雰囲気の歓楽街
ゲームセンターではなく「娯楽場」(^_^;)
射的で獲得した景品を手にして苦笑い…みたいな
最後は川原風呂横の足湯に浸かっておとなしく宿に戻りました。
情緒あふれる温泉地
もっともっと早くに到着して時間をかけて楽しまないといけませんね。