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クロキライディング

いつだってバイク

カツオの塩タタキ正月

2022年01月07日 01時45分44秒 | ツーリング

新年あけましておめでとうございます。

当店も無事に年越しを遂げて本日より営業開始となりました。

昨年末は広島県内を少しだけドライブして一昨年ほどではないにせよ

雪景色を楽しむことができました。

 

中国地方のツーリングでは何度も通過している「加計」で温泉を見つけて

小雪の舞う露天風呂に浸かると言う我ながら何とも贅沢な(広島県人による)締めくくり (^_^;)

ここ数年はどんなに年の瀬の天気が荒れても、開けてからの三が日は穏やかなお天気がやってくると言う

偶然ですけど不思議な切り替わりがありまして、前々からツーリングを計画することなんて無かったのだけれど

寒さの緩んだ元日に見る天気予報によると…バイクに乗らないと勿体ないとしか言いようのないものだから

翌早朝の厳しい冷え込みの中バイクで出かけることを前日に決めています。

 

朝の5時半に広島港を出港して松山港へ向かう夜明けの瀬戸内海。

元日の夜、酔いつぶれて眠ってしまっていたらここに居ることは出来なかった。 

 

前回より年末の降雪量が少なかったとは言え、四国でバイクで走れる場所は限定されますから

高いところは避けつつやや海沿いのワインディングルートで行くことにします。

JR四国の愛ある伊予灘線の「下灘駅」

前回はこの向こう側下の国道をハイペースで走り抜けてしまい

この駅を飛ばしてしまっているので今回は「日本一海に近い駅」のホームに上がってみました。

 

映画やドラマやジブリとか…有名な駅を少し前まで僕は知らなかったけど

説明の必要は無いようですね。

 

 

陽も高く、気温も上昇してきたところでやや内陸のワインディングへルート変更。

そして大洲から西伊予、宇和島まで松山自動車道の無料区間で南下。

 

道の駅「津島やすらぎの里」で休憩。

ここまで南下してくるとさすがに暖かくなってきて、ウエアを調整して動きやすくなっても良さそう。

 

宇和島から宿毛へ前回と同じルートではありますが、

ここは凍結の心配をすることなく冬の四国ルートを楽しめる確率の高いワインディングで、

長距離に渡りスポーツライディングを楽しむことができました。

と言うか、夏の四国ではどうしても絶景を望める高いところを走りたがるので、

ココは冬ならではのルートと言うことか。

そのまま足摺岬を目指すのもいいけど、積雪の心配が少なそうなので、

これまでに走ったことの無いルートへ進みます。

しかし、冬の山道を甘く見てはいけませんね。

路肩に雪が残っているだけならまだいいけど、

日当たりの悪いところで何か所か路面が凍結しているところがあり、

手前で見落とさないよう緊張しながら山を下りました。

でもよく見落とさなかったな (^_^;)

 

 

 

高知自動車道無料区間「四万十中央IC」から土佐へ向かう途中、

「横波黒潮ライン」から見た太平洋。

ココ数年、お正月と言えば太平洋を眺めています。

それは四国だったり鹿児島だったり…お天気のおかげ。

「高知家の食卓 晩酌きっぷ」付き宿泊プランで直前に予約した

もはや我々には四国の定宿と言ってもいいくらいのホテルにチェックインしたのは4時半ごろ。

 

これを食べるためにやって来たカツオの塩タタキ。

ほぼそれしか食べなくなりました (笑)

 

〆は他店でギョーザとラーメン

今日は道の駅でドーナツなどを買って食べただけだから正月太りの心配と罪悪感はありません。

 

翌朝は6:00に出発。

南国の高知とは言ってもさすがにこの時間は冷えます。

RTの真後ろに止まると排気の水蒸気で前が見えなくなるくらいですが

そこまで冷え込んでいるわけでもないかな~なんてのん気なスタートでしたけど、

このあと四国のど真ん中を南北に貫く「高知自動車道」の寒かったこと (>_<)

前半はどこまでも上昇していく勾配に、いつもなら昇れば昇るほどに高揚するものですけど、

昇るほどに気温が下がるものだから、もうこれ以上は勘弁してほしいくらいです。

RTのメーターでは氷点下、でも路面は凍結していない

走行可能な状況(かろうじて積雪凍結していない)では最も厳しい環境ではないのかと思われ、

そんな環境でいながら、高いスピードを維持する経験は、

寒くてもバイクに乗るお客さんに、いくらかでもためになるアドバイスをできるものだったのではないかと思えるくらいのものでした(笑)

 

高知道からようやく明るくなってきた松山自動車道へと進み、

高速道路を降りる直前の「石鎚山SA」

やっと緊張感から解放。

 

ここも夏の四国ツーリングではなかなか選ぶことの無い今治の内陸ワインディング

でも以外に冷え込みキツくて、霜が降りている。

まだまだ気を抜くことは出来ないまま、しまなみ海道を目指します。

 

このまましまなみ海道で福山に渡ることはせず、

今回は「とびしま海道」で呉に渡ろうという出発前のRTの提案に僕も賛成しておりまして。

全ての島を橋づたいに渡れないのだけど、このフェリーに乗りたいと言うのもあって

大三島でしまなみ海道を離れ、島の西岸から岡村島までの船旅。

このフェリーの時間に合わせるためにホテル発時間と高速道路のアベレージが必須だったのです。

 

このフェリーの発着はユニークで、クルマは後ろ向きになって待機していて

フェリーにはバックで乗船、バイクは前進で船内でUターン。。。

 

やって来ましたね~

姿が見えてから着岸までは意外と速くて、急かされます。

 

もう乗降ゲートを開いたまま、ドバ~って感じで乗り上げてくるイメージ(船頭さんは勝手重々分かっているハズ)なので

なんだか戦場感 (^_^;)

 

もどかしくバックで入場する軽自動車の横をすり抜けて僕たちはUターン

この場合、我々には「足付き性」よりもハンドルの切れ角。

それさえあればあとはなんとか (笑)

 

「航行中バイクを支えていてくださいね」と言われるやいなや

フェリーはすぐさま急旋回で方向転換!

回転する景色になんだか興奮しましたね。

 

この県境を跨ぐのは2回目だけど、手書きらしき文字は前よりも薄くなっていて、

一度は見落として通り過ぎてしまいましたが、少し戻って再確認。

いろんな橋を渡って、呉から国道2号線に入り

山陽自動車道の「志和IC」から寒さのストレスの無い高速走行。

RTとは広島ICで解散、そのあと気温もさらに上がり、

このまま帰ってしまうのももったいないので山口南ICで高速道路を降り

いつも使っている地元ツーリングルートをひとりで走って帰りました。

早朝ツーリングでルートによってはココを走ることはありますが、お参りしたことが無かったので

皆さんほぼSTDマフラーでいらっしゃるとは言えそれなりにお騒がせしているはずなので、

初詣とご挨拶(お詫び)をさせていただきました。

 

 

正月のお休みにツーリングを実行するのはいろんな意味で簡単ではありませんが

エリアで言えば九州と四国は楽しめる可能性高いですね。

僕も2日の朝、布団から出るのはすごく辛かったのですが…

行ってよかったと、いま思います。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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2021東北北海道ツーリングー7 夕陽

2021年12月30日 14時13分12秒 | ツーリング

網走市内のホテル。

前回は出発前の早朝に1時間以上かけて990アドベンチャーの手当てをしたこと、

今ではもうすっかり良い思い出と語り草に昇格しました。

 

同じホテルを利用していらっしゃるバイクもレンタルバイク率がけっこう高くて、

パニアケースにUSB電源にスマホホルダーと一通り備わっていて…

レンタルもかなり便利で普通になってきましたね。

 

今日は北海道の最終日。

天気予報も広い範囲で晴れマークのようで、走るには申し分のないコンディション

いやそうでなくては困ります。

夜には新日本海フェリー乗船のため「小樽」に居ないといけないので、かなりの距離を走ることになりますし

残された時間をめいっぱい使いバイクのチカラも引き出しながら晴れた北海道の景色を楽しみたいですからね。

 

前回は網走スタートで時計回りで夜の苫小牧。

で、今回は反時計回りで夜の小樽を目指すのだけど、前回見ることのできなかった「美幌峠」に向かい

一旦反対方向に足を延ばします。

あの時は眼下に「屈斜路湖」遠くに「知床連峰」まで見えるはずの絶景も濃い霧に覆われて一切何も見えなかったのだけど、

そこに行く前に、美幌峠の倍近い高さの「津別峠」からこの見えなかった場所も沈んだ全てを見下ろす雲海の大海原を見ていたせいか、

それほど気落ちすることも無く次のポイントへと切り替えたものでした。

 

それでも今回は叶うことならば日本最大の湖中島が浮かぶ屈斜路湖と周辺の大パノラマの絶景を

ネット画像ではなく実際にこの目で見たかった。

と思うくらい前回のツーリングを終えてから後になって、実はそれ残念な事だったのを知りました。

 

あーこれでは一瞬でも霧が薄くなって周辺の雰囲気だけでも感じることができればなんてことは全く期待できない状況。

このまま引き返して道北エリアに向かうのかと思いきや、屈斜路湖を反時計回りにぐるりと一周回り込んで

ココとはまた違った方向から屈斜路湖を眺望できる展望台をRTが目指します。

が、しかし大きな屈斜路湖を一周し52Kmほど飛ばしましたけど、

時間と場所を変えても霧が晴れることはありませんでした。。。残念。

結局、美幌峠の絶景を観たいがために費やした時間は2時間くらい

今日はこれから「宗谷岬」を目指そうとRTは考えているらしく、

当人ほどに方向感覚と距離感覚に長けていない僕は、それ本当に大丈夫なのかと確かめるけど、

このあとの晴天が約束されているのに道北のあのとてつもない直線道路を走らない手は無いし、

フェリーの乗船時間にさえ間に合えばいいわけだから、全然大丈夫と…余裕デス (^_^;)

あとはトラブルとアクシデントに見舞われないよう集中力を絶やさぬよう冷静かつアグレッシブに走るのが絶対の条件。

ようやく道東の湖エリアを離れ北見からサロマ湖横を通過して紋別からオホーツクへと北上して行くと

本日本来あるべき青空。

この後どこかでランチを…と決めているわけではなく、まだこの時点では時間に余裕をもてるのかわかりませんから

安全策で食事は手っ取り早くセイコーマート。

 

近くの公園「オホーツク流氷公園」

絶景を求めて早朝から霧の中を走り続けた緊張感がココでようやく溶けることになります。

 

夏はラベンダーが咲き誇り、冬にはこの向こうに流氷が押し寄せる

なんとも極端な売り巾の公園 (^_^;)

気温も上がり、どんどん青空が広がってくるオホーツク沿いのクルマを適度に追い越しながら海岸を眺めていると

不思議なくらいいたるところに釣り竿が立っています。

海岸に車を乗り入れてテントまで立てて腰を据えての、なんだかレジャー感プラスな魚釣りの様子。

 

これはもしかしてと、釣り人で賑わう公園の駐車場で休憩しつつちょっと調べてみましたら、

やっぱりそう言うこと、カラフトマスを狙っているのは知床のヒグマだけではなかったのですね。

8~9月頃、北海道のオホーツク海、太平洋沿岸の堤防や海岸などにカラフトマスの群れが大挙して押し寄せ、

この時期を待ちわびた多くの釣りファンで賑わっていたのです。

僕らには釣りの知識と趣味は無いので、恥ずかしながらこの北海道夏のイベントを知らなかっただけ。

サケ・マス類が釣り禁止になっているエリアと遡上のため河川に入ってしまうと釣ってはいけないと言う決まりがあるそうですけど

シーズン中はルアーで入れ食い状態でこの大物を釣り上げることができるとあっては、

地元民だけではなく、全国から釣り人、いやそうじゃなくても大勢やってくるでしょう。

公園から見下ろせる海岸で、見てるあいだに釣れる釣れる (^_^;)

 

釣果を見せてほしいと言うリクエストにも笑顔で応えてくれそうな人ばかりで賑わう週末のオホーツク海。

 

そして北海道の北の先端間近の「エサヌカ線」

牧草地を貫き地平線に向かって延びる直線道路。

 

前回もそこそこ天気は良かったけれど、今回はその素晴らしい経験をすべて上書きできたのだから

最終日に守りではなく攻めに出たライディングプランにはもう素直に従うしかありません。

北海道では、飽きるほど直線道路が続く経験を何度もしていますが、

真っ直ぐに伸びるアスファルトと高低差の無い草原がどこまでも広がるこのエサヌカ線はとびきりのストレート感。

もう40年もバイクに乗っていて、操作に集中没頭している楽しみを絶やさずにいられることは少し自賛していますけど

バイクの理屈なんてのは抜きにして、走りながら笑いがこみあげてくるような愉快な経験をこうして引き寄せたこと、

我ながらよく出来たものだと喜びが爆発しました、いい歳して(笑)

 

このあと道路に寝転がったり「前回はジャンプ」して撮影したりなんかして…

時間は止まってはくれないのだから、せめて思い付くことは何でもやてしまうのでありました (笑)

 

 

 

エサヌカ線を走りきると宗谷岬まではもう間近。

このまま宗谷国道で海沿いに宗谷岬に上り詰めるのではなく、あの「宗谷丘陵」を豪快に突き進みたいので一旦内陸部へ。

さすがに広い北海道、国道ではなく「道道」の数は4ケタに及ぶのですね。

ココは九重阿蘇を知る我々にとっても素晴らしく爽快で広大なワインディングロード。

なだらかな斜面の小高い丘には、強い風を利用した日本最大級の風力発電「ウインドファーム」があり、

背の低い植物だけの独特の風景が広がり立体的かつ遠くまで見渡せるめずらしい眺め。

 

 

 

そして丘を降ってくるとオホーツク海

宗谷岬はもう目の前。

 

2年連続2度目の宗谷岬は前回よりも穏やかでとても気持ちいいのだけど、あまりはしゃいでいない…

もうこの先は無いわけで、このツーリングの最終日もこの場をもって本当の帰路につくのだと言うことを

日本最北端を示す先の尖った石碑によって認めさせられました。

 

 

そろそろお昼、ウインドファームに折り返し

「白い道」にも勿論行きます。

 

青と緑と白のコントラストがココが日本最北端の地であることを忘れさせます。

本当にもう帰るのか (^_^;)

 

 

 

走り去るのが惜しまれる、他に交通量のほぼ無い丘陵地帯を少しスピード低めで走りながら

このあとのルートをどうするのか。

このまま内陸でワインディングを繋ぐのもいいけど、ここまで天気がいいのだから

敢えて日本海側に出て海沿いを下るのがいいでしょうと

小樽への到着時間と「オロロンライン」を走ることもあわせてRTが決めました。

 

 

早くも西に移動し始めている太陽の方向へ進路を変え日本海。

利尻島を右に眺めながら、これまた果てしない直線道路。

 

ストレートに28基風車が並ぶ「オトンルイ風力発電所」

2023年には建て替え工事が始まり、5~9基に減ってしまうそうなので

これが見納めになるかもしれませんね (^_^;) わからないけど。。。

海沿いルートを選んだのは正解だったようです

段々と日暮れに近づいていく美しい日本海のグラデーションをかなりのハイペースで楽しむことができましたからね。

水平線に夕陽が沈む、まさに「日没」の18時

わき見運転もココまで (笑)

日没後間もなくの「留萌」るもい

ココから道央自動車道に向かうために海沿いを離れるところで

すでに小樽への到着時間も見えてきているので、北海道最後の食事を楽しもうと言うことになり

営業時間制限に間に合ったスープカレー。

このカレーは実に美味しかった。

最後の客として食事を終えて、もうあたり真っ暗なお店の外に出た途端

雨が降り出したことにもさほど動じることも無くて済むくらいのスパイス効果!

 

留萌から小樽近くまでの180Kmほどの高速道路。

雨は道央自動車道上で上がり、

北海道の外周の北半分を走破して、無事予定通りに新日本海フェリー「小樽ターミナル」に到着。

乗船手続きを済ませ、最後にセイコーマートへ買い出しに行く余裕も残していますが、

この待機状態でで雨に打たれないないことは本当にありがたいですね~。

 

 

さて、このフェリーで21時間かけて気持ちを切り替える準備。

 

船内は閑散としていて

僕たちもベットでひたすら眠るのみでありまして、ハッと目を覚ますたびに

時刻や居場所を確かめて我にかえってはため息の繰り返し (-_-)

 

昼間にバイクに乗っていないことが不自然に感じるほどバイクとカラダが一体になっていることを

昼間から風呂に浸かることでリセットできるんじゃないかと思っているのです。

 

普段カップ麺は食べないけど、北海道工場製造とあれば。

 

アルコール分解時間を計算し、サッポロクラシックも飲み納め。

僕たちが東北北海道にいるあいだ、西日本はずっと雨だったようですが、この夕焼けは長雨の終わりを告げるものでした。

今夜舞鶴から下関まで夜中に走り続ける間、雨の心配は無さそう。

 

最後の長距離走行の前に船内レストランで食事。

 

舞鶴港に到着。

他のライダーさんが下船を始めたころに我々も遅い下船の準備を…

バイクのもとに行くと作業の方がいらっしゃって…3度目の乗船でお会いできました。

大学で下関にいらっしゃるときにバイクのメンテナンスをさせていただいていた学生さん。

卒業後に一度休暇を利用して下関にお越しの際、うちのお店にも顔を出してくれていて

この会社にいらっしゃることは知っていましたが、こうして頼もしい姿を拝見できて

以来ずっとバイクに乗り続けていると言うことを知らされると嬉しいものです。

これから下関まで、この一週間で最もキツイ600km

ラジコでお気に入りの同じ番組を聞きながら、お互いに(いや僕が)居眠りしないよう

同じところで笑いながら走りとおしました。

RTとは広島で解散、僕はそれからさらに走り続けて

なんだか違って見えた地元の景色に取り込まれ日常に戻って行くのです。

 

 

船中泊を除くと本州で3泊と北海道4泊。

R1200RTとDL1000の走行能力を満喫した全走行距離は4700Kmほど。

各地いいところで天候に恵まれたし、さほどのトラブルもありませんでした。

心配していた野生動物(とくに鹿)との至近距離での遭遇も無かったので、

2台ともに取り付けていた「鹿笛」の効果があったのか…いやそう思いたい (^_^;)

 

休み(仕事をしていない)をとるためには相当に覚悟と努力をしたのだけれど

年齢的に気力と体力は努力だけでは生み出せそうもなかったので、周りからは呆れられながらも取り急ぎ2年連続で北海道に行ってまいりました。

そもそもこのロングツーリングの始まりは、それまでたまに出かけていた1泊2日ツーリングを2泊3日にしてみたいと言うところから始まりました。

そこから徐々に発展して去年の北海道12連泊にたってしまったわけですけど、

やっぱり転機になったのは2泊してみると言うことではないかと思います。

もう一つはフェリーで一晩過ごすこと。

そんな身近なところからやってみることをお勧めします。。。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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2021東北北海道ツーリングー6 楽園

2021年12月15日 05時15分36秒 | ツーリング

北海道三日目の朝、まだ照明が落とされたままのロビーで静かにチェックアウト。

嬉しいことに今日の天気予報も晴れ。

移動範囲が広いのでところによっては昨日のようなイレギュラーもありますが、

雨雲の無いエリアを求めて随時ルートを変更する必要は無さそう。

 

道東の内陸部の早朝、気温は10度台の前半

街中ではなく山間部からの早朝スタートはミスを犯さぬよう

引き締めてかからないといけません。

 

大雑把に言えば西から東へ阿寒湖、屈斜路、摩周湖と並ぶ南側のルートを東へ進む過程で眼下に見える雲海。

突然視界に広がり感嘆するのだけど、今回はそれが目的では無く

むしろこれから向かう場所に霧が出ていないことを願っているのです。

鹿などが飛び出し(体当たり)てこないことを祈りながらお互いに注意喚起しながら進みます。

しばらくすると再び霧の中、やっぱり今回もダメなのかとほぼ諦めモード。。。

でも行くだけ行ってみることに。

すると目的地に近づくにつれ、はっきりとした雲の切れ間が現れて

僕らはその先を目指しているわけだからこれは期待が膨らみます。

 

 

そして展望台に昇り詰める頃には朝陽が眩しくなってきて、もうココでは鹿でも飛び出してくるかもなんてことは忘れています (^_^;)

 

しんしんと冷え込む展望台駐車場にバイクを停めて急いで向こう側へ。

 

見えましたね「霧の摩周湖」

前回のツーリングでは2度チャンスがあったけど濃い霧で全く見えず

残念な気持ちを引きずることになった北海道最終日でしたからね。

 

湖を見てもあまり感動しない我々も今回ばかりはさすがに嬉しかったですね。

周りには誰も居ませんからこの景色を独占したようなもの、

ほんのひと時の絶景をしっかりと目に焼き付けてバイクに戻る頃、ここにやって来られたクルマの人達

残念ながらひと足先に流れ込んできた霧に先を越されて、文字どおり「霧の摩周湖」を見ることになったようです。

昨日ホテルにチェックインした時、部屋に備えてあったラピスタオリジナルのパン。

食べずにとっておいたことを思い出して、朝食の代わり (笑)

豪華で優雅なな朝食よりこちらに賭けてよかった。

これから道東の東、オホーツク海側に向かう途中

前回スケジュールと天候の都合で行けなかった「開陽台」にも登ってみました。

登ると言っても標高にして270メートルくらいの台地ですが

南の中標津の牧草地は果てしなくて、北の斜里岳もはるか彼方なので

ぐるりと360度見渡せるパノラマ。

 

 

 

テントサイトにはキャンプツーリングのライダーさんがチラホラいらっしゃいます。

ココで夜晴れていたならば、いったいどんな星空が眺められるんでしょう。

山も街の明かりも、遮るものナシ。

 

知床半島が始まるところからオホーツク海に沿って

羅臼側から半島を北上し「知床横断道路」で半島の向こう側の宇登呂に向かって登って行くと

知床峠では羅臼岳と遠くに国後島を見ることができるハズ。

ワインディングロードとしての走り応えはもう素晴らしいのだけれど

残念ながら前回同様に知床連山は雲の中。

 

予報では今日は終日広範囲で晴れると言うことだったので、この雲は季節柄知床の東側特有のものでしょう。

 

峠を越えてカーブが緩やかで高速化してくるウトロ側になるとまたしても雲の切れ目。

 

前回と今回にかけ北海道では、積丹、美瑛、神の子、摩周などなどいくつものブルーを見てきましたが

今日はこれから「オホーツクブルー」の始まり始まり~。

 

前回の知床半島は、11Kmのダートを走って行き止まりの「カムイワッカ湯の滝」まで行ったものですが

今回は岬の先端まで行ってみたいと思っていまして、

かと言って徒歩で行くには、登山・岩登り・沢登りの技術と野生動物など自然の知識などなどどれも持っていないので不可能。

しかも徒歩だからそれだけで何日もかかるので、もうそれだけに目的を絞り込んでいる強者でなければそこを望むことは出来ないはずです。

だから観光クルーズ船で海から眺めようと、予約した船の乗船時間に合わせてハイペースのバイククルーズだったのです。

乗船手続きを終えて「ゴジラ岩」を見上げながら船着き場へ。

 

気温も上昇していてポカポカしているのに防寒の貸出しコートを勧められ、

断り切れずに手に持って乗船したけど、結局最後まで脱ぐことはありませんでした (^_^;)

 

今回初のセイコーマートのおにぎり

具は即決の「鮭」当然でしょう。

軽トラとバイク以外の乗り物に乗れるとなると嬉しいし、なんと言ってもお天気最高デス。

 

往路はサケ漁の定置網をかわしつつ岸壁や岩場の陸地に接近し、滝や奇岩そして断崖絶壁。

その間に船スタッフがヒグマや珍しい野鳥を見つけては案内してくれます。

産卵のため遡上してくるマスやシャケを河口付近で狙っているヒグマの親子。

何隻もあるクルーズ船同士で無線で目撃情報を共有しながら追うので、効率よくヒグマを見せてもらいました。

あれがカムイワッカの滝。

前回はこの上流でカムイワッカ湯の滝を登ったのですが、あの強酸性の温泉がここで海に流れ落ちるのか。

 

途中、海岸にぽつりぽつりと建っている「番屋」

人がほとんど踏み入らないこの辺り、5月から10月頃まで漁師が漁を行うため共同生活をされる宿というか拠点。

いくつか見たけど、なんだか見覚えのある番屋。

これはあの19号番屋と言うやつで、僕もたまたまど深夜の再放送

NHKスペシャルで見たことを思い出しました。

勿論、クルーズ船スタッフの案内もありましたが

ちょどその時、ヒグマの親子がこの番屋の前を横切る姿が見られ

番屋から出てこられてクマを叱りつけて追い払っていらっしゃる老漁師さんらしい姿。

あの放送と全くと言っていいほど同じ場面に遭遇。。。なんかもううまく出来過ぎていて興奮しました。

テレビをほとんど見れない僕がその番組を見ていたことにです。

 

ちょうどこの時期はカラフトマスの遡上のシーズンで

大量のカラフトマスが接岸しているらしく、ヒグマは河口近くで見られることが多かった。

 

あれが知床岬の先端、意外と草原。

岬の向こう羅臼側はやっぱり海霧が発生しているようですね。

 

帰りは行きと違ってやや沖合をまっしぐら。

やっぱり防寒の上着を借りていてよかったですね。

3時間を超えるツアーもあとは帰るだけなんだろうなと思っていたら

ツアーガイドさんの知床の海の話はまだまだ続きます。

 

三陸地方、千島列島からオホーツク海に限られて見られるらしい「イシイルカ」の力強く泳ぐ姿が見られたりして

随分と前に天草のイルカウオッチング以来でいいもの見られたなー

なんて喜んでいたら。。。

他船からの情報で「マッコウクジラ」が入ってきているとのことで船頭さんが現場へ急行。

海面で高く潮を吹きながら泳いでいる間に接近しなければならないようです。

捕食のため深海に潜るクジラですから、一度潜ってしまうと

あまりにも時間が長いため、次の浮上を待ってはいられないのだそうです。

 

それでも何とか、潜水を始める時に見せる

尾びれを高々と振り上げる姿をみることができました。

あともう一回潜るの待ってくれていたら至近距離で見えたかもしれないのに (^_^;)

陸、海、空、獣、この世界自然遺産をこのわずかな時間で楽しむことができたのは感激デス。

 

観光船クルーズを終えて、再び走り出すのですが

朝、羅臼から宇登呂へ知床を横断するときには全く見えなかった「羅臼岳」

こんなに晴れ晴れとしたオホーツクで数時間を過ごしたものだから

今行けば見えるかも…と言うことで意見が一致。

なので普段はやらないけど来た道を知床峠まで戻ることに。

そうそう、この川が流れる先の河口のところでさっきヒグマの親子を見たんだから

恐ろしいことにそれほど遠い距離ではないですね。

高速コーナーが続くワインディングをグングンと昇って行くと見えました羅臼岳!

でも東の羅臼側片面だけは雲に覆われています。

それでも今朝の摩周湖みたいなこともあるんじゃないかと諦めず加速をやめないRTに僕も続きます。

しかしこのあと視界は悪くなるばかり。。。

結局、二度目の奇跡みたいなことは起こらず霧の中でUターンとなりました。

 

 

しばらく走るとまた反面羅臼岳が背後に (^_^;)

半島の東西に大きな影響をもたらす「知床連山」

まさにそのフェーン現象がいまここで起こっているわけです。

 

その後はもうずっと安定した晴天でありまして。

逆方向とは言えルートは被るのですが前回は曇り空でいまひとつ感動しきれなかった景色を観なおしに行くため、

オホーツク海に沿って走ります。

 

 

斜里町の「天空の路」

手前のスタート地点は見物の人が多くいらっしゃったので少し下ったところ(いや気を使ってもっと下ったところのつもり)でパシャリ。

でも僕たち皆さんの障害物になっていることは明らかなので、一瞬で終わらせて速攻で下りきりました (笑)

 

この列車で北海道を旅すると北海道の有名景勝地や湿原に湖など壮大な自然を車窓から楽しめること間違いないだろうと思われる「釧路本線」

道東エリアをツーリングしているとこの線路を目にすることが多くて、これは列車に揺られながら楽しむと言う手もあるんじゃないかと

列車で旅する発想の無い我々でも自然に思い付くほどです。

レトロな駅舎もいくつも見られそれらを見ているだけでも旅情に浸れるでしょうし、冬の雪景色なんてのもありますからね~。

そんな飾り気のないほんとにレトロな駅舎内のラーメン店、もしかして営業中ならお腹空いていなくても食べたいと思い、

やって来ました。

 

あー前回同様にやっぱり一足遅かった…

そのまま釧路本線に沿って西に走るとすぐに開けてくる「原生花園」

このエリアは前回のツーリングの最終日、エキゾーストパイプが割れてしまって補修するにももうすでに

手の施しようが無くなるほど崩壊していて、金属片を路上にばらまくことになるんじゃないかとホテルの駐車場から不安なスタートを切って間もなくの場所です。

しかも小雨まじりの灰色気分でしたから

こうしてバイクは好調な上にまだ帰らなくていい日に、こんな晴天に遠くまで見渡せる自然の花畑を持つ草原と湿地帯なんて言うのはもう、

まるで別世界。

去年と同じ場所にバイクを停めて一段高いところの路線の「原生花園駅」にも行ってみました。

 

心に余裕が無かったからなのか、不甲斐ないものでここに駅があることを前回は知らなかったのです。

まあRTは分かっていたけど、ウエットな地面に身をかがめて990アドベンチャーの下に潜り込む僕に気を使ったのでしょう。

釧路湿原駅と言い、この原生花園駅と言い、なんだかおとぎ話にでも出てきそうな佇まい。

ちょうど列車(一両だけど)がゆっくりと駅に入ってくるところに居合わせて、

この車両から主人公でも降りてくるんじゃないかと期待しました (笑)

さっきの「止別駅」では宮崎から来ていて自転車で北海道を楽しんでいるという気さくな青年とは楽しく会話をしましたが、

この列車から降りてきた独り列車の旅を楽しんでいらっしゃる様子のお若い女性については、

か弱いようでたくましいんだろうなと、その旅のスタイルを勝手に想像を拡げるのみなのであります (^_^;)

線路よりもさらに一段高いところの展望広場では画板に向き合っているご婦人たち。

どうやら地元北海道の人達のようです。

創作もおしゃべりも。。。 のどかな時間ですね~ (^_^)

 

真っ黒に日焼けした自転車のギラギラ青年と、

普段は大学の図書館で勉強でもしていそうだけど、旅行カバンとスマホひとつでひとり旅なんかもやってしまう女子大生、

この短く過ぎていくのが惜しまれる夏を懸命に描こうとしている地元民。

そして大型バイクでツーリングしている僕たちもまたそのひとつ…

この穏やかで壮大な景色の一部となれたような気がして、とてもうれしかったですね~。

 

晴天の下、その鮮やかさがまったく衰える気配のないオホーツクブルーを眺めながら

本日の宿泊地である網走を通り過ぎて、青いオホーツク海に突き出た「能取岬」

この灯台の向こうの海が冬には流氷で埋め尽くされるなんて、見ないことには実感できませんが

まずは夏の能取岬、ブルーとグリーンのコントラストを見ることはこれで達成したので

これはまた一段と冬に訪れてみたいという憧れが強くなるというものです。

 

能取岬までの一本道、遠くに鹿の群れなどを見ながら足取りも軽く網走へ。

 

北海道最後の宿泊

そう言えば去年も最終泊はココでしたね (^_^;)

飲食店の営業時間制約があるので荷物を投げ出して速攻でTシャツとハーフパンツ。

今日は午後から気温も高く、海の眩しさも手伝ってなんだか焼肉とビールが締めくくりとしてはピッタリで

まるで判っていたかのような選択デス。

地ビールが豊富なので各色(ブルーは発泡酒)楽しんで

提供時間内にアルコール摂取完了。

本日の走行はわずか348Km

ライダー冥利に尽きる濃厚な一日。

でも明日はもっとスゴイことに。。。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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2021東北北海道ツーリングー5 峠越え

2021年12月08日 20時41分00秒 | ツーリング

北海道二日目の朝、このツーリングで唯一の旅館宿ですから

朝ごはん食べて行こうと言うことで、ゆっくりと明るくなってからの一番風呂。

こっそりスマホで撮影できるのですからモチロン我々のみで貸切状態です (^_^;)

 

朝食を配膳していただける一番早い時間に食事処入り。

 

そう言えばここ数日間、朝ごはんを食べていない…

このあとも食べている時間が無い日々かもしれないのでココではバカ食い

テーブルごとのおひつのごはんも足りなくておかわりしました。

ツーリング中は気分が高揚しているのでイレギュラーな食生活も全然OK。

 

旭川方面に戻り、市街地を避けつつ大雪山の東側を南下するルートに進みます。

 

 

「旭川紋別自動車道」比布北ICから上川層雲峡ICまで30kmほど無料高速道路の一部を利用。

視覚だけでは下道と高速道路のスピード感を誤解してしまう北海道の朝。。。

 

前回の北海道ツーリングでは「三国峠」で折り返していますから、

今回はその反対側から峠を目指そうと言うもの。

またしても好天に恵まれて素晴らしい眺めのワインディングをバイクのパワーにものを言わせながら

自由に豪快に登りつめました。

 

前回向こう側からやって来て、ここで折り返した時この先がどうなのか少し後ろ髪引かれましたけど、

今回はその向こう側からやって来てこの「三国峠」を越えたことになります。

これで大雪山の右と左の南北ルートほぼ走りましたので、いつかバイクで来ることのできない年齢と状況になっても

思い出すことのできる景色をまたひとつ得ることができました。

「日本の絶景ルート」なんてしょっちゅうやっているバイク雑誌の特集で必ずと言っていいほど紹介される三国峠の1カット。

眺めて走って豪快に爽快に、いろんなものを費やしたり犠牲にしてここに居るのですから

それはもう全身で全力でこの空間を楽しむことですね。

 

 

ココの白樺の群生も我々の地元では見ることのできない景色でありまして

しかも他に走っているモノが何も無いことに感動します。

 

去年の北海道ツーリングで訪れた

「幻の橋」と知られている上士幌町のタウシュベツ川橋梁。

季節によってタウシュベツ川橋梁の見せる姿は違い、前回は7月でしたからまだ糠平湖の水位も高くなくて

ココからこの直線の彼方37Kmほど離れている上士幌町内にある十勝西部森林管理署東大雪支所まで、ダートが始まる入口ゲートの鍵を

平日限定早い者勝ち条件付きで借りるためにに走り、運良く晴天の下で半分水に浸っているイメージ通りの橋梁をこの目に焼き付けた

超ファインプレーを経験しております。

 

しかし今回はそれから1ヶ月半くらい遅い季節でありまして、雪解け水で湖の水位がか高まっており

橋梁も見えるかどうかと言う時期なので、この森を抜けたところにある対岸の展望台から眺めることにします。

糠平ダム建設のため橋梁からここに移動されその後廃線となった旧国鉄士幌線の名残で森の中に真っ直ぐな道。

 

 

季節による見え方に合わせてこの写真も掛け変わるのかな…?

 

本当だ、あと少しで水没するところを見ることができました。

四季とダム湖の水位で様々な表情を見せながら朽ちていく「旧国鉄士幌線コンクリートアーチ」

せっかくならその姿が見える時期に、やる気を試される十勝西部森林管理署東大雪支所まで往復することをお勧めします。

あの古代遺跡のようにも見える橋梁のそばはぽっかりと穏やかな虚無感で、もの凄く寂しい空間でしたね~

 

 

そのまま南下すれば帯広に向かうのですが、今回は滞在予定ではなく

ココから大きく方向転換をして道東方面に進みます。

士幌町から足寄町と来て道東自動車道「浦幌IC」から無料高速で釧路湿原が始まるところまで高速クルージング。

高速道路で助かるのはスピード云々ではなく野生動物に出くわす危険が少ないこと。

 

たまたまこの時はR1200RTだったので

この機能を使いこなしているRTオーナーに「便利な使い方」を教えてもらい

クルーズコントロールを大いに活用しました。

 

2車線あって先行車を次々に追い越しながらだと意識と体が動くので疲れは感じませんが

無料区間の1車線では、前の車に合わせて同じスピードで走り続けることになるので

右手でスロットル開度を長い時間保持するのさえストレス。

だからクルーズコントロールをセットしておいて、こうして右手をフリーにできるのはこれだけですごく効果的なリラックスになりますね。

これができるか否かで高速道路での休憩回数はかなり違って、トイレの必要が無ければなお少なくて済みます。

 

釧路市に入ったところで高速道路は終わり。

やっぱり天気の安定しない道東に来たんだなと思わせる空模様。

今回は釧路湿原を楽しむ予定は無くて、釧路市街地を避けつつ

それでも湿原の雰囲気は味わえる「釧路湿原道路」で湿原の南側を横切って

厚岸(あっけし)から太平洋側に出て「北太平洋シーサイドライン」に向かいます。

前回はここを向こうから逆に走ってきているのだけど、お天気いまいち曇り空。。。

今回は出来れば晴れた空の下、青と緑のコントラストと様々な岬と絶壁の絶景ロードを楽しむはずだったのに

前より天気悪くてレインウエアを着るかどうか迷うほど (*_*)

 

 

結局、北太平洋シーサイドラインを良いコンディションで楽しむことはできなかったけれど、

この地域、釧路湿原だけでなく

湖や沼や湿地帯が豊富なのだとあらためて知ることになりました。

あまり高い樹木が無いから遠くまで見渡せるのです。

 

道東の太平洋側、僕たちは一気に走り抜けてしまいましたけど

林道もたくさんありますからオフロードバイクやハンターカブ的な走破性があれば

このエリアだけで何日も楽しめるはずです。

 

 

霧多布岬を過ぎ、根室が近くなってきたところで

ほぼ進路を反転し、本日の宿を目指します。

今回RTが根室に行かないことにしたのは、前回の宿近くの居酒屋さんが休業されていたからだそうです (^_^;)

 

道東エリアの内陸ど真ん中「阿寒湖」に向かって足を速めます。

まだ季節は夏なんだけど日差しの無いまま夕暮れに近づいているし

自衛隊では最大規模の演習場らしい矢臼別演習場エリアの北側を横断するルートは

小雨まじりで随分と寒い。

天気によって気分は随分と上下するものだけど

これから向かうは当ツーリングで最も高級感を味わえるホテルなんだとか。

 

 

 

お天気不安定な道東を西に進むにつれ雨の名残も無くなっていき、ペースはさらに上がって

暗くなる少し前にホテルに到着。

 

エントランスの雰囲気も普段我々が利用するホテルとは違っていて

奮発宿泊費のサービスを想像するとちょっとワクワクします。

いえいえそうは言っても我々が泊まるくらいですから、そこまでお高い宿ではございません。

鹿の壁掛けオブジェにも嫌味が無いほどだし (^_^;)

 

せっかくだから無事到着の乾杯は広くて誰も居ないロビーで

静かに優雅に。

 

阿寒湖から発し、釧路を流れ太平洋に注ぐ「阿寒川」を眺めながら滞在できる

カムイの湯「ラビスタ阿寒川」今日も激しい一日だったけどあとはもうここでゆっくりするだけ。

体調の変化も一巡して、さすがにもうこのツーリング生活に適応できていますから

あとは飲みすぎて寝落ちしてしまってこの優雅な時間の記憶を失わないことです。

そうそう部屋だってこんなに広いし寝転がってテレビが見られるソファーなんかもあって

部屋の檜風呂も蛇口をひねれば温泉が出てくるのです。

でも今になって思い返してみると、何処に寝たのか思い出せないんですよね (-_-;)

 

それもそのはず、次から次へと出てくる出てくる料理の数々。

こちらから注文しなくてもお品書き通りに食事が進むに合わせて

料理が提供されるので自分で考えるのは次に呑むモノだけでいいのだから

お酒すすみます。

 

 

 

終盤に出てきた鍋は「ブイヤベース鍋」だそうです。

 

初めて食べたけどこのホテルの雰囲気に合っていていいなと思いました。

 

そして〆は鍋でやるんじゃなくて、カレーとは。。。斬新です。

 

 

当然いつも通りに完食

だって期待が膨らんで当然の明日の朝食は早朝出発のためキャンセルするんですからね (^_^;)

 

食後に温泉

露天風呂に出てみると暗闇の向こう側から阿寒川のせせらぐ音が聞こえてきて、

明日の出発も早いので周りの景色を確かめられないのが少し残念

着いてすぐにビールを買い求めている場合ではなかった。

 

実はココ、我々がいつも利用しているドーミーインと同じ会社が展開する宿泊施設。

もしかしてと思っていたらやっぱりありました「夜鳴きソバ」

何か高級なところは無いのかと、いつものと見比べてみると

お-コレは、海苔がチャーシュー的な。。。

でも味は全く同じですからこれでは現実に引き戻され過ぎですね (笑)

本日の走行は530Km

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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2021東北北海道ツーリングー4 海峡

2021年12月03日 03時16分10秒 | ツーリング

いよいよ今日は北海道に渡る日です。

大間港発の津軽海峡フェリーは一日2便

RTが予約をしてくれているのは7時発の便

それに間に合わないようなことがあると次は14:10ですから

そんなことになると今日のスケジュールは間違いなく破綻してしまいます。

下北半島では2年前、北の端の大間でマグロを食べた後

南の端のむつ湾フェリー脇野沢港乗り場へ移動し

フェリーで陸奥湾を渡って津軽半島へ行くことになっていたのに、僕がこだわってマグロを食べたばっかりに間に合わず

さらにはKTM990アドベンチャーがガス欠になってしまうと言うのも重なって

ガソリン調達のため行ったり来たりしながら陸奥湾をぐるりと一周走ると言う

忘れられないハラハラドキドキロングツーリングをやっています。

あの時はガソリンスタンドを求めて海沿いを走ることを強いられましたが、

内陸のワインディングのほうがずっと楽しそうだとわかっていましたので、

今度こそ最短距離ではなくても走り応えのあるルートをミス無く走り通してフェリーに乗れるよう

少し気合を入れてスタート。

 

 

前回は素通りだった「海上自衛隊大湊航空基地」

地元山口県よりもずっと早い朝焼け。

 

地図で見ると「斧」のような形の下北半島の斧頭の底辺の真ん中あたりから

「かもしかライン」と言う名前の付いたルートで半島をナナメに上がって行きます。

 

 

本州の最北端まであと少し、こんな早い時間に全く人が生活している気配のないワインディングを走っていると

こんなところでトラブル発生でもしてしまうと、いったいどんなことになるのだろうと

自信半分怖さ半分の状況に興奮します。

 

途中、「湯野川温泉」の手前にちょっとした集落があり、現在地と到着予想時間の確認。

下北半島のど真ん中にポツリとある集落…

僕が住む下関も本州の端っこですがまったくの反対側。。。コチラの冬はいったいどんな生活なんでしょう。

確実に乗船できる出航の40分前までに無事ターミナルに到着。

 

起床して走るだけの準備をしていきなりの80km弱

早朝の山間は野生動物の危険もあるので緊張しました。

 

ガラ空きの客室で過ごす90分間は

ルート確認と仮眠をとるには長過ぎず短過ぎずでちょうどいいくらいですね。

前回のように舞鶴港から新日本海フェリーで直行するよりも、

今回は大阪からとは言えそれなりにルートを繋いで来ているので

こうして北海道に渡るのも感慨深いのです。

 

新日本海フェリーでは小樽港に夜の入港でしたが、

函館を朝の8時半に北海道ツーリングをスタートできるとは

なんて区切りのいいことでしょう。

そして北海道の本日移動のエリアは晴れ。

今頃、西日本は長雨の真っただ中。。。申し訳ありません (^_^;)

 

間もなく道央自動車道に上がり北上開始。

前回高速道路走行中に遠くに見えていた「昭和新山」へ

 

トウモロコシの直売と焼トウモロコシ

そう言えば朝から何も食べていないので吸い寄せられるように…

近付いていくとお店のご主人がここのトウモロコシについて熱弁。

「めぐみゴールド」って言ったかな?

強い甘さが魅力で生でも食べられるらしい、誉め言葉としてはこれに尽きるだろうと言えるトウモロコシだそうで

しかも糖度の低下が遅い品種らしいのでお土産にも良さそうだから

 

食べてみて考えることにして、生から焼いてもらいました。

 

試食でダメ押しにメロンもいただいて、トウモロコシ購入決定。

帰宅日に合わせてとれたてを送ってもらうことにしました。

 

今回の北海道は3泊の予定ですから、前回のようにあちこち廻ることはできません

お天気にもよりますが主に道東と道北エリアに進むつもりであります。

お土産購入などは後になればなるほどタイミングを逸することになるので初日に済ませようと言うことと

僕が新千歳空港に行ってみたかったこともありRTが気を配ってくれました。

 

同じようにツーリング中らしいバイクは他に停まっていましたが、しっかりとバイクカバーに包まれたバイクが1台。

RT曰く、これはたぶん長期の休みが取れないライダーさんが北海道ツーリングを数回に分けて遂行していて

短い休みが終わると一旦飛行機で帰宅し仕事に戻り、また次の休みに飛行機で飛んできて

ここに置きっぱなしにしていたバイクで続きの旅に出るやり方をとるツワモノのバイクだろうと言うのです。

 

なるほど、ここにバイクを何日も留めておいても耐えられるだけの対策と意識があれば

バイクと一緒に自宅と北海道を行き来する必要もないわけだし、

カラダひとつのほうが移動コストも安いハズ。

これは効率のいいやり方ですね (^_^;)

 

飛行機になんて乗る用事の無い僕は無縁の場所ですが

RTの言うとおり、お土産何でもありますね。

 

先ずは北海道のど真ん中に行くため初日の走行はかなりの長距離

下関から同じ距離を走ると何処まで行けるのかを考えると、距離感とスピード感が麻痺する北海道でもとにかく走りまくらないといけない。

だから途中の富良野と美瑛はとても良い天気だったのに敢えて素通り。

 

前回もお天気には恵まれたのでここは良しとしましょう。

 

本日の宿は美瑛町から大雪山方面に向かい、旭岳の麓まで食い込んだ位置にある

「大雪山国立公園天人狭温泉」に1軒だけ営業する旅館です。

 

途中に見た「七福岩」

七福神と思わせる7つの連なる岩柱状の岩肌。

 

この先は「旭岳」もう道も無く行き止まりのようです。

標高も高いみたいで冷えます、たぶん気温は10℃前後ではないでしょうか。

 

もうビールだったら何でも美味い気分ですけど

北海道ですからやっぱりこれにします。

 

大雪山から生まれる「天人峡温泉」

今回唯一の温泉旅館で、宿泊客も極少のようでしたので

ゆっくりと癒すことができました。

 

 

 

本日の走行(移動)は577Kmと津軽海峡

 

ありついた温泉旅館のご馳走、トウモロコシとメロン2切れくらいしか食べていなくても

空腹にさえ気付かずに楽しく走り続けた甲斐がありました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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2021東北北海道ツーリングー3 B級グルメ

2021年11月30日 01時24分15秒 | ツーリング

6時過ぎに盛岡駅近くのホテルを出発。

屋根の無い駐輪スペースに夜のうちに雨が降ったらしく、でも予報ではこの後降ることは無さそうなので、

ガラ空きの黒いアスファルト上をかまわずにスタート。

 

ここ盛岡は岩手県の南北で言うとちょうど真ん中あたり。

北上するなら「岩手山」や「八幡平」方面に進むのが定番ルートでしょうけど

せっかく広い広い岩手県に居るのだからこれまでにまだ走ったことの無い道を選ぼうと言うことで僕も賛成。

 

 

2年前の足跡がコレ(途中途切れてるけど)ですから、少し西側から北上して行くルートをRTが選んで

東北の頂点を目指します。

 

 

岩泉、久慈と岩手県西部の内陸部

グーグルマップもかなり拡大しないと表示されない山間のワインディングばかりがつながって

午前のうちに青森県に入ります。

 

これはドライブレコーダーのスクリーンショット

これまではデジカメを手に持っていなかった時の瞬間の光景をわざわざ後戻って撮ることはほとんどやらなかったので

あとからでもこれで探してそんな場面を振り返ることもできますね。

 

何処にも立ち寄らずにひたすらハイペースを維持するのは

今日のランチが十和田市のB級グルメ「バラ焼き」と決まっているからでありまして…

 

お昼前に「司バラ焼き大衆食堂」に到着。

実はこのツーリングで食べるのだと聞かされるまで僕はこのB級グルメのことを知らなくて

前を走るRTにツーリングでこれから向かおうとしている土地の情報を知らなすぎると嘲笑されましたが確かにその通り。。。

行く先の情報は少しでも多く得ていないと、ただ走るだけに終わりあとから後悔することになりますもんね。

でもツーリングから戻って地元下関でいろんな人に聞いてみたけど知ってる人はいなかったぞ。

 

このような盛り付けから焼きがスタート。

牛のバラ肉とタマネギと、火の入り具合の調整のために肉が盛り上げているものだと思ったら

それだけではなくてこれは「バラの花」をイメージしているのだと後から知りました。

バラ肉と薔薇でかけているということか (^_^;)

 

頃合いを見て両者を混ぜ合わせ

 

タマネギがあめ色になったら完成!

早朝に盛岡市内を出発してから何も食べずに走りに走ったうえでの

この濃くて甘辛い味… 白飯おかわり自由なんてこの上ないサービス (^^)/

 

午後からはお天気もスッキリと晴れて気温も大幅に上昇。

下北半島にさしかかるまで気を抜けないワインディングの連続のおかげで

眠気を感じることも一切なく一気に北上できました。

遠く西に見えているのは2年前のツーリングで超単調に規則正しく繰り返されるつづら折れを登った「岩木山」じゃないでしょうか?

斜面の角度と周りに山が無く際立っているその姿からしてそうではないかと…

 

半島を北上するなら東西どちらのルートでも結構なハイペースで入れるのだけど

西側で陸奥湾沿いなら「下北半島縦貫道路」がありますからかなり安心して飛ばせます。

このゲートを通過して「寒立馬」の放牧エリアである国定公園に立ち入るのもこれで2回目

 

 

20数頭居るらしい寒立馬と路上で遭遇するのを期待していたけど遠くに見えただけ。

「尻屋崎灯台」まであと少し、

画像ではちょっとわかりにくいけど日本海側からの常に強い風の影響で

付近の地形には背の高い樹木も少なく全部右に傾いているという特徴もあります。

 

前回は曇り空だったこともあり、もの悲しい雰囲気でしたが

今回はお天気でしたので、このタフなツーリング中でも、

つかの間の穏やかさをこんな場所で満喫できた幸運に浸りました。

 

ココは本州最北端のひとつ「下北半島」

2年前と繰り返しになってしまうけれど

人生で2回くらいは行ってもいいだろうと言うことで

傾き始めた西日に向かってペースを回復させます(時間が無いから)

 

ほぼ誰もいない「恐山」

前回にも勝るほどの空虚感。。。

 

 

入場受付の僧侶に「この時期ですから足早に…」と言われましたけど

わかっています、このままここに居て夕暮れを迎える気にはなれないのでそうします (^_^;)

 

 

昨日の栗駒山「須川温泉」同様

目の前にして入浴することは無いけど

こちらは次回訪れてもなんだか入る勇気が湧かない。。。

 

 

それでも僕らがここを発つ時、閉館の少し前の時間なのに

慌てた様子で滑りこんできた乗用車から降りてきた男性の手には風呂桶がありましたよ。

とても観光旅行者には見えず、身なりもすごくラフな感じだったので

日常的に利用されているでしょうかね?

近くにあまり人は住んでいないハズだし…どちらから来られたんでしょう (^_^;)

 

恐山へは傾き始めた西日に向かって走って来たので、もう眩しくて眩しくて

なかなかペースが上がらないし顔をしかめて走るので

顔面が疲れてしまったけど、これから向かう今夜の宿「むつ」の市街地へは夕日をバックに西へ進みますから

視界も良好。

 

こうして良いペースでスポーツライディングができるようになると

霊場を離れて現実の世界に戻ってきたような気持になります。

 

むつ市街の少し高い所にある「むつグランドホテル」

夕暮れが今まさにこのビルを下から上に包んでいこうかと言ういい時間に到着です。

これまでより早く到着したので入浴を先に済ませ、

このあと飲食店が有るところまで1.5mも歩かないといけないそうなので

無事到着の祝杯も今ココでやっておかないともたないでしょう。

 

半袖シャツもだけど、ハーフパンツで出歩くのがちょっと心細いくらい

涼しすぎて閑散としています。

 

「漁師が営む居酒屋」これに心惹かれてやって来ました。

 

 

下北半島むつの魚介を中心にあれやこれやと食べてみました。

 

 

〆は別のお店でということで…

「へぎ蕎麦」の看板が目にとまり、それなら新潟でしょ?と思ったけど

2日前に居た新潟で思い出さなかったことを後悔しながらも3年前に食べたことを思い出しながら

日本酒と一緒にいただきました。

やっぱり新潟の名店のほうが布海苔(海藻)の薫り高かったですね。

 

本日の走行は485Km

午後からの強い日差しには疲れたけれど、日常とはガラリと違ったツーリング生活に

心身共に適応してきました。

明日は朝一から船に間に合うよう失敗の許されない日

これなら大丈夫でしょう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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2021東北北海道ツーリング-2 三大地獄

2021年11月27日 01時23分29秒 | ツーリング

夏の休暇ロングツーリング中の日課「朝風呂」

早朝に出発するには相応に速い時間帯の入浴になるので

大浴場アリで24時間入浴可能でしかも繁華街に近くて周辺に居酒屋の多いビジネスホテルを選んで

RTが予約してくれます。

 

2日目のスタートは生憎の雨…

好ましい宿の要件としては雨の当たらない駐輪場があることも必要なのでありまして、濡れる前に雨の装備を整えることができれば

濡れた路上に出ていくのもそれほど苦にはなりません。

その後、水が滲みこんでくることさえなければですけど。

一つ残念なのはデジカメで撮影できないことくらいですが、

実はスタート後間もなく「日本海東北自動車道新潟区間」に入り、無料高速を一気に北上する最中

雨雲レーダーに映る西から東に移動する真っ赤な雨雲の塊と我々がちょうど交差するかたちになり

土砂降り豪雨の高速道路を走ることになりました。

メッシュジャケットの上に着たレインウエアーを激しく叩きつける雨粒の衝撃がバチバチと痛いのを我慢しながら

しばらく走り抜けると、なんだか体中が冷たくなってきて寒さに耐えられないほど (*_*)

 

さすがに寒さに耐えきれず、雨具の内側に水が浸入しているのだと言うことに

やっと気付いて高速道路を降りた後スノーシェッドの中に駆け込み、僕は肌着として着用しているツーリングジャージを着替え

びっしょりになってしまったメッシュジャケットも防風性のあるジャケットに着替えることにしました。

 

一方、RTのほうはと言うと

ホテルを出発する時からレインウエアーの上着しか着ておらず

おまけにグローブさえも昨日からのメッシュグローブのまま。

びしょ濡れで凍えながら「それで大丈夫?」なんて心配しながら走り続けたのですけど

ホント濡れてない。。。

R1200RTの高いウインドプロテクションのおかげで

走っていればほとんど濡れることが無いなんて言ってましたけど僕のほうはゴアテックスのライディングブーツの中までぐっしょり

レインパンツの裾の処理が不完全だった故の僕のミスがあったにしても

あの猛烈な雨のなかあのスピードで(スピードは高いほどいいとも言えます)この差は歴然…呆れます。

しばらくすると雨も小康状態となり、新潟の穀倉地帯を走っていると

なんだか国土の北に行けば行くほど直線道路が長くなるものだな~なんて思いながら

淡々と走り続けます。

 

ペダルの操作をするたびにシューズの中の水が不快だけど、靴の中だから風が通るわけもなく乾くまでは相当時間がかかるものと諦めていましたが、

今時のコインランドリーには靴の乾燥機を備えるところが有るらしく

この先の雨に見通しがついたところで乾燥機のあるコインランドリーを見つけてもらって休憩がてら行ってみました。

この強制乾燥には助けられましたね。

完全乾燥とまでは行かなかったけれど、靴下も履き替えて

靴の中の環境が良くなったことで雨に濡れて機嫌を損ねていることを見抜かれていた大人げ無きライダーも

おかげさまでご機嫌回復となりましたww

 

 

先を進むにつれ路面コンディションも急速に回復し

山形県と秋田県境にそびえる「鳥海山」を前方に見えたところから内陸部へと方向を変え

岩手県に向かいます。

 

我々にはもう縁もゆかりもない土地で平日の午前中と言うこともあってか他に誰も走っていないワインディングロード

九州や中国地方ほど広さに対しルートが沢山あるわけではないのだけれど、

何をやっても誰にも迷惑がかからないと思われる閑散とした道は絶好のライディングステージ!

 

どんなペースで走っていても、センターラインを越えてしまったり

アウトに膨らんでビビった様子を見て取られることの無いよう集中力を維持し続けていないといけない。

お互いが見ていますからね (^_^;)

 

早朝から走りっぱなしでしたから、激しく空腹なのは当然のこと

東北地方もど真ん中、山形県から秋田県に入ってすぐに

本来のルートから大きく外れてランチ。

 

2年前の北東北ツーリングの下りで訪れた稲庭うどんの老舗「佐藤養助商店」

まさかここに2度目の来店を遂げるなんて思いもしなかった。

 

冷たいのと温かいの両方

細くて滑らかなのど越しのを無心ですすりまして…

これで稲庭うどんには見切りが付きましたからこの先はもう来ることは無いかな?

お天気も回復!

終りに近いとはいえ東北はまだ夏

バイクの上に干していたジャケットもなんとか乾いて夏のツーリングがもどってきました (笑)

秋田県南部の西から東への山越え。

連続するタイトなコーナーと高低差を喜んで走れるほどウエアーも靴の中も乾き

一段と秘境感の強いワインディング。

 

ところどころ見通しのいいところでその高さを感じながら

これまでに走ったことの無いルートばかりを楽しんでいると

遠くに何やら白い山肌の一帯が見られ、こんな山の中に採石場でもあるのかな?

なんていい加減なことを言いながらぐりぐりとコーナーリングを繰り返していくと…

 

 

いや、なんだかそこだけ雰囲気違いまして同時に漂う硫黄臭。

 

恥ずかしながら何にも知らずに訪れましたけど、ここは青森県の恐山・富山県の立山と並ぶ日本三大霊地の一つでした (^_^;)

霊場にありがちな強烈な硫黄臭と草木が生えない灰色の山肌。。。

 

起伏のある斜面は荒涼とした不気味な光景。

同じ硫黄臭に包まれた九州の温泉地とは違って

北日本のそれは一層不気味な光景ですね。

 

もう来ることは無いだろうと、周囲の眺めを目に焼き付けながら先を進むとすぐに

そこら中から温泉が湧き出ているエリアになかなか渋めの温泉旅館がいくつか見られ

今度来るときはココを宿にするのが良いだろうとRTが言うので…

すぐに気が変わって「それあるかもな~」と (笑)

RTがルートを選んでいるからには、何処を走っていてもコーナーリングの連続。

R398から県道「仁郷大湯線」に入り、

バイクのパワーにモノを言わせて一気に急上昇。

 

 

 

 

ココはもう宮城と秋田と岩手の県境が交わるところ、須川温泉「栗駒山荘」

湧出量は毎分6000㍑と言われており、標高1,126mの高地で自噴する単独源泉栗駒山の裾野に広がる須川高原の大自然が一望に見渡せる大パノラマ露天風呂が

この奥にあるのだそうですけど、生憎僕らはツーリング中に温泉に浸かることをほぼやらないので今回もトイレ休憩のみ。

ここに来たのはこれで3回目…

もし次があるとしたら日本でも稀らしい強酸性の「みょうばん緑ばん泉」の温泉体験を提案してみますかね。

でもすぐさま却下されるの間違いなし (^_^;)

 

この頃になると贅沢にも大小さまざまなワインディングにも少し飽きてきて、

お互いのバイクでも乗り換えてみるかと言うことになり

疲れるところや痛くなるところをローテーションさせていくことができます。

 

 

高いところは半端ではなく高いので、ぐっと冷えますが

山を降りてくると急激に気温も上がりそこはさすがに晩夏。

いろいろ乗り越えて先へ先へと進んでいることを実感します。

 

 

今日の宿は岩手県 盛岡市のど真ん中

ひと気の無いワインディングをさんざん走り続けた末に到着した盛岡はかなりの都会ですから

一日を走り終えると言うのに気分は逆に高揚。

おいしい居酒屋さんありそうデス。

 

午前中の豪雨でバイクは激しく汚れてしまっているので、ホテルに到着する前にコイン洗車場を利用する時間を

RTが設定していたので、高圧洗浄の水砲をバイクに当てるのはバイク屋の仕事と言うことになりまして、

バイクにダメージを与えないよう2台を洗車。

 

今日駐輪場には屋根が無いけど、明日は朝から晴れるようなので大丈夫。

早速、駅前の繁華街へ

人出はありませんね。...

 

 

RTの知り合いでこの地に馴染みのあったらしい知人から情報を得て

当日予約したお店。

 

刺身のボリュームと活きの良さは言うまでもありませんが

 

このあたりより北でないとなかなか食べられないものと言えばなんと言っても

この「ホヤ貝」の刺身。

僕はそれほどでもないけど、去年のツーリングで北海道で食べたものと

この三陸であがったものと両方の違いを語るRTは間違いなく僕より舌は肥えている。

1軒目は酒と魚だけにしておいて、〆は何となく引き込まれた中華屋さん。

豪雨の朝は何も食べず、ランチはさっぱりと稲庭うどんでしたので、

明日に備えてカロリーの高いものを体が欲したのだと思います。

 

そしてホテルに帰ってからも…

ツーリング気分を噛み締めるためにすすっているようなものです (^_^;)

 

そして初回の洗濯。

この会社のホテル、台数多い洗濯機もありがたいけど

上段の乾燥機の熱量は実に頼もしい (^_^;)

 

 

本日の走行は507Kmくらい。

ツーリングも2日目を終えてそろそろ疲労のピークを迎えます。。。が

多分、明日くらいから体調が変わって来て

今度は疲れが取れていき段々とカラダが軽くなってくるはずですから、

ロングツーリングは永くなるほどに体調とメンタルの変化が不思議で楽しいものです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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2021 東北北海道ツーリングー1 2000メートル級×2

2021年11月21日 01時57分59秒 | ツーリング

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2021年、今期のまとめ休暇を消化する時がやって来ました。

昨年一年間利用することの無かった阪九フェリーのターミナルへは慣れたもので、全く時間に余裕を残さずに到着です。

乗船率はかなり少なめのようでしたが、ここでしっかりと睡眠をとって活動時間帯を朝型に早めておきたいのと、

他の乗船客と距離をとるためには当然個室でしょう。

 

一年間を通して、幸せを感じる瞬間では3本の指に入ると言っていいこの時

空が晴れていると言うのはもう、ありがたくて泣けてきます。

今回の行動で特に気を付けようと思っているのが、食事と入浴。

様子を見ながら利用時間帯を選び、他の利用者と接近しないよう心掛けましたが、

予想を超える閑散とした雰囲気ですね。

 

いつも通りに景気づけとスタミナ補給と称して必ず食べる「ステーキ鉄板」

初日晴れ予報の明日の行程はかなり欲張ったものになっているので、

ここで完全に心身とも切り替えておかないとミス無く走る抜けられる距離ではありません (^_^;)

 

下船後すぐの「阪神高速」に始まり「阪和自動車道」に「近畿自動車道」に「第二京阪道路」に「京滋バイパス」

そして「名神高速道路」に「東名高速道路」に「中央高速道路」と(でよかったのかな?)

ETC割引の適用されない数々の高速道路を繋いで諏訪インタチェンジまで一気に移動完了。

 

2年前の北東北ツーリング(東北は3年前と2年前で2度に分けて廻ったので北東北と呼んでいます)の時

諏訪市内のそば店がうまかったので今回もやって来ました。

 

天ぷら付き四色蕎麦… これだけ走って来てまた同じお店に開店前を狙ってやって来るくらい

僕たちは大変気に入っています。

大盛りでお願いすると、お店の人から「大盛りは多すぎませんか…」みたいなお気遣いをいただきましたけど

心配ご無用、朝6時過ぎから400Km近く何も食べずに目をキラキラさせながらスッ飛ばしてきたのだから

この旅のスタートに相応しい一食目としてはこれでも足りないくらいデス。

お店は満席にならぬよう入店人数を制限していますから、食べ終ってお店を後にするバイク2台は

入店待ちの長い列からかなりの視線で緊張しました (笑)

前回、ココを発つときは雨模様でしたけど

今回はお天気申し分なし。

意気揚々と急上昇を始めます。

 

過去走ったことの無いルートを選んで「ビーナスライン」に乗ります。

「霧ケ峰高原ドライブイン霧の駅」のある交差点から合流し、東へ進み10Kmほどの区間

バイク雑誌などでもよく紹介されている絶景ルート。

今日は日曜日、多くのドライバーやライダーがここを目指していらっしゃるのは当然で

ビーナスラインに入ると途端に結構な交通量。

 

僕たちもこの時ばかりはライディングを楽しんでいると言うより

この場に居てめまぐるしく移り変わる美しいパノラマを目に焼き付けようとするただの観光客となるのです。

スピードを出すのがもったいないと思えるのは当然デス。

 

霧ヶ峰富士見台展望台

残念ながら今回はここから富士山を拝むことは出来なかったけれど

標高1700メートル超えの晴天の眺めは

雲を横から見るような眺めであり、この高さならではの絶景。

 

「白樺湖」まで存分に景色を楽しんで次を目指します。

ここ信州エリアは全国屈指の絶景ルートが沢山あるのだけど、今回のツーリングでは通過点となっているので

今日のこの晴天に相応しいルート厳選で、初日の超ロングツーリングに取り入れました。

 

ビーナスラインからR299「メルヘン街道」に入り、地図上ではわりとすんなりと北上するルートですが

国道を進むにつれてどんどんと上昇。

ここは何度か走っていますが、霧が出ていないのは初めてじゃないかな?

景色が開けていないので晴れていると高さの実感はありませんが、いつの間にか2000メートル越え。

すごく高いのにもう慣れてしまっている。

 

 

 

途中、国道からはずれて「白樺群生地」を貫く美しいワインディング

北八ヶ岳の東麓に広がる「八千穂高原」

本州でも中部以北の海抜の高い地域にしか分布しない樹木ですし

白樺が育つ環境についてはまだ謎が多いらしいのですけど

この景色、僕たち西日本人では普段お目にかかれないので感動します。

信州にお越しでしたらお勧めしたいルートですね。

 

どれだけ景色がよくても滞在時間はごく僅かにしておかないといけません

初日はかなりの大移動となる予定でありまして

のんびりでもなく、かつ失敗も許されない操作で走りぬくことです。

そこそこ良い景色は流れながら見るものとしましょう。

メルヘン街道を走り終え、佐久穂町の八千穂高原ICから「中部横断自動車道」と「上信越自動車道」を合わせて35Kmほど、

そのまま今日の宿泊地「新潟」を目指すわけもなく、「小諸IC」で高速道路を降り再び高い所へ。

少しでもお天気に不安があればすぐに雲の中に取り込まれてしまうルートエリアなので、

よほどの好天でもない限り行くのはよそうなんて言っていましたが…

これがまたよほどの好天。

この先はかなりのハイペースも可能なので宿への到着予測時間もOKです。

長野県から群馬県へと来て「嬬恋パノラマライン」を快走し草津温泉街を素通り

そして目指すは「志賀草津道路」

 

白根山は異界を思わせる荒涼とした雰囲気

火山性有毒ガスの発生があるときはバイクとオープンカーは通行禁止となる国道も今回は大丈夫。

 

 

登り進んで行くとやっぱり下界とは違っていろんな方向から雲が山肌を通り抜けています。

やっぱり国道頂上付近は雲の中なのか…と諦めかけるけど

雲間から見える景色はやっぱり素晴らしく、気持ち高ぶります (^_^;)

曇っているだろうと期待していない僕と

いや案外晴れていて見晴らせるんじゃないかと言うRTとで

今晩のビールを賭けてさらに上昇を続けると気温も随分と下がってきました。

 

 

 

 

 

晴れたり曇ったりを繰り返しながら標高2172メートル

もうここ「日本国道最高地点」には何度も訪れているけれど、すべて雲の中で

あの石碑の向こう側を見たことが無かったのですが

今回初めて向こう側の景色を眺めることができました。

でも普通に良い景色…

この志賀草津道路を走るなら他に息をのむほどの絶景はいくらでもありましたね~

 

 

白根山から横手山にかけて「いつもの絶景」を楽しみながら天空回廊を先を急ぐことなく走りました

これはまた初日から幸先の良いこと。

 

ここまでできれば言うこと無し、

「信州中野IC」から再び上信越道で新潟県に入り

 

そして上信ジャンクションから北陸道に乗り

「新潟西IC」まで約200Km

 

 

新潟駅近くのホテルに予定通りの時間に到着

本日の走行距離は830Km

今回のツーリングも到達点ははるかに遠いことと

各地飲食店の営業時間が短縮になっていることの両方を考慮しなくてはならず、

宿に到着する時間を早めないといけないのでRTが組み立てるルートは相当にタフ。。。

 

だからいつもと違って到着後すぐに食事に繰り出し

ホテルに戻ってから入浴と言う順番。

 

お通しは日本海の海の幸

好きなのおひとつ選んで焼いてくださいと、粋なやり方。

 

全国海鮮食べ歩きのスタート。

 

 

〆は「新潟産こしひかり」

早い時間に店を出てホテルに帰還

ホテルの風呂はもう貸切状態

これはこのツーリングを通してどの宿でも

少し時間を選べば同じような入浴が可能でした。

 

到着が早いと言うことは当然スタートも早いと言うこと

僕の日常からすると大幅に活動時間帯をずらさないといけないわけで

これから数日で体調とメンタルがどう変わっていくのか楽しみです。

 

 

 

 

 

 

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無事終了

2021年11月15日 02時26分09秒 | ツーリング

昨夜は一晩中晴れることがなかったようで、朝の冷え込みもそれほどではなく

そのかわりに路面はハーフウエット状態。

広範囲ににわか雨が降っていたようです。

そんなちょっと気分の上がらない早朝にバイクに乗ろうとしたのは僕を含め5名。

内陸部に入るとさらに気温が下がって1ケタにドロップ。

 

 

 

雨雲は南のほうにあり、昨日タイガー800氏が提案していた北の方向のルートを進めば道路も乾いているのではないかと言う期待通り、

山陰方面に進むにつれ安心してコーナーにアプローチすることができるようになりました。

 

香月康夫美術館駐車場のトイレをお借りして

さらに海側へ。

北上するほどにコンディションは良いのでとうとう海が見えるところまで来ました。

そう、海と言えば今シーズンは確か一度も「角島」に行きませんでしたね。

 

長門と萩の間のところで絶壁ルート…

好んで行くわけではありませんが、うまく走ればこれはこれで楽しんで

また絶好のルートに繋げれば満足しますね。

 

阿武川温泉公園キャンプ場は予想通りテントだらけ。

サイトは大盛況のようです (^_^;)

 

 

山口県内もだいぶ紅葉が進んできておりまして、コーナーをクリアするたびに場面が変わり

ページをめくるように秋の風景を瞬間で楽しみながら

心地よくひんやりとした空気を切り裂くツーリングになりました。

 

美東町の明楽寺

あと少しで黄色い絨毯ですかね。

 

 

山陰から戻ってくるにつれ再び路面が信用できない状態になったので

今日の早朝ルートは正解でしたね。

今開催で今年のクロキライディング早朝ツーリングは終了です。

皆勤は僕とタイガー800氏のふたりで、好きなんだな~

我ながらよく寝坊しなかったものだと感心しますホント。

 

ともあれご参加の皆さんのご協力のおかげで事故も怪我も無く走り終えることができました。

次回の開催は令和4年3月の第2日曜日です。

 

来シーズンも快走ルートご一緒に。。。

タイガー800氏にかわって僕がおススメします (^_^;)

 

 

 

 

 

 

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快晴国東避密ツーリング

2021年11月10日 03時31分43秒 | ツーリング

天気予報が好転したとは言え、これは出来過ぎなんじゃないかと信じられないほどの晴天。

東九州道の今川SAを出発したのが11台

30分足らず走ったところで中津インターチェンジから中津日田道路に入ってすぐの三光下秣(サンコウシモマクサ)インターで

高速道路を降りたところで福岡県小郡市からご参加の1台とノンストップで合流し総勢12台。

この早くて寒い時間にいきなり高速道路を走ってまでお集まりいただいたわけですから

それ相応に楽しく走ってもらう必要があるので、道は選ばないといけません。

 

山口県内ならともかく、下関から九州方面のツーリングに向かう場合

九州の絶好のツーリングスポットにどうやって向かうのか…

高速道路ばかりでもなく、そして下道を淡々とでもなく

これをできるだけストレスなく楽しく走って行けるようにしたい。

 

高速道路を降りてすぐに農道に上がり、昼間はどの程度の交通量なのかわかりませんが

日曜日の朝8時、信号も交通量皆無のワインディングを快速にてクルージング。

今回のルートで国東半島入り口となった豊後高田でちょっと早めの給油

台数が多いと全車給油を終えるには時間を要しますからセルフ給油のGSがいいのですが

ところによってはバイクや大型車お断りのセルフスタンドもあるらしいですね。

大勢になるとセルフスタンドを長い時間占拠してしまい、クルマのお客さんが長時間待たされるからなのか。。。

わかりませんけど気持ちはわかるので、「1レーン空けときましょう」と誰かが言ったので

それはいい(奇特な)考えだな~と思いました (^_^;)

 

国東半島の快走が始まって大小さまざまなコーナーリングをしばらく繰り返して、

休憩を兼ねてやって来た「川中不動」

ここは前回のツーリングではじめて訪れたので今回は違う摩崖仏を拝みに行きたかったところですが

ここから見えるものがもう一つあったことをその時知らなくて素通りしていたことを後悔していたので

再度訪れることにしました。

バイクを停めた駐車場から後ろの山を振り返ると見える天念寺の裏山の上。

かつて修験者が厳しい修行に明け暮れた霊場の山頂に架けられたと言われる一本の石橋「無明橋」

遠くに見上げながら、その気があれば徒歩で昇って行き

渡ることもできるらしいことをお話していると。。。

言った端から渡っている人を見ました (^_^;)

 

その後いったん国東半島中心に向かって真っ直ぐに昇り

両子山から放射状にいろいろな方向に折れ曲がりながら国東半島ならではの豪快なワインディングを快走。

 

 

太陽も高く昇り気温も十分に上がりこれはもう申し分のない絶好のコンディション

今日あたり九重阿蘇方面にツーリングに出掛ける人は多いのでしょうけど

ここ国東はやっぱりがら空きで、他にライダーさんとすれ違うことは全くありません。

 

国東と言えば「オレンジロード」となるところですが、そこを敢えて走ることなく

ここまで来ていますからなおさらです。

 

ランチは「両子川原座」

開店の11時前の到着のはずでしたが、少し早く着きそうだったので急遽ルートを追加。

おかげで走る予定にあがらず諦めていたルートも楽しむことができてラッキー。

 

 

 

僕は天ざるの大盛り

前回ここでランチしたのは5年くらい前

当時よりも一段と蕎麦が美味くなっていたように思います。

蕎麦も良かったけど感銘したのがこの「とり天むすび」

メニューの写真の印象でオーダーした人はその実物の大きさにちょっと驚いていたけれど

それをもらった僕はフカフカのとり天とアツアツのごはんが美味しくて、またここに来ようと思いました (笑)

 

 

 

見通しの良い道を快適に下っていると黄色い花畑が目に飛び込んできて、

カップルが自撮りをしているようなので思わず僕たちも停まってみると

何と向日葵。

去年と今年、コロナの事情で植え付けがされず、

見るべきところで見ることのできなかった「ひまわり畑」を

思いがけず見ることができてちょっとうれしかったですね~しかもすでに11月だというのに。

 

 

このあと国東半島から離れ宇佐から安心院へと内陸部に入ります。

 

ブドウ園にあるカフェ。

すでにブドウ狩りのシーズンも終わり

来客数も落ち着いているとのことでしたので、久しぶりにこちらでデザートをいただくことにします。

 

窓から遠くに由布岳と鶴見岳が望めるカウンターでブドウのアイスクリーム。

皆さんそれをオーダーするくらい、随分と気温が高くなってきて

ウエアの調整が必要になるほどです。

 

ここまで、走るも休むもとてもスムーズで時間に余裕が出てきているのでさらに足を延ばすことにして、

ここからは恐ろしく早起きで広島からやって来ているR1200RTに先頭を任せて僕は後方へ。

加減速の連続と頻繁に繰り返すシフトチェンジとリヤブレーキのコントロールで脚が攣ってき始めたこともありまして (^_^;)

 

今年初めての「日出生台」

これほどまでに晴れているのにここに来ない手は無いだろうと

初めての方もいらっしゃるようなので、ベストポジションと言える絶景ポイントで小休止。

 

 

機会があれば、いろんな人の後ろを走るようにしています。

これによりバイクのメンテナンスやタイヤや操作の事などなど…

いつか作業上でお客さんにお勧めできることに活かせるようになるかもしれないですから。

いや、そうでもないと僕なんてお客さんとバイクについて踏み込んだ話題やお勧めはできないくらいの者ですから

これはありがたい機会です。

 

 

道の駅「童話の郷玖珠」はさすがにお客さんで賑わっていて

少し離れたところにバイクを停めての休憩。

ここから北上するあいだに続くワインディングまではお付き合いいただいて、

山国町で福岡県小郡市からご参加のR1200S様とお別れし、

紅葉目当ての渋滞を避けるにはやっぱり英彦山越えがいいだろうと

まだまだワインディングを続けるらしい (^_^;)

 

 

 

 

 

英彦山も野峠に近くなると1車線の道になるので、

こうなるともう先行のクルマが道を譲ってくれるでもない限り

行儀の悪い追い抜き方はやりません。

 

ここもそれなりに紅葉目的のクルマが多くて自由には走れないところもあったけど

これ以外のルートよりはマシだったはず。

 

英彦山を下り終わった後、ダム横の大スケールのルートでスカッとして

東九州道「みやこ豊津IC」より高速道路に上がり、やっとクルージングの感覚。

 

 

集合場所の対岸 上り線の今川SAに滑り込んだのがちょうど4時

これから一気に陽は傾き、同時に気温も下がってくるので

希望通りに到着できたのは皆さんのおかげ。

ここで解散し、あとはそれぞれのペースで帰って行くことになります。

 

走行はDL1000のメーターで415Km

すばらしいお天気でご参加の皆さんの協力もあり

とても良いツーリングだったと思います。

 

 

 

 

 

 

 

 

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