
今日の出発は4時半で一階ロビーの集合が4:10
幸いお風呂は24時間入浴可能だったので、午前3時台で朝風呂と言うには早すぎますけど
これでスッキリと目を覚まして速いスタートに備えます (^_^;)

こんなに湯巡りできるのだから短い滞在時間ではもったいない
いい温泉地でした「渋温泉」

昨夜の盛り上がりと一転し、皆さん淡々と出発の準備を終え予定通りに4時半に宿を後にしました。
全員スタンダードマフラーとは言っても静まり返った温泉街、インカムで号令をかけ「せーの」で一斉にエンジン始動直後瞬時にその場を退きます。


温泉街を抜け、まずはコンビニ。
朝ごはんをココで購入し、すぐさま高いところを目指すのです(笑)

もともとオイル消費の多い年代のBMW
昨日は随分と回し続けましたから一応オイルレベルを見ておこうと思ったら、予想以上に消費しておりまして
念のため補充用として持ち込んでおいだ1リットルの半分以上をこの時点で補充することになり
このあとが心配デス。

渋温泉と「志賀高原」は隣接しているので、スタート後すぐに上昇ワインディングが始まり、
「志賀草津道路」で横手山に向け、パワー走行の連続。

当然のことながらあっと言う間に標高が高まって気温はどんどんと下がってきます。
外気温一桁台を想定していたのでウエアの準備は各自しっかりとしていますが、
これほどの寒さ、体はもうすっかり忘れているので、
寒いと言うよりこの落差に興奮してきました (笑)

早朝に一番高いところに身を置いてみようというプランでひたすら昇り続けるのだけれど、
だんだんと霧が出てきて視界が悪くなっていき、渋峠まであともう少しのところではもう視認できるのは10メートル程度に…

路肩に残り雪が見え始めたかと思うと気温と視界はさらに低下。

ホントだ、スキー場が営業していてスキーヤーも沢山!
さすがに滑っているところまで視界は届きませんでしたが、
朝の5時からスキー場は確かに機能しているのですね。
でも、せっかく超早起きしてやって来たのにこんな霧の中では何も見えませんから
きょうの朝活は空振りに終わるのだろうな~なんて思っていたら…

どうやら目的地直前で違う風向きになったのか、到着直前での青空との境界線。

この日本国道最高地点「渋峠」で食べるコンビニのコレが
忘れられない朝食に昇格したのデス。

バイクのメーターではココの外気温は2℃
皆さん気圧の違いで膨張した飲み物パックを開け、下界の景色を見下ろしながらの特別な思い出を
サンドイッチやおにぎりと一緒に体内の奥深か~いところにに吸収しました。
「温泉旅館の朝食は高い確率で食べられても2000メートル超えで残雪を眺めながらなんて
そう簡単には行きませんからね~」 なんて言ってましたけど、仕掛け人の言うとおりになって
これホントに良かったね。。。紙一重

天空回廊はまだまだ続きます。


横手山から白根山にかけ山の尾根づたいに走っている感覚を味わえる場所。
ここまで標高が高いとツーリングもかなり神聖な領域に踏み込んでいる感覚。



途中、万座山方面に少し寄り道。
このつづら折れを下って行き、僕とRTがこれまでに何度も訪れていながらも
未だ納得のいかない秘境に向かいます。

あの渋峠が晴れていたのだから、今日はこの先どこへ行ってもその絶景が約束されているハズ。

この斜面の向こう側が「毛無峠」

左の斜面にはかつてここが硫黄鉱山であった名残の鉄塔。
閉山から50年になるこの周辺に、当時人が住んでいたなんて想像しにくい荒涼とした、
独り取り残されたりなんかしたら、たとえ昼間でもものすごく不安になりそうな寂しげな廃墟と絶景。


ココは長野と群馬の県境、これから少しのあいだ群馬県を走ります。
毛無峠までのルートは行き止まりですから来た道を戻り、再び志賀草津道路の続きです。

活火山「草津白根山」に近いところ、今はバイクもルーフの無いオープンカーも規制が無くて走行できます (笑)

強い硫黄臭漂う駐停車禁止場所。

もうカーブがどちらに曲がっていてもその先の風景には高い山の稜線がくっきり。

これだけ長い時間と距離をこの高さで過ごすことは信州でなければできませんね。
しかも時刻はまだ午前6時半を少しまわったところ、土曜日の朝とは言えこのルートにはまだ他のクルマもバイクも走っておらず
絶景と美しく曲がる道と自分たちしかそこにはないと言う、実に贅沢な空間でした。
旅館に居てもまだ朝食すら始まっていない (^_^;)

引き返せば朝ごはんの時間に間に合うけど、限られた時間でどれだけの景色が見られるのかと言うことに拘るので
先へ先へと進むのです。

下って下って「草津温泉」
それでも標高は1200メートル
この有名な温泉街に入って行こうとはせず、すぐさま次なる絶景ロードへ向かうのです。。。
同行メンバーの思いを知ってか知らずか実に潔いルーティングだと思いました(苦笑)

間もなく「嬬恋パノラマライン」
ココもこれまでに僕とRTは何度も走っているけど、こんなに晴れたのは初めて。

なだらかな斜面に広がる高原野菜の畑とパノラマな風景は北海道を思い出す雄大さでありまして
気温もそこそこ上昇してきていて、これを爽快と言わずしてなんと言うのかってくらい僕たちは幸せ者です。

そんな幸せ者になることを許してくれたパートナー様に。。。

ほれっ、叫んでおくべきではないのかと。。。
皆さんかわるがわる壇上にて叫びましたね。
帰ったら見せてあげてください写真。

なだらかな嬬恋パノラマラインから一転、鹿沢高原を一気に昇りつめ
続いて湯の丸高原のスキー場横を通り抜けて
それまでの観光ライディングよりもスポーツライディングに切り替えて
皆さん初めてのワインディングを楽しんでもらえるよう人車ともに最高齢の僕が先頭で
頑張ってみました (^_^;)



ここを越えて下って行けばそこは「小諸」
早朝より始まった朝活はこれで一段落ですね。

道の駅「雷電くるみの里」
江戸時代の無双力士「雷電為右衛門」に因んだ道の駅
ビーナスラインと志賀高原を渡り歩くとき、その中間点としてよく利用しているところです。
今日はこのまま気温が上昇すること間違いなし、まだ8時半だけど午前のおやつ
午後の部もあるから今日はソフトクリーム2個確定、でも罪悪感麻痺。。。
やっぱり早起きツーリングはいいな~。

さて、この付近でも快走ルートはいくらだってあるのだけれど、
今回は記憶に残る絶景ルートを巡るツーリングなので、ここで少し高速道路を使い大きく南下することに。

上信越自動車道「小諸IC」から少し東へ
すぐに「中部横断自動車道」に分岐して「八千穂高原IC」までの無料区間。

千曲川に沿って「八ヶ岳連峰」を右に見ながら、
遂に「清里」からの山梨県入り。


清里からさらに南下していくと行く手には「南アルプス」が現れて、
もう何が何だかわからない名峰の数々、そしてもちろんこのあと「富士山」だって。

そして今日のランチは昨日に続いてのそば屋さん。

こちらは僕とRTの通う下関の蕎麦屋の大将のそば打ち仲間で、なんと下関からこちらに移住していらしたそうで、
その話を下関で聞いていて、一度は訪れてみたかったお店。
これまではどうしても距離とルートの行程により開店時間前に到着することが不可能だったので叶いませんでしたけど、
今回は中部地方の滞在時間が長いので、早朝からの高地巡りと絶景力走の行程にピッタリとハマるようRTが組み立てました。

想像はしていましたが、かなりの人気店のようでありまして、メニューはほぼ一択で大盛りとおかわりは無しの条件。

蕎麦が仕上がるまで古民家内の別室で待つ間、
少しの間スマホは置きましょうとの勧め。

それもそうですねと、ライディングの興奮状態をここで沈めて蕎麦を待ちましょう。

揚げ野菜の冷たいおろし蕎麦。

美味しく食べるだけで、語る口は持っていないけど、
おろし大根の辛みが効いていてワサビを探すことなく(在ったのかな?)何も足さずの完食とそしてそば湯。
野菜も蕎麦も店主さんの拘り感じる満足のお蕎麦でした。
食事が終わって、ご主人に挨拶も済ませ外に出ると入店待ちの列が出来上がっていました。
駐車場のクルマのナンバーがいろいろと豊富…でも下関ナンバーの我々ほどではない (笑)


この距離からの富士山。
その圧倒的な存在感は当然ですが、もっと近づいてツーリングの背景にしたい
やはり富士山はそれだけでツーリングルートを組み立てたほうがいいようです。

そば屋を発って間もなく、道の駅南きよさとで本日2個目のソフトクリームは「信玄餅ソフト」
なんと言ってもココは山梨県ですからね。
早朝の出発の時よりも20℃以上気温が上昇したところで、ソフトクリームのトッピングで信玄餅が現れたのは実にタイムリー (笑)

信玄餅のあとは、再び北上開始でメルヘン街道で西へ。
途中、我々の生活圏内では見ることのできない「白樺群生地」へ寄り道。
この情景は信州または北海道ならでは、このツーリングでいろんな場所で見ることができて
皆さんの記憶にも残った事でしょう。

そしてまたメルヘン街道で上昇が始まり標高はどんどん高くなっていきます。

本日2番目に高い2127m「麦草峠」
朝イチの渋峠に高さは匹敵するのだけど、こちらの方が呆気なく登頂してしまうのは
前後に景色が開けていないからなのか、それとも我々がもう高さになれてしまったからなのか。。。

蓼科高原を越え、白樺湖側から今回2度目のビーナスライン。
初日とは反対側からアクセスしたことになります。
画像のど真ん中に富士山、土曜日の午後ですから観光ドライバー&ライダーさんで賑わい、
上空にはグライダーが優雅に飛行。

春から夏へとうつろう絶景ドライブルートをまたしてもたしなむこととなりました。

さてこれからは2泊目の宿に向け、一気に下って行きます。
一泊二日のツーリングならばわりと気軽に実行できるけど、二泊ツーリングとなるといきなりハードルが高くなると言うのが普通ですから、
「まだ帰らなくていい」と言う喜びがこのあたりからこみ上げてきますね。

今日の宿は諏訪湖の畔、午後4時には到着できました。
今朝出発したのが約12時間前ですから、今日の活動はもうこれで十分。

諏訪湖の見える温泉大浴場でリラックスした後、近くでお土産を購入し
到着の乾杯は外で。

ツーリング先で「湖」に留まることはほぼしてこなかったけど、
今日一日を振り返るにはここ以外に考えられない。
そんな時刻と座標上に我々は居るのだと、ここまでの堅調ぶりに喜びと感謝デス。


諏訪湖周辺ですから、飲食店も多く
食事は外でも良かったのでしょうけど、
たったの2泊なのでココは宿での食事を楽しみましょうと
用意された「お品書き」にお任せすることにしたそうです。


賛成賛成~ みんな呑む呑む (*^^*)


そしてご飯も食べまくりで、しっかりと栄養補給。
こちらの料理も美味しかったですね~ 今日のエピソードと明日の抜群天気予報とでなおさらです。
朝ごはんもさぞかしと期待されるのですが
明朝のロビー集合が午前3:10とは。。。それ今日よりも早いんですよね1時間ほど (^_^;)
おぅ。望むところだー
部屋に戻っての2次会は酔って寝落ちするわけにはいから緊張感で適時お開きデス。