
ここに来てからまったくの手付かずで3ヶ月も経っていたVTR250
250クラスのスポーツバイクの売り上げが好調でここ数年はかなり活気付いているとは言え
キャブレターのVTRはもう旧さは否めないところです。

使い込まれていますが、コンディションについてはしっかりと把握している車両なので
必要なメンテナンスと部品交換は当然として
レザーを張り替えてシートのフィーリングを回復させ

目視では振れは認められませんが効きムラが「気になるレベル」であるため
これは新しいオーナーさんが決まったら交換します。

普段から熱烈にお奨めしているVTRですから
正常なコンディションでお渡しするのは当然だと思います。
普段から大型バイクのパワーとか重さに手こずっていても、スリムで軽いバイクなら思いっきり振り回せるのに……
と言ったことはよく聞かれる話ですが、いえいえそんなに簡単にはいきません(自分の経験で)
確かに軽快でヒラヒラと走れているような気にはなりますが、走り方の本質は何も変わっていないものです。
一方、スリムで軽いバイクを上手にコントロールはできるけど、大型バイクではちょっとムリかも…と思われても
スタートして地面から足を離した瞬間からヒラヒラと軽快に走らせることができた…というのもよくある当然の話
必要に迫られてギヤシフトを駆使して走る経験を積むには、これ以上の排気量もパワーもそれほど必要ではないと思います。
「どこからでも加速するぞ!」と賞賛されるビッグパワーバイクは魅力的ですけど
パワーを使いこなせていないと言った不完全さから、上手く乗れているかどうかを知ることも難しいのではないでしょうか。
とりあえず高性能だと名高いパーツは先々でヨシとして
ビギナー向きと言われるバイクを軽さや乗り易さだけだと軽んずることなく
現実的に使用可能な全ての回転域を使いながらクレバーにライディングするのも大人っぽいと思います。