旧七月六日。二十四節気の【処暑(しょしょ)】です。
陽気とどまりて、初めて退きやまんとすればなり
『暦便覧』(天明八年/1788年出版)
二十四節気というのは、その日を境にして、というものではなく、この日からおよそ二週間くらいの陽気を表しています。そのため次の【白露】の前日、今年の場合9月6日木曜日までに少しずつ暑さが収束してゆくのであろうということですが、それにしても厳しいどこまで続くのであろうかという厳しい残暑の日々が続いています。まさに残暑お見舞いがぴったりの今日この頃です。
それでも、夏至から二ヶ月が経過すると、太陽の角度はずいぶん傾き、昼の時間も徐々に短くなってきました。その分目に入る陽光が一層眩しく感じられるのかも知れません。
空は盛夏の頃に比べて青く澄み、一日を通じて風が吹いているので、かなり凌ぎやすくなって来ている、と感じているのは夏好きのわたしだからでしょうか。空気が澄んでいるので、都会からでも夜空の星をたくさん望むことができるようになりました。昨夕(8月22日)には西の空に五日目の月と火星・木星が集まって沈んで行くのがよく見えました。
そして、明日8月24日は旧暦七月七日、七夕です。くどいようですが五節供は旧暦で感じ味わいたいものです。梅雨の最中の7月7日では望むことができない天空の河を、明日の夜はしっかり観ることができるでしょう。旧暦ですから七夕の月は上弦少し前の姿。明日、東京の月没時刻は22時22分です。街の灯りを少し避けて、夜空を眺めてみましょう。
写真はここ数日、往く夏のスナップです。左上と右下は葛西臨海公園。右上は皇居の東御苑・二の丸の雑木林。左下は月島の隅田川テラスから望む五日目の月と夕焼け雲。